村山優香

『週刊プレイボーイ』に登場する美女たちに記念すべき「初グラビア」の思い出を語ってもらう『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。今回は女優・村山優香(むらやま・ゆうか)による前編。

村山さんは2015年、小学校6年生のときに映画『忘れ雪』で女優デビュー。2022年に『ウルトラマンデッカー』(テレビ東京)のヒロイン・キリノイチカ役でブレイク。今年5月にはドラマ『オトナの授業』(TOKYO MX)に出演。シングルマザー役を好演するなど、ますます注目を集めている。

初グラビアは『週刊プレイボーイ』2021年35号(8月16日発売)で披露。たちまち反響を呼び、各誌のグラビアにも登場した後、2023年4月には写真集『MY~輝く瞳~』(彩文館書店)を発売してヒットをおさめた。

今回は芸能界デビューのきっかけから、週プレの初グラビアに関するエピソードを語ってもらった。

『週刊プレイボーイ』2021年35号(撮影/YOROKOBI)より 『週刊プレイボーイ』2021年35号(撮影/YOROKOBI)より


ーー村山さんは小学校6年生の時、映画『忘れ雪』でデビューされています。小さい頃から人前に出るのが好きなタイプだったんですか?

村山 いえ、むしろ嫌いでした。すごく内気で、人前になんて絶対に出られない子でした。自宅にお客さんが来ても隠れて挨拶しないし、スーパーに行って友達がいたら、隠れて見つからないようにしていたくらいです(笑)。

ーーそこまで(笑)。学校で友達と騒ぐタイプではなかった?

村山 誰ともしゃべらないわけではなかったけど、一緒にいるのはいつも一部の子だけでした。ただ放課後になると漁港に行ってイカをもらったり、森へ行って走りまわったりして。内気だけど、インドアってわけではなかったです。

ーー趣味は?

村山 洋服です。といっても実家がド田舎なんで、「しまむら」のようなところの洋服コーナーへ出かけ、眺めてはドキドキするくらいのものでしたけど。将来はパティシエか、ファッションデザイナーになりたいと思ってたこともありました。人見知りだけど心のどこかでキラキラしたいとは思っていたんです。

村山優香

ーーそんな村山さんが芸能界に入るきっかけは?

村山 小学校5年のとき、お母さんと洋服を見に初めて原宿へ行ったんです。そこで芸能事務所の方にスカウトされました。

ーー「可愛いですね」とか言われたり?

村山 あははは。言われました(苦笑)。知らない人にそんなこと言われたのは初めてだったのでびっくりしました。お母さんは自分の娘がそう言われて嬉しかったみたいですけど。うふふふ。

ーーそれはそうですよね(笑)。それですぐ決断を?

村山 お母さんは自分がやりたければ、って言ってくれたけど、すぐには踏ん切りがつかなくて。で、将来女優やモデルを目指せればって話だったので、地元のスーパーで小学生向けのファッション誌を生まれて初めて買って、中身を見たんです。そうしたらものすごくキラキラしていて! 

すぐ「こういう仕事やりたい!」となりました。それから毎週末、東京に出て、事務所のレッスンを受けるように。最初は大変でしたけど2年くらい通ってました。

ーーそれで冒頭の小学校6年生で映画出演に至ったと。映画への出演はオーディションを受けたんですか?

村山 はい。最初は無理だと思ったけど、マネージャーさんに勧められ、個人レッスンを受けて芝居を猛特訓しました。とはいえ、受かった時はまさか自分が!って信じられない思いでした。

ーーずっと人前から隠れるような子供だったわけですもんね。

村山 そうそう(笑)。とにかく自分を認めてもらったことが本当に嬉しくて。撮影中はなんだか夢の中にいるような気持ちで現場に通いましたね。そうしているうち、内気な性格もちょっとずつ変わっていきました。

ーーその後はCMや広告などで活動。『週刊プレイボーイ』2021年35号(8月16日発売)で人生初となるグラビアを披露しますが、これはどういう経緯で?

村山 編集部の方が私のTikTokを見たらしく、ご連絡をいただきました。それで編集部に顔見せに行くんですけど、"水着グラビアを"って話だったので最初はやっぱり悩みました。

ーー週プレを見たことはあったんですか?

村山 なかったです。すぐコンビニへ行って見ました。

――どうでした?

村山 キレイな写真ばかりだし、あと女優さんのグラビアも載っていたのでホッとしましたね。自分も女優として、いろんな自分を見せることは大事かなと考え、思い切って編集部へ行くことにしました。もうその時点でグラビアに出る気、満々でした(笑)。

村山優香

ーー編集スタッフと初めて会った時の心境は?

