東ブクロ(さらば青春の光)
酸いも甘いも噛み分けた孤高のお笑い芸人・東ブクロさらば青春の光)のお悩み相談シリーズ連載「さらばお悩み! 東ブクロの『こわいもんなし』」がスタート!

恋のお悩み、仕事のお悩み、日常のふとしたお悩み、そして性のお悩み......まで、東西南北森羅万象、どんな悩みも東ブクロがズバッと解決!!

■「相手に興味を持たないことが大事」

【お悩みNo.11】人に興味が持てず、会話も続かないです。

職場の同僚とも打ち解けられず、恋人どころか友人もいないまま職場と家の往復を繰り返す日々。「今度お食事してみませんか?」とお声をかけてくださった男性がいらっしゃったのですが、全く何を聞いていいか分からず、あまり会話も楽しめずそのまま自然消滅になってしまいました。

東ブクロさんはひょうろくさんとABEMAの競輪の番組に出演なさったときやYouTubeのゴルフ学校でゲストに迎えたときなどに、ひょうろくさんが喋りやすいような空気を作っていらっしゃっていて感心しております。

ゴルフ学校に関してはひょうろくさんだけでなく、当時ゴルフ初心者だったリリーさんが少しでも良いスイングができたらすかさず褒めたり、一般の方やお笑いに不慣れな方とも柔らかい雰囲気で打ち解けていらっしゃっていて素敵だなと思っております。

できればちょっとしたことでも人に関心が持てるようになれればいいのですが、東ブクロさんみたいなお話上手・聞き上手・気配り上手になるコツ・気を遣っていることなどがあれば是非ともお伺いしたいです。【PN:KAZ・40歳・女性・契約社員(図書館勤務)】

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まず最初に謝らないといけません。みなさんを誤解させてたらすいません。僕はただ会話の間を繋ぐことを意識しているだけ。特に人に興味がないんです。

人に興味がないからこそ、話が繋がるといってもいいでしょう。

「深い話をしよう」「仕事の話をしよう」とか、そういうアツい飲み会が大嫌いなんですよね。酒を飲みながら真面目な話をしてもつまらんでしょう。

たくさんコンパして腕を磨いてきたからかもやけど、初対面の方としゃべっている方が、話は途切れないですね。

話すことはなんぼでもあります。「どこに住んでるの」に始まり、「この料理はうまい」でもいい。あとは、相手に質問したら向こうが話してくれる。自分がしゃべるより、そっち方が絶対に楽です。

――向こうに話させるんですね。

そう。自分の話なんてしないでいいんですよ。相手に興味を持ってなくても、話は続けられる。セックスしたいなあって相手だったらなんぼでも話を聞きますよ。

一緒に遊んでる社長さんたちの話もね、基本的にはつまんないですよ。自慢話が多いからでしょう。でもやっぱり自分が自分がって人が多いから、そういう相手の話を聞いてる方が楽です。

――ずっと自分の話をする相手にはどうしたらいいですか?

それはね、自分と相手を対等だと思ってるからそう感じるんです。しゃべりたい相手には、しゃべらせておけばいいんです。そうすると面白いもんで、「この人はここを突いたらうれしそうな顔をするな」ってとこが見えてくるんです。そうやって話を広げていくと、相手も楽しい話をしてくれたりね。話に興味を持つのではなく、相手を見て話を広げていくんです。

――たまに意見を求めてくる相手にはどうしたらいいでしょう。

質問には質問で返しましょう。「今の彼氏と別れようかな。どう思う?」と言われたら「どうしたいの? 別れたいと思うんやったら別れたらええよ」って。

「じゃあ別れようかな」

「それはそれで残念やけどな」

「じゃあ別れない」

「たしかに別れる面倒を考えたらそっちもええかもしれんな」

結局何も言ってないんですけどね。

――「だったらブクロさん付き合ってくれる?」とぶっ込んでくる相手だったらどうしますか

そういうときは、現状を肯定しますね。「今の関係が一番いいやんか」と。一歩間違えたら今の関係が崩れてしまう危険をアピールしつつ、このセフレという関係性を崩したくないことを強調します。そしてしばらく会わんようにします。

