櫻坂46卒業後、一切の芸能活動を行ってこなかった尾関梨香が、はじめてのデジタルフォトブック「再会」を発売し、11月4日(祝月)に記念イベントを行うことが決定した。約2年振りにファンと接する機会を得られることになった尾関梨香に、今の心境を聞いた。
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■櫻坂46のことを考えて、すごく悩みました
――自身初のデジタルフォトブックの発売が決まり、グループ卒業から2年振りに活動をすることになりましたが、そもそもどうしてこのお話を受けたのでしょうか?
尾関 今年の2月にお話をいただいて、しばらくはいろいろと考えました。まずは、グループを卒業するときに引退するとは明言しなかったのですが、芸能の世界からは一度離れるというニュアンスのことを公式ブログに書いたので、「嘘だったんかい!」という風にしたくないなと思ったんです。
あとはやっぱり、現役で頑張っているメンバーに迷惑をかけたくないなという気持ちが一番にありました。私が"元櫻坂46"と名乗らなかったとしても、結局は元櫻坂46の子だと言われてしまいますよね。今の櫻坂46は海外イベントに参加したり、楽曲やライブパフォーマンスがすごく話題になっていたりして、私がいた頃よりもグループとして調子が上がっているときだったので、どうしようかなと様子を見ていました。
――思った以上に、真面目に真剣に考えてくださっていたんですね......。
尾関 あとは、同じ卒業生の(渡邉)理佐には、会ったときに相談しました。こういう話をもらっているんだけど、客観的に聞いてどう思うかと。そうしたら、「自分がやりたいと思うなら、気にせずやってみていいと思うよ」と、なんだか楽しそうに言ってくれて(笑)。すごく後押しをしてくれました。
そこから、一度お話を聞いてみようと、依頼をいただいてから4カ月くらい経って、やっと返事をしました。本当は、お話を受ける、受けないに関わらず、すぐに返事をするのが社会人としてのマナーだと思ったんですけど、すごく迷っていたので、お断りしますとも言えないし、かと言って迷っていますというのも返事にならないと思って......。だったら、ちょっと失礼になっちゃうけど気持ちが決まってから連絡をしよう、という感じでした。
■売れるかどうか、心配でした......
――そこからはトントン拍子に話が進んでいきましたが、不安はなかったですか?
尾関 まずはどんな内容なのか、お話を聞くために打ち合わせをすることになったんですけど、そのときにはもうやろうと気持ちがほぼ決まっていて、そうなるとあまり迷わないタイプなので、そこに対しての不安はなかったんですけど、正直なところ、売れるのかなと(笑)。そっちの方が心配でした。芸能活動をするのがひさしぶり過ぎたので、みんなから忘れられてないかなと。
――そこは心配いらなかったですね。デジタルフォトブック発売週には売上ランキング1位になりましたし、イベントの予約数もかなりの数になっていると聞いています。
尾関 1位って、嘘なのかなと最初は思いました(笑)。私がショックを受けないように1位にランキングされた画像を作って、スタッフさんが送ってくださったのかなと(笑)。私としては、こんなに反響があるなんて思ってもみなくて、みんなこんなに見てくれているんだと、すごく嬉しかったです。あとは、意外と家族が買ってくれていて(笑)。家族には発売してから見せようと思っていたんですけど、情報解禁したタイミングで母も姉も、親戚までもが予約してくれていました。
■発売を機にメンバーとのやり取りが復活しました
――ご家族は今回のデジタルフォトブック発売に対して、何か仰っていましたか?
尾関 撮影することについては一切言わずに、自分だけで決めました。相談してしまうと結局家族の意見の通りに動いてしまうような気がしたんですよね。グループにいるときから家族は見守ってくれるタイプで、私が自分で考えた上での行いと結果であれば応援してくれるとわかっていたので、何も伝えていなかったんですけど、案の定、喜んでくれました。
――よかったですね(笑)。理佐さんは何か仰っていました?
