『週刊プレイボーイ』に登場する美女たちに記念すべき「初グラビア」の思い出を語ってもらう『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。前回続いてファースト写真集『浮泳夢』が話題の相楽伊織(さがら・いおり)さんによる後編。
相楽さんは、2018年7月に4年間所属していた乃木坂46を卒業し、2023年5月に『週刊プレイボーイ』24号で、かねてから夢だった初水着グラビアを披露。以降、女優として活動する一方で、漫画誌、週刊誌などの表紙やグラビア誌面に度々登場。『グラジャパ!アワード2023』ではカムバック賞も受賞した。そして今年、6月27日には待望のファースト写真集『浮泳夢』が発売された。
今回は週刊プレイボーイの初グラビアに関する思い出から、ファースト写真集『浮泳夢』の撮影エピソードまで。グラビアへの熱い思いを語ってもらった。
ーー週プレで初めての水着グラビアの撮影ですが、相楽さんは前日あまり眠れなかったとか。
相楽 そうなんですよ。ベッドに入っても。ずっとそわそわドキドキしちゃって。自分でも信じられないくらい、緊張していました。
ーーいい写真になるよう、体づくりに励んだんですよね。
相楽 食事に気をつかったり、週に2回ジムに通ってしっかり筋トレしたり。あとヨガにも行きました。いま思えばもっとできたなって思ったりもするけど(苦笑)、精一杯頑張りましたね。
ーー現場で印象に残っていることはあります?
相楽 千葉のスタジオで撮影だったんですけど、現場に着いてからも緊張がおさまらなかったんです。ガチガチな上、どう動いていいかさっぱりわからない。ひたすらカメラマンさんの指示通りに動きました。グラビアって見るのと実際にやるのとは違うんだなって勉強になりました(笑)。
相楽 10代でもないし、抵抗はなかったです。、むしろ大人っぽい衣装で気に入りました。皆さんから艶っぽいと言われたんです。そんな風に言われることなんてなかったので、嬉しかったですね。
ーーずっとグループで活動していたわけじゃないですか。ひとりで撮影するのは心細くなかったですか? しかもグラビアって自分をさらけ出すみたいなところもあるわけだし。
相楽 そういう気持ちにはならなかったかなぁ。グループでなく、ソロだからこそ、カメラマンさんを独り占めできるのが嬉しかったです(笑)。あとグラビアは撮影中にスタッフさんが「すごくいい!」「可愛い!」とか褒めてくれるじゃないですか(笑)。それも背中を押してもらってるみたいだったし。最初こそ緊張したけど、本当に楽しかった記憶しかないですね。
ーーなるほど。初グラビアの掲載誌はご自身で買いました?
相楽 コンビニに行きました。表紙に自分の名前を見つけたときは嬉しかったですね。あとグラビアのタイトルが「クロノスタシス」なのも感激しちゃって。大好きなBUMP OF CHIKENに同名の曲があるんですけど、それは止まった記憶の中でいまも君の声を探している......みたいな詞なんです。それを付けてくれたってことは、BUMPの曲同様に、乃木坂を卒業した後も私を忘れずに追い続けてくれたって意味なのかなって(笑)。すごく愛を感じて、ジーンときちゃいました。
ーー相楽さん、担当編集ともに思いの詰まったグラビアになったんですね。さてそのグラビアと同時リリースしたデジタル写真集もグラジャパ!マンスリーランキングで1位になるなど大好評。すぐに週プレ2023年39・40号で表紙を飾り、年末にはグラジャパ!アワード2023でカムバック賞を受賞! 大活躍へと繋がりましたね。
相楽 もうね、びっくりするお話ばかりで夢みたいというか(笑)。毎回「本当ですか?」ってマネージャーさんに聞いていた気がします。でも正直なところ、グラビアが出た当初は少し不安もあったんですよね。
ーー不安、というと?
相楽 乃木坂のメンバーで、卒業後グラビア活動をしているコがいなかったので、最初はファンの方の反応が気になっちゃって。特に初グラビアが載った週プレさんの発売日は一日中ドキドキしていました。もしかしたら否定的な声があるかもな、って。それが! 嬉しいことに「おめでとう!」「見たかったよ」って声ばかり。しかも年末にはグラジャパ!アワードまで!! 私、個人で賞をもらったことがなかったので本当に感動しちゃって。乃木坂を卒業し、思い切ってグラビアに挑戦してよかったなって。すごく報われた気がしました。
ーーそして6月27日にはファースト写真集『浮泳夢』が発売されました。
相楽 お話をいただいたときは嬉しさのあまり飛び上がっちゃいました。ずーっと夢でしたからね。ようやく出せるんだって(笑)!
