アオキユウあおき・ゆう
ライター・動画編集者。1991年、新潟県出身。2014年にライターとして活動を始め、現在はアイドルを中心にインタビューや動画制作を行なう。
Xアカウント【@aok__u】
3月末に開催された「週プレ グラジャパ!×TGIFツギクルガールオーディション」で各賞を受賞した"ツギクルガール"3名のデジタル写真集が4月21日にそれぞれリリースされた。週プレNEWSでは、彼女たちのさらなる未来に期待を込めて、オーディションから撮影に至るまでの心境や普段の活動についてインタビューを実施。
今回は、数ある審査項目のうち「SNS動画審査」の視聴数および、無料配信のテストシュート集(現在は配信終了)のDL数で見事1位に輝き、「最多得票賞」を獲得。デジタル写真集『遅刻した青春リフレイン』を発売したアイドルグループ・ラナキュラの百瀬あぐり。オーディション時にやたら連呼していた独特なキャッチフレーズ"ろりばぶにゃんにゃんわんわん"とは? 話を聞いていると、愛すべきキャラクターからは想像できない意外な青春時代が明らかに。
* * *
――まずは最多得票賞、おめでとうございます!
百瀬 ありがとうございます! 審査期間中はただただ不安で、何をどうしたらいいのかわからなくて。はじめの頃は審査対象になるYouTubeの再生回数ばっかり見ていました。でも、ファンの人たちがあぐり以上に動画を拡散してくれたり、ライブの現場で「いろんな人に宣伝したよ」って言ってくれたりして。そのおかげで「自分がもっと焦らなきゃ」って思えて、ビラ配りや毎日の配信での告知をやり抜けました。
――審査期間中、手応えはありました?
百瀬 正直、受賞が決まったって連絡をいただくまでまったくなかったです。でも、不安そうな素振りを見せてもファンの人が心配になっちゃうだけじゃないですか。だったら「ちゃんと自分自身が楽しんで、笑顔で闘いを終えよう」って思って。そうやって駆け抜けました。
――最多得票賞、つまり一番ファンを巻き込めたコという証だと思います。
百瀬 うれしい......。いつもはファンの人に対して甘い感じを出さないというか(笑)、絶対にこんなこと言わないので伝わってないと思うんです。でも、あぐり、ファンの人たちのことめっちゃ好きなんですよ。
――いい"デレ"ですね。
百瀬 (笑)。言わないんですけど、本当に好きなんです。で、多分ファンの人たちもあぐりのことめっちゃ好きだから......今回みたいにあぐりが「頑張りたい」って言ったことに対して、いつも真剣になってくれる人たちが周りにいて。本当に心強かったです。ありがとうございます。
――受賞を記念してデジタル写真集『遅刻した青春リフレイン』が発売。撮影はいかがでした?
百瀬 今まではTGIFに出る告知用の水着写真くらいしか撮ったことがなかったので、こうしてきちんとプロの方々に考えていただいて撮影するのも初めてだったんです。緊張はしていたんですけど、自分だったら絶対に選ばない衣装も着せてもらって、きっとファンの人は「意外!」と思うんじゃないかなと思います。
普段から谷間を出した衣装を着ることはあるんですよ。でも、今回は「谷間は隠れてるのに他が出てる」みたいな衣装もあって(笑)。新しい扉を開いた気がします。
――猫耳や犬モチーフなど、百瀬さんが持つ"ろりばぶにゃんにゃんわんわん"というキャッチフレーズから着想した衣装もありました。
百瀬 いろいろ考えていただいてありがたかったです。でも実はそのフレーズの他にも、もう1個だけ持っていて。メンバーカラーはないんですけど、勝手に非公式で「うさちゃんぴんく担当」って名乗っているので、ピンクの衣装もあって嬉しかったです。
――動物だけ切り取っても「にゃんにゃん=ネコ」「わんわん=イヌ」「ウサギ」と......渋滞していますよね?
百瀬 そうなんですよね(笑)。ツギクルガールオーディションの動画でこのフレーズを聞いてから現場に来てくれたファンの人に、「ろりばぶ~~って何?」って聞かれることが増えたんですけど、私も「なんだろうね」としか言えなくて。
――自分で考えたんじゃないんですか?
