伊東健人

今年の6月に発売したデジタル写真集『Twilight』が、男性タレントとして初となる『週プレ グラジャパ!』ランキングで月間1位を獲得した人気声優・伊東健人(いとう・けんと)

それを記念し、 週刊プレイボーイ公式YouTubeチャンネルに登場。撮影時に起きたさまざまなエピソードを明かしてくれた。そしてこちらのインタビューでは、動画内で語られなかった裏話や、最近のプライベートな話題を深く掘り下げていく。

ーー動画収録お疲れ様でした! 6月発売のデジタル写真集『Twilight』が「週プレ グラジャパ!」で月間ランキング1位に輝きましたが、この結果を知った瞬間はどう思われました?

伊東 ひとりで笑っていました。まったく想像していないことが起こると、だいたい笑っちゃうんですよ。「そんなことあるの!?」って。面白くなっちゃいましたね。

ーー男性が週プレでデジタル写真集を出すのは珍しく、男性声優としては初だということでしたが。

伊東 写真集の発売当初、スタッフの方から「デイリーランキングで1位です」と聞いたので、ありがたいなと思いながらSNS上で『週プレ グラジャパ!』さんを検索してみたんです。すると、自分の検索サイトのサジェストにグラビアアイドルの方がたくさん出てくるようになって(笑)。

伊東健人

ーー声優という職業柄、撮影のお仕事だったり、写真集を出す機会というのはあまりないものなのでしょうか?

伊東 僕らが写真を撮られるのは声優雑誌だったり、出演番組の公式SNSへの掲載用だったりと、だいたい決まった範囲での露出が多いんです。なので、デジタル写真集を出すというのが、同業者からするとかなり意外な切り口だったらしく、「どうしてそういう流れになったのか」と、興味を持って尋ねられることは多かったですね。

ーー声優業界の新たな道を切り拓いたわけですね。

伊東 そうなっていれば何より嬉しいです。動画収録の後、週プレ編集部の担当の方から「男性声優さんだったら次は誰がいいと思いますか?」と聞かれたんですけど、その時はしめしめと思いました(笑)。今後男性声優がデジタル写真集を出す流れが作れたら嬉しいですし、僕の作品を見てくれた方も「次は誰がいいかな~」と妄想を膨らませたりすると楽しめるんじゃないでしょうか。

ーーあらためて『Twilight』についてお聞きしたいのですが、冒頭と終盤にあるビシッと決めたスーツ姿のカットが魅力的に映ります。撮影で意識したポイントを教えてください。

伊東 ネクタイを緩める仕草が女性からモテる、という話をよく聞くので、スーツでの撮影時は、自分の中でそういうシーンを想像しながら臨んでいました。あとは、黒無地のスーツだと20代の頃は就活生に見えたりするじゃないですか。僕は年齢的に大丈夫だと思っていたんですけれど、いざ着てみたら、現場のスタッフさんから「リクルートスーツみたい」という反応があり......(笑)。ネクタイだったり、胸ポケットに挿したポケットチーフだったり、おしゃれアイテムで大人っぽくアレンジしてもらいました。

ーー普段からお若く見られることが多いんですか?

伊東 よく言われます。大学卒業してから14年ぐらい経つので、できれば年相応に見られたいという贅沢な悩みを抱えているわけなんですけど(笑)。もう少し男として年々積み重ねてきた何かが欲しいな、とは思いますね。だから撮影の中では「仕事がデキる男に写っていたらいいな」と思いながらポーズを決めていました。

ーーもし職場に伊東さんがいたら、ものすごくいい評判が立っているのが想像できますけど(笑)。終盤のグレーストライプスーツもまた違った魅力がありますね。

伊東 この撮影では、ネクタイをせず、眼鏡をかけて、比較的カジュアルな雰囲気がテーマとしてありました。「スーツ×眼鏡」は外せない、という男性編集さんの意向もありましたので(笑)。でも確かに、性別関係なく印象の変化やギャップ萌えが生まれるアイテムなので、スーツとの相性はいいなと思いました。

伊東健人

ーーコーヒーを飲みながら朝を過ごすシーンも気になりました。伊東さんは出かける時刻から逆算してトレーニングをされると以前伺いましたが、ときにはゆっくり過ごす朝もあるのでしょうか?

伊東 全然ありますよ。「早起きは三文の徳」というので、早朝にパッと目が覚めたらトレーニングしてから少しゆっくり過ごしたり。まったく目が覚めない時もありますけど(笑)。コーヒーも好きで自宅にはコーヒーメーカーなど淹れたてを楽しめるよう器具を揃えているので、この朝のシーンは僕の普段通りの姿かもしれないですね。

ーーコーヒーにはこだわりがあるんですか?