尾関 私のインスタグラムに表紙画像がアップされたのを見て連絡をくれて。「めっちゃかわいい!」と褒めてくれました。その連絡を機に、久々にお出かけしたい! となって、この間、私の運転で2人でアウトレットまでドライブに行きました。
あとは、私の卒業後、ラジオ「櫻坂46 こちら有楽町星空放送局」のパーソナリティーを引き継いでくれた井上梨名が、私の誕生日に「デジタルフォトブック見ました!」と連絡をくれて。そこからご飯にも誘ってくれて、実は昨日会いました(笑)。今回のデジタルフォトブック発売を機にメンバーとも久々に会えて嬉しいです。
■大人になって、穏やかに受け止められるようになりました
――デジタルフォトブックを発売するにあたり、さまざまな反応があったと思うんですけど、尾関さんご自身はどう思っていますか?
尾関 ファンの方々からいただいたメッセージを見ると、表立った活動が2年振りなのと、"作品"を見られるのが嬉しいと言ってくださっていました。インスタグラムで写真をアップするのももちろんいいんですけど、以前のようにカメラマンの方に撮ってもらって、衣装もスタイリングしてもらって、プロの方にメイクをしてもらうと、やっぱり違うじゃないですか。そういうことも含めて喜んでくださっている方が多かったですね。
デジタルフォトブック発売決定のWeb記事に対して心無いコメントもあったようなんですけど、コメントを書き込むのって、労力も時間もかかりますし、興味がなかったら記事も読まないと思うので、なんやかんや気にかけてくれる良い人なんだなと思っています(笑)。
――実は、今回のデジタルフォトブックの撮影依頼をした身としては、心配をしていました。悩みに悩んで仕事を引き受けてくれたのに、心無いコメントで尾関さんを傷付けてしまっていたらどうしようと......。
尾関 欅坂46の初期の頃は否定的な意見をすごく気にしていたんですけど、3年目を超えたくらいから、意見をくれるということは見てくれているということなので、好いてくれているのかなとプラスに捉えるようになって(笑)。ときに厳しいコメントって、意外と自分に足りていない部分を指摘してくれているものだったりするんですよね。
私の年齢が上がってきて大人になったのもあるかもしれないんですけど、グループ卒業後はさらに穏やかに受け止められるようになった気がします。なにより、今回は本当に多くの方が喜んでくださっていて、デジタルフォトブック発売後も、「表紙はすごく綺麗で、でも中面は昔と変わらないおぜちゃんがいてよかった」とか、好意的なコメントをたくさんいただいたので、とても嬉しかったですね。
■草津ロケ、本当に楽しかったんです
――2年振りの撮影はどうだったんでしょうか?
尾関 めっちゃ楽しかったです! 本当に楽しかったんですよ。きっとそれがデジタルフォトブックを見てくださった方にも伝わったんだなと思っています。ロケバスに乗るのも2年振りで、嬉しくて思わずロケバスの窓から写真を撮りました(笑)。
前から行きたいと思っていた草津に行けて、お昼においしいお蕎麦を食べて、足湯に入って、温泉まんじゅうを食べて、湯畑も見ることができて、普通に旅行をしている気分でした。昔からお世話になっているスタッフさんに久々に集結してもらって作品を作ることができたので、それが何より嬉しかったですね。
――それはよかったです(笑)。ちなみに、今後はどうされるんでしょうか?
尾関 今後も、これまでの2年間とそんなに変わらないスタンスで過ごしていくのかなと思っています。でも、今回の撮影が本当に楽しくて、ファンの方やスタッフさんの力がなかったらイベント開催もできなかっただろうし、一つの作品に対していろんな方が関わってくださっているのがわかって、幸せだなというのを素直に感じたんです。だから、1年に1回くらいは今回のような機会があってもいいなと思ってしまいました(笑)。
■尾関梨香(Rika OZEKI)
1997年10月7日生まれ
神奈川県出身 身長155cm
アイドルグループ・櫻坂46の元メンバー。独特な言動が"尾関スタイル"として話題になるなど、その飾らないキャラクターが人気に。グループ卒業から2年経った今回、初めてのデジタルフォトブック「再会」を発売。11月4日に記念イベントを開催。
公式Instagram【@ozekirika_1007_】
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