あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第118回】レース前になると「距離は良さそう」などの調教師コメントが載っていますが、どこまで参考にすればいいのでしょう。じゃいさんは新聞記事を参考にすることはありますか？（20代・男性・会社員）
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今週は関屋記念と小倉記念。関屋記念はトラックバイアスが完全味方したトゥードジボンが逃げ切り。結果、米子ステークスの1.2決着。対抗にしてた8番人気のディオが2着。これはおいしかった。小倉記念はカチカチ決着でまあ言うことないっす！
新潟10Rの千直は1.2.3番人気の決着で3連単が23000円バチ当たり！ そもそも本命のスリーアイランドがなぜ3番人気に？ 1.2.3番人気の決着でこれだけの配当って記憶にないなぁ。
さて質問に。調教師のコメントについては、たまたま金曜日の会食でも話題にあがりました。自分の中では、すごくタイムリーな質問です！
調教師にはいろいろなタイプの方がいます。もちろん、それぞれの性格は違います。ポジティブな人もいれば、ネガティブな人、豪快な人、慎重な人もいます。
なので、調教師のコメントというのは、その調教師によって信憑性も変わってきます。
仮に、初めての距離であったり、初めての競馬場、初めての芝などの「初物」は、基本的にはやってみないと分かりません。
ただ、推測は出来ます。折り合いが付くので距離延長は対応出来そう。脚質的にこの競馬場は合いそう。ジョッキーからの進言で芝を使ってみます。などなど、ある程度は根拠のある推測が出来ます。新馬戦で人気が分かれること自体が、そういう推測のもとに評価されるわけです。何せ全頭初物尽くしですから。
そして、やはり外せないのは調教ですね。
僕も調教は見ますが、調教師の方はその道のプロですから、調教の動きで調子を読む精度は高いはずです。
仮に動きがイマイチだったとして、それを正直に「出来は良くない」と言うかどうかです。そのことに触れるかどうかはその調教師のさじ加減なわけです。中には自信があっても謙虚な調教師もいるでしょう。そういうのはベテラン記者は知っている人も多いのではないかと思います。
今週のギャンブル格言【人の言うことは、信じることも必要だし、疑うことも必要である】
では、本筋の調教師のコメントをどこまで参考にするか？についてですが、一言で言うと、「ある程度」です。仮に「休み明けだから一回叩いてからじゃないかな」というコメントがあったとします。
もちろん目は通します。しかし、それを読んだから「即消し！」とはなりません。自分で調教の動きを見たり、過去の鉄砲成績を確認したりし、精査して決断します。
「今回ブリンカーを付けてみます」
「調子はいいですが、今回は相手が強くなりますから」
「デビュー以来1番の出来です」
などなど、さまざまなコメントにも、やはり目を通します。それは知識のひとつとして、情報のひとつとして取り入れます。
しかし、それを鵜呑みにすることはないです。
馬券を買うのはあくまで自分で、得しようが、損しようが、個人の問題です。喜びも痛みも自分が味わうだけのものです。最終判断はあくまでも自分で決定します。
いろんな情報を得て、精査して、自分なりの結論を出します。調教師のコメントもその中の予想ファクターのひとつということです。調教師さんのタイプが分かればもっと精度が上がるかもしれませんが、さすがにそこまでは僕自身も網羅していません。
僕にとっては参考程度ということになりますが、
予想ファクター中での調教師のコメントの重要性に関して言えば、人それぞれでいいのではないかと思います。
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』（KADOKAWA）など著書も多数。