まとめると、質問に対しては質問で答える。相手に興味を持たずに、話にフォーカスして広げていく。相手の話をしっかり聞こうと気負わない。以上です。

東ブクロ(さらば青春の光)

■「他人と比較せず、流れに身を任せる」

【お悩みNo.12】今年27歳になります。周りの友人は結婚や妊娠出産などライフステージを進めているのにも関わらず、漠然と生きている自分にこれでいいのだろうかと悩んでしまいます。

このようなまま歳をとって30代に向かっていくことへの不安もあります。東ブクロさんは20代後半のとき、どのようなことを考えながら生活されてましたか?【PN:みゆまる・26歳・女性・会社員】

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10年前って何やってたのかな。ちょうど前の事務所を辞めて東京にきて、しばらくたったあたりでしょうか。27歳なんてまだまだ若いですよね。なんで早く結婚したがるのか、僕にはわからん。結婚せんことで、打ち込めることもあるでしょうし、周りが結婚したからって悩むことないのに。

――周りがどんどん次のステージに行ってしまうのが不安なのでしょうか。

そうなんですかね。僕らの職業はちょっと特殊で、20代後半でちゃんと飯を食えてるやつらがそもそも少ないですからね。不安はあったけど、何とかなるしかないと思ってました。

――「何とかなる」ではなく「何とかなるしかない」。

何とかしようとは思うけど、でも結果ついてこへんこともあるからね。ある程度楽観的に「何とか売れるんちゃうか」と思ったから続けてこれた。人と比べても仕方ないし。

――人と比べないですか?

比べないですね。友達が結婚したから自分もせなあかんとか、思わん方がええんでしょうね。あいつより俺の方が劣ってるとかも思わんほうがいい。

――例えば同期が売れたら気にならなかったのか。

気にはなってましたよ。たとえばジャルジャルさんは年齢が近くて、めっちゃ売れるの早かったんですよ。あんときは同じ世代で売れてる人がおるってことに驚いた。でも、ちょっとくらいブレイクが遅い方が、後からのびるんちゃうか思って自分を納得させてました。次は俺たちやって。

――当時は売れるために何に力を入れてましたか。

僕は自分でネタを作らへんから頑張りようがないんすよ。頑張りようがないから、もうほんま、森田からいいネタができてくることを祈るだけです。でもなかなか祈るって難しいですから。

――どうやって祈っていたのでしょう。

ネタ合わせがある日は、いつもより10分早く起きて、ちゃんと朝ご飯を食べて、歯をしっかり磨いて、みなりを整えて待ち合わせ場所に向かいました。そうすることで、運気が上がるんちゃうかなと。やはり人生は運が大きい。人事を尽くして、何かがやってくるのを待つしかないときもある。

――待つしかないと覚悟を決めることも大事。

そうね。自分にできないことを知るというか、無理しても仕方ないという諦めですね。そうやって肩の力を抜くと、いいことが起こったりするんです。20代の頃に売れたいと思ったから今があるとは思うけど、早い段階で、自分の力だけでは何ともならへんよって気づけたのは大きかったです。

流れに身を任せて、なるようにしかならないと諦める。気ままに流されるだけでも、楽しい人生を送れるんです。ほら、僕をみてください。

東ブクロ(さらば青春の光)

●東ブクロ
1985年10月6日生まれ 大阪府茨木市出身 
〇2008年に現在の相方である森田哲矢とお笑いコンビ『さらば青春の光』を結成。2017年に本名の東口宜隆から現在の芸名である東ブクロに改名した。芸能界を代表するプレイボーイとしても知られており、スキャンダルも含め多くの浮き名を流してきた。
公式YouTubeチャンネル『さらば青春の光Official Youtube Channel』