『週刊プレイボーイ』に登場する美女たちに記念すべき「初グラビア」の思い出を語ってもらう『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。今回は2.5次元モデルとして活躍するあまつまりなさんの後編。
あまつさんは、2017年10月より2.5次元モデル「あまつ様」としてSNS中心に活動開始。その大胆でフェティッシュなビジュアルが話題を呼び、高い注目を集める。2020年からは「あまつまりな」に改名。グラビア、モデル、シンガーなど活動の幅を広げている。
今回は週プレのグラビアにまつわるエピソードを語ってもらうとともに、そのグラビアへの深い愛情を語ってもらった。
ーー2018年7月末に発売された『FLASH』での初グラビアを皮切りにあまつさんは次々と雑誌のグラビアに登場していきます。
あまつ 『FLASH』さんの撮影の後、すぐ『ヤングアニマル』さんで撮り下ろししていただいたんですけど(2018年23号)、その担当編集さんが私のことをよくご存知でいてくれて。2.5次元モデルとしてやりたい意向をすごく汲んでくださったんです。
ーー制服やパジャマなどを着て、素肌や下着をエッチにチラ見せするフェチなグラビアでしたね。しかもあまつ様らしく、高貴な魅力もありました(デジタル写真集『あまつ様フェチグラビア』[白泉社]に収録)。
あまつ そうなんです。それが自分でもものすごく満足のいく出来で、しかも反応もよくて。そこから一気に拍車がかかった感じです。事務所にも所属するようにもなり、各方面からお声がけいただくようになりました。
ーーそんな中、2020年2月2日、自身のTwitter(現X)で、「あまつ様」から「あまつまりな」への改名を発表。しかも初めて動画も出し、ファンを驚かせました。
あまつ ひとことで言うと、リアルな自分を知ってほしいという気持ちになったんです。それまでは写真の中だけでしたけど、ちゃんと声も出したいし、動いているところもみせたい、そして人前にも立ってみたい。2.5次元モデルにとどまらず、もっと幅を広げて活動したいなって。
ーーそれはもしや、グラビアをたくさん重ねたことで、自分に可能性を感じるようになったということですか?
あまつ はい。すごくあると思います。グラビアが雑誌に載る度、新しいファンが増え、喜びの声をいただきました。もっといろいろ活動をすれば、さらに新しいファンが増え、より大勢の方が喜んでくれるんじゃないかなって。そう思うようになったんです。
ーーその後、AMATSU名義で音楽活動するなど多方面で活躍されていますよね。ただ一方で残念に思った人もいたのでは?
あまつ いましたね。特に改名を発表した当初はかなり反対されました。いまだに「あまつ様」として活動してほしいという方はいらっしゃいます。正直、気にならないわけではなかったですけど、やってみたいって気持ちのほうが勝ってしまったんです。
ーーなるほど。『週刊プレイボーイ』にはその改名の後、2020年44号(10月17日発売)に初登場。その時は写真集『空蝉~うつせみ』(秋田書店)のカットの掲載で、翌2021年15号(3月29日発売)で初の撮り下ろしさせていただきました。
あまつ 確か古民家のようなところでしたね。畳の上で撮影したのはなかったので、どんな風になるんだろうってドキドキしたのを覚えています。
ーー印象に残っていることはあります?
あまつ なんといっても衣装ですね。赤のレオタードから、パープルのビスチェまですごくおしゃれなランジェリーばかりで。どれも着たことがなかったので、ものすごく新鮮でした。古民家もそうでしたけど、それまでにないくらい非日常的な雰囲気を演出していただいたというか。自分の中で新しいイメージを引き出していただいた手応えがありましたね。
ーー2022年10号(2月21日発売)では一転、青い空の下、ビーチで爽やかに撮り下ろし。すごく正統派のグラビアですね。
あまつ たしか年末か年始の撮影で、凍えるように寒かったんですけど、頑張って笑顔を見せました(笑)。ここまでストレートなものはやったことがなかったので、また新鮮でした。あとこの時は、付録のDVDがあるということで初めて動画も撮ったんです。それが撮影のメイキングにとどまらず、"バーのママ"に扮したミニドラマ風の動画もあって! 「今日もお仕事頑張ったよね。お疲れ様!」なんてセリフを言いながら、お酒を作るんです。それがもうめちゃくちゃ恥ずかしくて! あれは本気で参りましたね(笑)。
ーーバーといえば、確かあまつさんはお酒が好きなんですよね。
あまつ 大好きです。ワインなら軽く2本は空けるし、日本酒もひとりで一升飲んだりします(笑)。この撮影前に担当編集さんと打ち合わせした時にそんなお酒の話をしたら、すごく驚かれて。それでこのスナックの企画に繋がったんですよね~。
ーーそれにしてもです。あの高貴な"あまつ様"が、まさかバーのママだなんて!