伊東 こだわったものを飲むというより、コーヒー自体が好きなので、いろんな種類を飲みながらその違いを楽しみたいんです。じつはこの動画収録前に、前から行きたかったお店に寄ってコーヒー豆を買ってきたんですよ。めちゃくちゃ高いやつを買いました。

ーーえ、ちなみにおいくらですか?

伊東 ひとつ1万円です(笑)。すごくいいらしいです。

ーーそれはすごい......!(笑)。でも、どんな味や香りなのか楽しみですね。ソファに寝転がりながらゲームをしているカットもありますが、自宅でも同じような姿勢で遊んでいるんですか?

伊東 いや、寝転がってゲームをすると腕が疲れてきますし、もし寝落ちしてしまうと顔面にゲーム機を落としちゃうじゃないですか。なので、最近はなるべく前を向きながらプレイするようにしているんですけど、前傾姿勢になりすぎると、首と肩に負担がかかってくるから大変なんです。だから、本当はゲーミングチェアに座って、モニターを見ながらゲームがしたいんです。

ーーちなみに最近ハマっているゲームはありますか?

伊東 スイカゲームですね。ひとりで黙々と、ひたすらやってます(笑)。

ーー流行りましたよね。最近は少しブームが去ったようにも感じますが(笑)。

伊東 そうなんですよ。だから僕もダブルスイカを作ったら満足してやめようと思っているのに、一向にできなくて。スイカひとつとメロンを作るまではいくんですけど。あ、でもスマホや家庭用ゲームをやるより、ゲームセンターに行って遊ぶことの方が多いかもしれません。

ーーそうなんですね! ゲームセンターではどんなゲームをされるんですか?

伊東 最近はクレーンゲームが多いです。アニメキャラクターのフィギュアやぬいぐるみをついつい取っちゃうんですよ。いまは「ちいかわ」か「おぱんちゅうさぎ」ばかり狙っているんですけど、自宅にぬいぐるみがどんどん増えてきて「どうしよう、これ」ってなっています(笑)。

伊東健人

ーー音声特典には、朝起きてから1日を一緒に過ごす「ASMRボイスドラマ」がありましたが、もし実際にそのような状況になった時の理想のプランはありますか?

伊東 空港に行って、とりあえず日本から離れたいですね。死ぬまでに世界をぐるりと回るのが夢なんです。今年は久しぶりに海外に行ったんですけど、それが韓国だったので、アジアから徐々に制覇していけたらなと、いまは思っています。国だけで言ったら、いちばん行きたいのはグアムかな。アメリカにも行ったことがないので、もし行ったらロサンゼルスで大谷翔平選手(ロサンゼルス・ドジャース)の試合だったり、いろんなものを見たいですね。

ーーありがとうございます。今後、またグラビアに挑戦したい気持ちはありますか?

伊東 現時点では考えていません。自分の中で、こういった写真集を出すのは今回が最後のつもりで臨んでいましたから。もしやるとすれば、何か明確な理由が欲しいですね。例えば、40歳や50歳、もしくは60歳とか(笑)。そういう節目のタイミングだったり、ほかにコンセプトがあれば考えるかもしれません。

ーーやはり、声優のお仕事に還元されるかどうかが、写真集に限らずジャンルの違うことに挑戦する上でのポイントになってくるのでしょうか。

伊東 そうですね。やはり声優業に還元されないと意味はないかなと。そういう意味では、これまで写真を撮る人、撮られる人というのは外から見ていて本当にプロだなと思っていたので、その世界の中で感じ、学んだことをどれだけ今回の作品で表現できているのか。そして今後の「声優・伊東健人」にどう生かせるのか。大事な部分ですし、みなさんにも楽しみにしていただけたらと思います。

伊東健人

●伊東健人(いとう・けんと)  
10月18日生まれ 東京都出身 
○声優・歌手。81プロデュース所属。東京アナウンスアカデミー、81ACTOR'S STUDIOを経て声優としてデビュー。2018年放送の『ヲタクに恋は難しい』(二藤宏嵩役)でテレビアニメ初主演。同じ事務所の中島ヨシキとのユニット「UMake」でアーティストとしても活動を開始。2022年にはソロアーティストデビュー。2024年放送の『月が導く異世界道中 第二幕』のED曲『My Factor』は自身初となるアニメーションタイアップ 
公式X【@21s_ken】 
公式Instagram【@kent_110_va】 

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★伊東健人のグラジャパ!プロフィール