『週刊プレイボーイ』に登場する美女たちに記念すべき「初グラビア」の思い出を語ってもらう『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。今回は元祖100cmバストの"爆乳"グラドル柳瀬(やなせ)さきさんによる前編。
柳瀬さんは2014年デビュー。夏に日テレ主催の公開オーディション『汐留グラビア甲子園2014』に登場。100cmのIカップで、グラビアファンに強烈なインパクトを与え、翌年DVD『ミルキーグラマー』(竹書房)をリリース。AmazonのDVDランキングで見事1位を獲得し、一躍人気グラビアアイドルの仲間入りを果たした。
『週刊プレイボーイ』では、2014年15号にインタビューで初登場し、19・20合併号で初撮り下ろし。大きな話題を呼んだ。その後、各誌のグラビア誌に登場し、広く人気を集め、今年デビュー10周年。グラビアアイドルばかりか、タレントとしてテレビなどでも活躍している。今回は芸能界デビューのきっかけから、週プレの初登場に関するエピソードを語ってもらった。
ーー柳瀬さんは今年デビュー10周年だとか。おめでとうございます!
柳瀬 あははは。ありがとうございます。ほとんど実感ないですけどね。気付いたらそんなにやってたんだって感じで。......というか、「柳瀬さん」って呼ばれるの新鮮です(笑)。みんな、私を「やなパイ」と呼ぶので。
ーーでは親しみを込め、ここではやなパイさんと呼ばせていただきます(笑)。初グラビアのお話を聞かせていただく連載です。先にデビュー前のことを伺います。えーと、やなパイさんは子供の頃、随分とモテたとか?
やなパイ うふふふ。いきなり!ですね(笑)。はい、モテました。特に中学時代は最高のモテ期。自分の学校どころか、他校の男のコからもしょっちゅう、連絡先を求められました。
ーー学校では人気者タイプですか?
やなパイ ですね。自分で言うなって感じですけど(笑)。生徒会の副会長で、文化祭では主人公役をやったり。いつも友達に囲まれていました。私、実家が八百屋で、小さい頃から常に誰かがそばにいたんです。だから人見知りとかなく、誰とでも仲良くなるんです。
ーーじゃあ、将来は華やかな芸能の道へ進もうと思ったり?
やなパイ う~ん。人前に立つのは好きだったけど、そこまでは。ただ大学のとき入っていたダンスサークルで、テレビ番組に出たことがあって。そこから段々興味を持つようになりました。最初はマネージャーなど裏方志望だったんですけど、友人にせっかくなら自分が表に出ることを考えたら? と言われ、大学卒業後、俳優養成所に入りました。で、その卒業時に業界関係者を集めて行う学内オーディションで、芸能事務所から誘われました。
ーーそれがグラビアアイドルとしてデビューするきっかけに?
やなパイ はい。そこがグラビア系のお仕事をやる事務所だったので。しかも当時、人気グラビアアイドルだった先輩がいて。その方は女優もやるなど、ご活躍だったので、自分も後を追って頑張ろうと思いました。
ーーやなパイさんは「パイ」の呼び名がつくほど胸が特徴的。デビュー当時から100cmを超えると話題でしたけど、いつからそんなに大きくなったんですか?
やなパイ 大学からですね。ずっとやってたバスケを辞めて10キロくらい太ったんです。頑張って痩せたけど胸だけ残りました。その頃から100cm、Iカップはありましたよ。
ーー唐揚げを食べると巨乳になるなんて都市伝説がグラビア界には昔から根強くあるけど、それは関係なかった?
やなパイ いえ、私も食べてました(笑)。ただ栄養学的には一緒にキャベツを食べるといいみたいですよ。私は八百屋の娘ってことで唐揚げの時は付け合わせにキャベツを山のように食べてて、それも大きくなった一因かなと......ってこういう胸の話、久しぶりに取材で聞かれて、なんだか新鮮ですね(笑)。
ーー胸の大きい人は、大体コンプレックスに思うと聞くけどやなパイさんは?
やなパイ 私もそうで、すごくイヤでした。いつもカバンを抱いて胸を見られないよう隠してましたから。といいつつ、さっき話した養成所内のオーディションは水着姿で受けたけど(笑)。
ーーえ? 水着で!?
やなパイ はい。自己PRで披露するものがなかったので、いっそ大きな胸を大々的に披露すればインパクトを残せるんじゃないかと思って。結果的には正解でした(笑)。
ーー事務所に所属して、最初の仕事は?