村山 緊張しました。グラビア関係のスタッフさんってお会いしたことなかったので、どんな方々なのかまるでわからず不安で。しかも週プレさんの編集部って、エレベーターを下りた目の前の壁に、アイドルや女優さんのポスターがたくさん貼ってあるんですけど、それにも圧倒されちゃって(苦笑)。

でも編集の皆さんはどの現場の方々より穏やかで、すぐ打ち解けちゃいました。特に「SNSでしか見たことなかったけど、顔が一緒だね。よかった~」って言われたのがすごく印象に残っています。

ーー最近はみんなSNSの写真を加工してるから、リアルな姿がわからないんですよね(笑)。ちなみに洋服好きということで、オシャレはしていったんですか?

村山 とりあえずワンピースを着ていったけど、気合いを入れて!ってほどではなかったです(笑)。私、オーディションなどは大体シンプルな格好で行くことにしているんです。

ーー自然体なのが好印象だったのかもしれないですね。さて撮影が決まり、いよいよロケ当日。その日の心境は?

村山 朝から緊張しちゃって。いやー、前日もほとんど寝られませんでした(笑)。期待と不安が入り混じった感じというか。いや期待の方が少し大きかったかな。

ーータイトルは『夏恋ラプソディ』。古い民家を舞台にした初々しいグラビアでしたが、これはどんなテーマだったんですか?

『週刊プレイボーイ』2021年35号(撮影/YOROKOBI)より 『週刊プレイボーイ』2021年35号(撮影/YOROKOBI)より
村山 昭和レトロですね。なんでも私の顔が昭和っぽいらしくて。そこから全体のイメージを広げて撮ってもらいました(笑)。

ーー昭和顔(笑)? 確かにイマドキのコみたいにメイクが濃くなくてナチュラルだし、当時のアイドルのようなピュアな雰囲気がありますね。

村山 うふふふ。あと当時は普段から前髪を作らず、おでこを出していたんです。それも昭和っぽかったみたいで(笑)。でも濃いメイクも前髪も自分じゃ似合わないと思ってやってなかっただけなんです。

ーーいざ水着姿になって撮影する時はやっぱり緊張しました?

村山 めちゃくちゃしました。メイクルームを出て、撮るギリギリまでガウンを着ていましたから(笑)。そして「私は女優だっ!」って気合いを入れ、ガウンを脱いでカメラの前に立ちました。

とはいえ脱いだら脱いだで、今度はポーズがさっぱりわからなくて。もうカメラマンさんの指示に従うだけで精一杯。「これでいいのかな」ってひたすら戸惑いながらやってました。

ーー初々しい。撮影時の思い出は何かあります?

村山 山のようにあったおつまみですね。

ーーおつまみ? なんですか、それ?

村山 私、イカとか、お酒のおつまみになる食べ物が大好きなんです。顔見せに行った時、その話をしたら編集さんがずっと覚えていてくれて、スタジオ隅にあるテーブルを見たら、イカとか、塩昆布とかナッツとかいっぱい用意してくれていまたんです! 幸せでしたね~(笑)。

ーースイーツの差し入れが嬉しかったって人は結構いるけど、イカがっていう人は初めて。まさに昭和のコみたい(笑)。グラビアの中で好きなカットはあります?

『週刊プレイボーイ』2021年35号(撮影/YOROKOBI)より 『週刊プレイボーイ』2021年35号(撮影/YOROKOBI)より

村山 どれも好きですけど、扉ページのカットが一番かな。バンドゥタイプの水着を着ているんですけど、おしゃれな感じがします。あと髪をちょんまげにしてるんですけど、それも好きです。

ーーちょんまげ!!

村山 おでこをだすときは大体いつも前髪をちょんまげにしていて。グラビアでこういうヘアスタイルをする方はあまり見かけないですし、私っぽい気がして、すごく気に入っています。

村山優香

●村山優香(むらやま・ゆうか) 
2003年2月19日生まれ 茨城県出身 
身長156㎝ 血液型=A型 
公式X【@M_YuKa0219】 
公式Instagram【@murayama_yuuka_official】

『夏恋ラプソディ』 撮影/YOROKOBI 価格/880円(税込) 記念すべき初グラビアを収めたデジタル写真集。人のいない砂浜、麦わら帽子、紺のデニムシャツ・・・海辺の民宿で過ごした、あの夏の一日を思わせるカットがたっぷり。まっすぐカメラを見つめ、無邪気に笑っている村山さんの初々しい姿がとにかく魅力的。『夏恋ラプソディ』 撮影/YOROKOBI 価格/880円(税込) 記念すべき初グラビアを収めたデジタル写真集。人のいない砂浜、麦わら帽子、紺のデニムシャツ・・・海辺の民宿で過ごした、あの夏の一日を思わせるカットがたっぷり。まっすぐカメラを見つめ、無邪気に笑っている村山さんの初々しい姿がとにかく魅力的。

★村山優香のグラジャパ!プロフィール

★『初グラビア物語』は毎週土曜日更新!★