あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第121回】人にはいろいろな才能があると思うのですが、長い間生きていると、これは努力をこえた天性のものだと感じることがあります。
お笑いだって、お笑いの神様に愛される人がいるように、じゃいさんが考える、ギャンブルに愛される人、お金に愛される人もいるのでしょう。そういう人たちの特徴があれば教えてください。その人たちに投資したいので(笑)(40代・男性・会社員)
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今週は新潟記念と小倉2歳ステークスでした。新潟記念は本命対抗が2.3着。1着はシンリョクカ! 阪神ジュベナイルフィリーで帯を取らせてもらった馬。まさかのここで新馬戦以来の2勝目! おみごと!
小倉2歳Sは推奨馬4頭で決着! 本命1着! 唯一の未勝利馬8番人気のクラスペディアが2着! 3着は対抗のアーリントンロウ! 完璧予想でした! 最高の日曜日になりました。
では質問へ!
人は資質と環境で形成されると考えます。容姿、頭脳、運動神経などは資質の要素は大きいですね。ただ、容姿も磨かなければ衰えていくので、ダイエットやアンチエイジングなど、努力することによりキープすることが必要となります。
大谷翔平、井上尚弥、松山英樹選手など一流選手でも常に鍛え、努力しているように、才能に驕ってしまえば一流にはなれないし、成績は下がるでしょう。
全盛期に最強と言われたマイクタイソンが後年練習不足で負け始めたように、どんな恵まれた人でも努力しなければピークを続けることは出来ないでしょう。
歌声もかなり資質の部分が大きいですが、トップシンガーもボイトレしたりしています。性格や気性なども生まれ持ったものが大きいとは思いますが環境もかなり大切です。
競馬は血統のスポーツと言いますから、ほとんど資質、素質なのですが、牧場、調教師などの管理は非常に大切ですよね。
全てのスポーツに才能と努力は関わってきます。では、ギャンブルはどうでしょう?
これも例外ではありません。才能と努力が必要かと思います。ではギャンブルの才能がある人とは?
「持ってる」と言われる人がいます。強運の持ち主、ここぞというところでの力を発揮出来る人。勝利の女神に愛されている人。
科学で証明するのは難しいですが、これは確かにあるでしょう。麻雀やポーカーでもヒキがやたら強い人は確実に存在します。
自論にはなりますが、このパターンの人は「素直な人」「真っ直ぐな人」いい意味で「馬鹿な人」が多いと思います。
以前、「稼ぐメンタル」という本を出版しましたが、メンタルの才能もギャンブルの才能に繋がります。
メンタルが弱い人に博才がある人はいないと思っています。
感情がギャンブルの邪魔になることが多いです。
AIのように感情を0にするのは難しいですが、ギャンブルで勝てる人は感情のコントロールが上手な人です。
「冷静な負けず嫌い」
これが勝てる人だと思っています。
他でも、お金に負けない人というのも才能になりますね。
ケチな人、お金の執着心が強い人は大抵はギャンブル向いてないと思います。
「お金の価値を理解していて、尚且つお金に負けない人」
これがベストだと考えます。
集中力、観察力があるような人もギャンブルの才能に含まれます。
才能はこんな感じですが、これだけではやはり一流とは呼べません。
麻雀でもポーカーでもヒキが強い人と対戦することはありますが、おそらく僕が負けることはないと思います。永遠にヒキが強い人がいたらさすがに勝てませんが、そんな人はいません。
メンタルが強くても、お金に負けてない人でも、集中力、観察力がある人でも、それだけでは勝てません。
そこには練習、分析、研究、攻略などの努力や技術が必要になってきます。
最後に、僕が考えるギャンブルに愛される人の特徴をまとめましょう。
素直な人、真っ直ぐな人、いい意味での馬鹿な人、メンタルがブレない人、「持ってる」「ヒキが強い」とよく思われる人、集中力、観察力に優れている人、お金に負けてない人。
細かく言えばもっともっとありますが、大まかにこんな感じです。
ぜひ見つけてみてください。
☆じゃいさんに相談したい悩み事を募集します! ペンネーム・性別、相談に必要な情報(年齢や職業など)があればそれも明記し、以下アドレスまで相談内容をメールでお送りください。じゃいさんが「ギャンブル的思考」でアドバイスします!
【jay_sodan@shueisha.co.jp】まで!
じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。