やなパイ 夏に行われた『汐留グラビア甲子園2014』(2014年8月)ですね。
ーー日テレが主催する新人グラドルの公開オーディションですね。オープンスペースに何人ものグラドルが水着姿で登場し、数週間にわたりお客さんの投票でグランプリを決めるという。
やなパイ 私はド新人だったので、ファンどころか知ってくれてる人もほぼゼロ。当たり前ですけど、一週目で負けました。でもびっくりしたんですよ。私が登場した瞬間、ザワザワがすごくて。あと何よりグラビアアイドルって、みんな胸が大きい方ばかりだと思ってたんですけど、私が一番で(苦笑)。他のグラビアアイドルに囲まれる中、「私って胸がデカいんだ!」って実感しましたね。ただ一方で「大きすぎるかな、グラビアファンは受け入れてくれるのかな」とも心配にもなったけど。
ーーバスト100cm超えたグラビアアイドルって、当時はやなパイさん以外いなかったですもんね。根本はるみさんは103cmあったけど世代が少し上だし。
やなパイ はい。ただその後すぐにDVDと写真集のお話をいただきました。胸が心配だったけど、胸のおかげで仕事が決まり、これはやっていけるかもとちょっとだけホッとしましたね。
ーー幸先が良いというか。DVDも写真集も出せずに辞めていく人はザラにいる世界ですから、すぐ決まるのはすごいです。さて、初めてのグラビア仕事は、DVD『ミルキーグラマー』(竹書房・2015年2月20日)ですよね。これはどこでロケを?
やなパイ ベトナムです。確か4泊のロケ。最初は仕事で海外に行ける!と嬉しかったんですけど、実際は違ってました。
ーー違ってた?
やなパイ はい。現地に着いてからの移動時間やロケ地の環境など、想像していた以上に過酷だったんです(笑)。初めてだからグラビアの仕事ってこういうものなんだと思ったけど、やっていけるかなって少し不安になりました。撮影でもカメラマンさんの指示通りろくに動けずそれもまた大変で。毎日、疲れまくって、気絶するように寝入ってました。
ーーDVDって雑誌のグラビアなどと違って、わりとストレートな表現もありますよね。恥ずかしさは?
やなパイ とてもじゃないけど、恥ずかしいと思う余裕はありませんでしたね(笑)。とはいえ事務所が事前に話をしていてくれたからか、そこまで攻めた内容はなくて。安心して撮影に臨めました。あ、そういえば胸が大きすぎるからか、普通より大きい衣装でもすごく小さく見えちゃって。それはちょっぴり戸惑いました。もっと大きいのはないのかなって。
ーー『ミルキー~』は当時、AmazonのDVD部門で1位を獲ったんですよね。
やなパイ めちゃ嬉しかったです! 最初「嘘!」って思いましたもの(笑)。私、この仕事をはじめた時点で26歳だったんです。年齢的に大丈夫なのかずっと不安があったんですよね。でも、1位を獲ったことで認められた気がして!! あと、おかげでいろいろ取りあげていただくようにもなって、それも嬉しかったです。週プレさんも取材していただきましたよね。
ーーしました! 「DVDメーカーイチオシグラドル2015」ってコラム(週刊プレイボーイ2015年15号/3月31日発売)です。週プレ本誌の名物記者・濱野きよぞうが取材させていただきました。
やなパイ 憧れの週プレさんに出られるなんて感激しましたよ。当時からグラビアアイドルにとって一番出たい雑誌ですしね。
ーーいえいえ(照笑)。雑誌の撮り下ろしは『FRIDAY』(2015年4月17日号/4月3日売り)が最初。週プレはそれに続いて撮影させていただきました(2015年19・20合併号/4月27日発売)。
やなパイ 決まった時はさらに感動しました。雑誌の撮り下ろしってグラビアアイドルにとって、一番の仕事ですからね。なにしろそれができるのは大勢いるアイドルの中でもほんの一握り。DVDをリリースする以上に難しいことですから。しかも週プレさんですよ! 感無量でした。ただ雑誌グラビアは、DVDの撮影とはまた違うから、すごく緊張しました。
ーーというと?
やなパイ DVDって撮るカットってわりと決まってるんですよ。「胸抱える」とか「四つん這いになる」とか。雑誌はカメラマンさんに「自然に動いて」と言われ、一連の動きを撮っていただく中から最もいいカットを載せていただくわけで。「自然に? え? どういうこと?」って、シャッターがきられる度にめちゃあたふたしちゃいました。もちろん内心は充実感でいっぱいでしたけどね。
●柳瀬さき(やなせ・さき)
1988年4月23日生まれ 千葉県出身
身長152㎝ B100 W62 H89
○『柳瀬さき Vol.3』トレーディングカードが8月10日(土)に発売予定。最新DVD『やなパイだらけ』が発売中。
公式X【@sakiyanase04】
公式Instagram【@yanapai04】