百瀬 自分発信なんですけど、語感重視なんですよ。SHOWROOMで配信しているときに浮かんできて、それを口にしてみたら......なんだか響きはいいし、言い切った感があるなと思って。「噛まずに言えたぞ」みたいな。それ以来、キャッチフレーズみたいにしているんです。
――わかりました(笑)。ところで、百瀬さんが自分の性格を誰かに紹介するなら?
百瀬 作り事ができないっていうんですかね。嘘がつけないというか......駆け引きができない。
――駆け引き?
百瀬 たとえば今回のオーディションでも、「お願いします!」で押し続けるしかないというか。運営チームにも「もっと頭を使って勝負しようよ」って言われるというか(笑)。がむしゃらに突っ走るしかないタイプだと思います。
――意外と実直というか。不器用な面もあるんですね。
百瀬 昔、運営チームの大人に言われたんですよ。ちょとつもーしん(猪突猛進)?
――合っています。
百瀬 そう言われたことがあります。意味はあんまりわかってないですけど。イノシシみたいっていうことですよね。
――「向こう見ずに勢いで突き進む」みたいな意味ですね。
百瀬 なるほど、じゃあ合ってますね。......イノシシも増えちゃった!
――ネコ、イヌ、ウサギ、イノシシと(笑)。
百瀬 ヤバい、動物園作れちゃう。ちょっとどこかで整理するかもしれないです(笑)。
――まぁ、この渋滞もなぜか百瀬さんらしい気がしてきました。今はアイドルグループ「ラナキュラ」に所属されていますが、アイドルになってからのキャリアは意外と長いんですよね。
百瀬 6年目ですね。16歳でスカウトされて、岐阜から上京してきてアイドルになりました。
――ラナキュラはどんなグループですか?
百瀬 安直な言葉になっちゃうんですけど、ファンの人たちと一緒に青春をしているようなグループです。今回みたいな勝負企画があったときに、メンバーが手を抜かないのはもちろんですけど、ファンの人も......別のメンバーを推している人でもあぐり以上に頑張ってくれたり、ファン込みでチーム戦ができるグループというか。
――どのメンバーのためにもファンやメンバー同士が動き合う、と。
百瀬 あぐり自身、2年生のときに高校を辞めて上京してきちゃいましたし、文化祭や体育祭でクラスが一致団結するようなタイミングでスカしてたようなタイプだったので、"まっとうな青春"って送ったことがなかったんです。だから今は、ファンの人たちと一緒に「遅れてやってきた青春」を楽しめている感じがしていて。すごくありがたいなって。
――素敵なフレーズです。ちなみに、オーディションの面接で、「いろんなグラビアのお偉いさんに『グラビア向きの体型じゃない』と言われてきた」というお話をされていたじゃないですか。
百瀬 言いました! そしてそれがYouTubeにもアップされていましたし、記事にもなりました(笑)。「なんかヤバいこと言ったかな」ってドキドキしてたんですけど。
――「お偉いさん」のフレーズをみんな面白がったんだと思います(笑)。今回、こうして受賞して。お偉いさんたちにも知ってほしいですよね。
百瀬 本当に。みなさんにリベンジじゃないですけど、デジタル写真集を見せに行きたいです。でも、それはお偉いさんたちに悔しがってほしいわけじゃなくて。「頑張ったじゃん」って言われたいんですよね(笑)。「あぐりにもできたよ! やったよ!」って、褒められたいんです。
――最後の最後でちょっとイヌっぽい感じも出てきましたね。
百瀬 確かに(笑)。でも今回、こうして撮影してもらったことで、今までなかったあぐりの新しい可能性をいろんな人に知ってもらえそうな気がします。グラビアで表紙になって、ふらっと立ち寄っちゃうコンビニに並ぶことが夢なので、これからも頑張ります!
●百瀬あぐり(ももせ・あぐり)
2002年3月8日生まれ 岐阜県出身 身長160cm
◯アイドルグループ「ラナキュラ」に所属。今年4月、TOKYO GRAVURE IDOL FESTIVALと週刊プレイボーイの賞レース企画「ツギクルガールオーディション」で最多得票賞を受賞。
公式X【@ranaqura_aguri】
公式Instagram【@melancolie_m】
★百瀬あぐりデジタル写真集『遅刻した青春リフレイン』
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ライター・動画編集者。1991年、新潟県出身。2014年にライターとして活動を始め、現在はアイドルを中心にインタビューや動画制作を行なう。
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