ーーロケ地になった台湾には初めて行かれたとか。
相楽 はい。台北ではなく、郊外のほうにも行ったんですけど、路上で撮影していてもみんな気に留めないし、のどかですごくよいところでした。町並みもちょっとレトロで新鮮。3泊のロケだったんですけど、毎日「今日はどこへ行くんだろう」ってワクワクした気持ちで撮影に臨めました。
ーー写真集でお気に入りのシーンは?
相楽 ひとつは廃墟の遊園地です。クマのぬいぐるみと一緒にブランコに乗ったり、観覧車に乗ってこっそりタンクトップをめくったり(笑)。遊園地って本来は楽しいはずの場所なんですけど、廃墟なのと曇り空の下ということで、もの寂しい雰囲気があって。物語のワンシーンに迷い込んだような感じがして、好きですね。
相楽 あとは水の中のシーンもお気に入りです。じつは写真集はここから始まるんです。とにかくキレイなんだけど、水の中なのでミステリアスで、これが私であることもよくわからない(笑)。でもだからこそ、「一体、なんだろう?」って、ドキドキしながら読み進めてもらえる気がして。ちなみに水には後ろ向きのまま、倒れ込むように飛び込んだんですけど、思い切り背中を水面に打っちゃいました。
ーーえー? 大丈夫だったんですか?
相楽 平気な顔をして撮影を続けましたけど、内心、痛くてたまらなかったです(笑)。「もう一回!」って言われたら絶対無理でしたね。あははは。
ーーテーマは「解放」。これは心の解放であり、乃木坂46からの解放でもあるとか。
相楽 はい。カメラマンさんが乃木坂時代から何度もお世話になっていた佐藤裕之さんだったこともあり、新しい私を出せればという気持ちが強くありました。それと今も「元乃木坂46の~」って言われるんですけど、それももういいかなって(笑)。
ーーやっぱり気になります?
相楽 いつまでも言われないように自立しなきゃと思うし、あといまの乃木坂はもう後輩ばかりのグループですからね。そこの看板を借りるのも違うかなって(笑)。
ーー「史上最大露出」という触れ込みですけど、それも解放のテーマと関連しているんですか?
相楽 それ自体が写真集のテーマではなかったので意識はしていなかったけど、撮影する中で自然と肌を出していきました。今回は体づくりも納得いくまでしっかりできて自信があったし、自然と自分をもっと「解放」したい気持ちになったのかもしれないです。乃木坂にいた頃の爽やかで清楚な......、それこそ「AKB48×週プレ2014」で撮っていただいた時の「マドンナ」のイメージではないというか(笑)。今の相楽伊織をしっかり見せたいって気持ちが詰まっているんだと思いますね。
ーー乃木坂時代、ずっとグラビアに憧れて、写真集まで出しました。グラビアに対して気持ちの変化はありますか?
相楽 カメラマン、衣装、メイク、ロケーション。ちょっとしたことで見え方が全然違うし、奥の深い世界だなと思います。やればやるほど楽しいし、よりグラビアへの憧れはより強くなっている気がします。とはいえ、ここまでいろんなことをさせていただいていますけど、まだ1年しか経ってないんですけどね。
ーー確かに!
相楽 本当に激動の一年というか(笑)。このまま2年、3年と引き続きいい形でグラビアを続けていければいいなと思っています。
ーー最後に皆さんに聞いていますけど、相楽さんは初グラビアをいまも見返しますか?
相楽 見ないです(笑)。緊張しているのがわかるし、何もできていないのが恥ずかしくて。
ーー初々しくていいじゃないですか!
相楽 いやー、10代だったから可愛いけど、この時もう25歳ですから(笑)。でもグラビアってそういうものですよね。年齢に関係なく、その時々の自分がしっかり映っちゃう。これから年齢を重ねて不安はありますけど(笑)、一体どんな自分が見られるのか。すごく楽しみです。
前編はこちら→待望のファースト写真集『浮泳夢』が話題の相楽伊織が語る初グラビアの記憶「水着グラビアをやりたい。それも乃木坂46を卒業した理由の大きなひとつです」
●相楽伊織(さがら・いおり)
1997年11月26日生まれ 埼玉県出身 身長164㎝
◯2014年6月に乃木坂46の2期生としてデビュー。2018年7月に乃木坂46を卒業後、現在は女優業やグラビアを中心に活動。『月刊バスケットボールWEB』にて『相楽伊織のバスケ大好記』を連載中。
公式X【@1126iorisagara】
公式Instagram【@_iorisagara264_】