あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第126回】先日、Youtubeで競輪中継を見ていたら「ボックス買いするやつは養分」という視聴者のコメントがついていました。ついついボックスで買ってしまうので、この言葉にはハッとしました。
たしかに一人の実力が頭抜けてはいたのですが、ボックス買いに関するこのコメントに、じゃいさんが思うことあったら教えてください。（40代・ライター・男性）
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毎日王冠は1番人気シックスペンスが勝利。ルメール騎手の信頼度はやはり格別。まあでも自分は取れない馬券です。京都大賞典はブローザホーンは怪しいと思ったものの、ブローザホーン以外全通り買いでやっと取れるレベルの馬券。
凱旋門賞は対抗のブルーストッキングが勝利したものの、本命のアルリファーが飛んでハズレる。しかし、土曜日のオパールSで本命6番人気のビッグシーザーが勝ち、2着に11番人気のメイショウソラフネ、3着に対抗のペアポルックスが入り1298.1倍をゲット！ この1レースでプラスでした。来週からG1！ 大爆発狙います！ では質問に！
ボックス買いですが、確かに僕はあまりしないですね。ボックス買いをする人は養分、とまでは思いませんが、まあ言ってることは分からなくはありません。
ただ、僕も場合によってはボックス買いをすることもあります。決してボックス買いが良くないわけではありませんが、毎回ボックス買いをしているとなるとクエスチョンマークが付きます。
ではまず、ボックス買いを紐解いていきましょう。
例えば、1頭軸で買った場合はもしその馬が出遅れたり、不利があったり、落馬したら激痛です。ボックスの場合はもし買っている馬の1頭が出遅れようが、落馬しようが、ビリだろうが、まだ他の馬がいます。これがボックス買いのメリットです。
仮に5頭ボックスで1頭が終わったとしても残り4頭で決まれば勝てます。保険的な意味合いではアリかもしれません。三連単の3頭ボックスなら保険も何もないですが。
逆にデメリットはやはり点数が多くなるということですかね。5頭で60点、6頭で120点、10頭だと720点です。頭数が増えれば増えるほど点数は膨れ上がります。
では僕がボックス買いをする時はどんな時か？
狙っている馬が3頭いる時は、3頭のボックスで買うことはあります。これは6点なので、1点に厚く張れます。3連単3頭ボックス×5000円の30000円勝負！ 200倍付けば帯です。
先日◎◯▲で決まったレースがありました。配当は7000倍以上！ 最終的にフォーメーションで買ったので勝ちはしましたが、もし3頭ボックス×5000円で買っていた場合は3570万でした。まあ実際5000円買えば配当はもう少し下がるでしょうが。
あとは絶対的な軸馬はいないけど、4.5頭くらいに絞れるケース。単純に◎◯▲といっても色んなパターンがあります。圧倒的な◎の場合もあれば、差のない◎◯▲△の場合もあります。
仮に15頭立てで上位5頭の差がなく、逆に残りの10頭はいらないと判断すればおそらく5頭ボックス60点で買うでしょう。もちろん配当にもよります。1から5番人気のボックス買いなら買いません。そしてボックス買いをするなら5頭以内になります。6頭以上のボックスは買ったことはないです。
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では、なぜ僕がボックス買いをほとんどしないのか？
全レースやるのなら、レースによってボックス買いをすることもあるでしょうが、実際1日で買うレースは5レース前後なので、やはり狙うレースでは軸を決めている場合が多いです。当たろうがハズレようがその軸馬で勝負する！ そんなのが好きなのかもしれません。
あと、ボックス買いはどこがでポリシーがないように感じているのかもしれません。
結論からいえば、決してボックス買いが悪いということではなく、予想によって買い方を考えることが大切なのだと思います。予想とオッズを考慮して馬券を組み立てることが本当に大事です。
いくら予想が上手くても、馬券の買い方が下手だと勝つことはできません。そしてそういう人が意外と多いです。質問ではついつい買ってしまうとのことですが、馬券はついついで買うものではありません。
どんな買い方が正しいというのはないです。予想によりどんな買い方が合っているのかを考慮して、結果ボックスで買うべきと判断したらぜひボックスで買ってください。
ちなみに京都大賞典では3連単全頭ボックスを買っていれば132万の勝ちでした。
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』（KADOKAWA）など著書も多数。
