じゃい（インスタントジョンソン）
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』（KADOKAWA）など著書も多数。
あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第104回】じゃいさんの考える最強マイル馬ベスト５を教えてください。（40代・男性・会社員）
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まずは週末のNHKマイルカップ。牡馬牝馬の２歳チャンピオンがそのままワンツー！ アスコリピチェーノなんかは直前で前が詰まってからのあの競馬だから、ほんと強かったですよね。何もなければ頭もあった可能性は高いと思いました。
3着が10番人気でも、3連単は万馬券いかず。いかに上位2頭が抜けていたかが分かります。ゴンバデカーブースもあそこまで走れていたのなら次はもっとパフォーマンスを上げそう。
相変わらず外国人騎手の手腕が際立っている感じは否めないですね。馬券は全然当たらなかったけど、これからも自分のペースでやっていきます。
では質問に。
最強マイル馬。そういえばこういうランキングをしたことなかった。僕も競馬歴は30年以上になるから、その間にいくつもの名馬を見てきました。その中でマイラーに絞ってランキングは意外と難しそう。でも楽しそう！ということで、やってみましょう！
まず、歴代というと僕が競馬を始める前の名馬もいるでしょうが、思い入れがあまりない為、僕がデビューから見てきた馬に限定します。
オグリキャップは僕が始めた頃は既に現役だったので、ランキング外とします。あくまで個人的なランキングですので、人それぞれ思うところはあると思いますが、まあ見てやってください。
第5位 ミホノブルボン
「何言ってんだ!?」と思われるかもしれません。そりゃそうです、1600なんて2回しか走ってないし、500万クラスと朝日杯という当時3歳のもので（今は2歳）、マイラーというイメージはないでしょう。
ただ、僕はミホノブルボンの本質はマイラーだと思っています。もしマイラーが皐月賞を勝って、ダービー勝って、菊花賞2着だとしたらどうですか？ 1600で叶う相手などいるでしょうか？ もし故障がなければ古馬のマイルG1を総なめにしていた可能性もあると思っています。もっと見たかったですね。
第4位 トロットサンダー
浦和で遅めのデビューから9戦8勝2着1回という驚異的な成績で中央へ。既にこの時6歳でしたが、中央の芝でも走る走る。芝1600に関しては6戦6勝。
マイルチャンピオンシップ、安田記念をそれぞれ7歳、8歳で制しました。当時日本で8歳でG1制覇は史上初。いやぁ、化け物ですよ。こんなに特殊な経歴で、こんなに活躍する馬は今後出てこないんじゃないかなぁ。
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第3位 モーリス
先日のNHKマイルCでもモーリス産駒が3頭出走。ジャックドールなどを輩出し産駒としても優秀といえます。イメージ的にはちょっと晩成ですが、8戦目の若潮賞から怒涛の7連勝。
しかも、マイルCS、安田記念、香港マイル、チャンピオンズマイルとG1で4連勝！ 引退まで11連対。最後は天皇賞秋、香港カップと2000MのG1の連勝で華々しい競走馬人生を終えました。
堀厩舎への転厩も大きく影響したのかもしれないですね。日本、香港とG1を勝ちまくったそのレースっぷりは本当に強かった。お父さんスクリーンヒーローが残した最高傑作と言えるのではないでしょうか。
第2位 タイキシャトル
歴代最強マイラーといえばまずこの馬が頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか？ 13戦して（11.1.1.0）とほぼ完璧な成績で、さらに凄いのはそのうちダートでも3戦3勝していて、ダート重賞のユニコーンステークスを制しているということ。更に、フランスのG1ジャックルマロアも勝っています。
マイルCSを2連覇で、安田記念、スプリンターズステークスも勝ちましたね。20年以上前の馬ですが、堂々2位にランクインです！
そして栄えある第1位 グランアレグリア
まあ時代もあるし、相手も違うからなんとも言えませんが、グランアレグリアの全盛期なら、マイルで勝てるは馬いなかったと勝手に思っています。記憶に新しい、というのもあるのですが、勝ち方がとにかく半端なかったですよね。
安田記念では歴代最強牝馬の声も名高いアーモンドアイすら負かしています。マイルCSは連覇、安田記念は惜しくも連覇を逃すも2着。桜花賞、ヴィクトリアマイルも勝っていますし、おまけに高松宮記念2着、スプリンターS優勝と、1200から1600なら無双状態でした。
ディープ産駒初のスプリントG1制覇という偉業も果たしています。そこまで順調とは言えなかった同馬ですが、それでも力を出し切った時には、他の馬が止まって見えましたから。
ランキングに入らなかった馬の中では、ロードカナロアはやはりマイラーというよりスプリンターのイメージが強い、という理由で今回は見送りましたが、歴代最強短距離馬なら間違いなくランキングに入るでしょう。
個人的にはノースフライトは最後まで迷いました。馬券のいい思い出もあるし。でもノースフライトで1番儲かったのはエリザベス女王杯だからなぁ。2着だし。「ベガはベガでもホクトベガ！」
ランキングを作るのは個人的にも楽しかったです。きっかけをくれてありがとうございます！
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』（KADOKAWA）など著書も多数。