あまつ 動画自体が初なのに。いやー正直、ファンは衝撃だったと思います(苦笑)。でも大半の方はDVDを喜んでくれましたね。この撮影は「殻を破る」という意味でも自分にとっても大事な経験だったと思います。
ーーどのグラビアを見ても思いますけど、とにかく見せっぷりがハンパないですね。水着は小さいし、手ブラも当たり前。抵抗はないですか?
あまつ まったく。「お尻、大きいよね」と言われると、恥ずかしいよりもむしろ「そうでしょ!」と答えたくなっちゃう(笑)。自分のカラダに自信があるし、大好きなのでどんどん見てもらいたいんです。もちろん露出することが平気とはいえ、求められてもいないのに、自分から脱ぐようなことはしないですけど(笑)。
ーーあまつさんにとってグラビアの面白さは?
あまつ 自分の思い描いているイメージが、具体的な形になることですね。あと自分の中で表情にはすごくこだわっているんです。シチュエーションを考慮したり、カメラのむこうにいる方に見た瞬間、どう感じてほしいかを考えたり。なので褒めてもらえるとめちゃくちゃ上がります。
ーー一方でグラビアを辞めようと思ったことは?
あまつ それは一度もないですね。カメラマンさんによっても写真が違いますし、グラビアってやればやるほど奥が深いというか。毎回、自分にはこんな一面があるんだって発見だってありますし。
ーーあまつさんは雑誌のグラビアに登場するようになってからも、カメラマン・藤本和典さんやカノウリョウマさんとコラボして写真展を開催するなど、初心を忘れないというか、同人的な活動も随時行なっています。どちらが楽しいなんてありますか?
あまつ 不特定多数の読者に向けて撮影する雑誌グラビアと違って、同人的な活動はあくまで身内でやるもの。なので、自分たちのやりたいことを突き詰める面白さがありますね。どちらも楽しいというか、グラビアをやるようになって、ますますどちらも楽しめるようになりました。
ーー大雑把な質問で恐縮ですが、あまつさんにとってグラビアとは?
あまつ 人生ですね。グラビアをやっていなければ今の自分は絶対にいないので。
ーー生きることそのものだと。それにしてもグラビアを重ねるにつれて笑顔が増えた印象です。
あまつ 本当にそうですね。どんどん増えていっていると思います。それこそ昔は頑固で意固地な性格だったと思うんです。グラビアっていろいろな人と仕事するから、相手を受け入れないといけない。それだけ人としておおらかになった気がします。昔の友人に、たまに会うとそろって「大人になったね」って言われます(笑)。
ーー最後に。あまつさんは初グラビアを含め、昔のグラビアを見返したりしますか?
あまつ たまーにですね。あの時、どんな衣装だっけとか、誰に撮ってもらったんだっけとか気になった時ですね。でもそれ以外はまったく見ないかなぁ。いつも頭の中は、次のグラビアのこと。何をやろうか、どう撮れば読者が喜んでくれるかなとか、そんなことばかりを考えているんです。
前編はこちら→究極の女体美を追求する「2.5次元モデル」・あまつまりなが語る初グラビアの記憶「思った以上に脱がされたというか、全力で脱いじゃいました(笑)」
●あまつまりな
12月28日生まれ 身長164cm
○2.5次元モデルとして活動中。最新写真集『Lace up』(小学館)が、7月26日に発売予定。
AMATSU名義で歌手としても活動中。
公式X【@R_Ap8_】
公式Instagram【@r_ap82_】