「乃木坂46五期生特集」シーズン1。12月9日(月)発売『週刊プレイボーイ52・53合併号』で、そのFINALの表紙&巻頭を飾るのは、すでにグループの中核を担う"てれなぎ"コンビこと池田瑛紗(てれさ)と井上和(なぎ)のふたり。

活動3年間で生まれたふたりの絶妙な関係性や、それぞれの今年のハイライトなどを中心に、特集のラストを締めくくるインタビュー。

■別に理由がなくてもいいよ?

――昨年12月から続く「乃木坂46五期生特集」シリーズに、五期生のWエースである池田さん、井上さんが登場。「訳ありシェアハウス」というテーマで撮影しました。

井上 当日、カメラマンさんから設定をお聞きして、「なんだか私たちっぽいな」と思いました。

池田 うん。ふたりでグラビアを撮っていただくのは実は初めてだったんですけど、ふたりとも落ち着いているほうというか。はしゃぎすぎない生活がイメージできました。

――どちらかといえば物静かなおふたりですよね。

井上 関係性自体も、いい意味でお互いに干渉しすぎない感じなんです。瑛紗も私もアニメやマンガが好きなので、一緒に展覧会に行ったり、作品をオススメし合ったりはするんですけど。

池田 最近だと、私が和に『菌と鉄』っていうマンガを薦めて、私は和の影響でアニメ『化物語』シリーズを見返してます。干渉しすぎないけど感化はされる、みたいな関係ですね。

――実際にふたりでシェアハウスに住むって、想像できます?

井上 ......できないかも(笑)。

池田 できない(笑)。

井上 たぶん、ふたりともひとりの時間が絶対に必要なタイプだと思うんですよ。

――撮影中、設定の説明を受けた後、井上さんは「五期生で私のおうちに来たことないの、瑛紗とあーや(小川彩)だけ」とつぶやいていました。

井上 そうなんですよ。私、ひとりの時間が大事なタイプではあるんですけど、ほかのメンバーと会えない時期があると寂しくなっちゃって。「ちょっとスープ作りすぎたから」とか言って、よくメンバーをおうちに呼ぶんですけど(笑)。瑛紗もあーやも、それぞれのお仕事や学校で忙しいから、なかなかタイミングがなくて。

――こじつけるような理由がいいですね。

池田 かわいいですよね。でも私も行きたい。別に理由がなくてもいいよ?

井上 うれしい(笑)。近いうちに絶対!

――ちなみに、今年、プライベートで始めたことはありますか?

池田 自転車にハマりました。

――ちょっと意外です。ロードバイクとか?

池田 ではないのがちょっとしょうもないんですけど(笑)、自転車のサブスクを使って帰ったり、メンバーを誘ってサイクリングに行ったり。「夏の夜って思ったより涼しいな」みたいな、そういう小さい発見が毎日あるのが楽しくてハマっちゃいました。

――井上さんは?

井上 最近の話になっちゃうんですけど、編み物を始めました。今月発売のシングル『歩道橋』のジャケットがニットをモチーフにしたもので、私と瑛紗は大きいブランケットを巻いて撮ったんですけど、そのブランケットがかわいすぎて。ネットで探しても見つからないので、「なければ自分で作ろう」と。

――では今、その制作中、と。

井上 もう8割くらいのところまで来てるんですけど、ここに来てそのブランケットに飽きちゃって(笑)。ちょっと休ませている間に帽子を3つくらい作りました。

――グループの活動だけでも忙しいはずなのに、すごいバイタリティですね。

池田 本当に。......でも私も今年、ラグを作る機械を買って。おうちにいればラグを作っていた時期がありました(笑)。

――東京藝大生の池田さんに、高校時代に美術や建築を学んでいた井上さん。やっぱりふたりとも「手を動かすこと」がリフレッシュ方法なんですね。

■来年は転換点を迎える年になるはず

――もうすぐ五期生も加入から3年を迎えますが、初期の頃とお互いの印象は変わりました?

池田 いい意味で変わらない気がする。和はずっと冷静に物事を見ている感じで。

井上 瑛紗も自分の真ん中にある芯みたいなものはずっと変わってないように思う。

――池田さんの芯とは?

井上 乃木坂46のことはもちろんなんですけど、「この人、同期のことめっちゃ好きだな」って思うことが多いんです。一緒にごはんに行って話していても、自分のことより五期生のことを考えてるなって。

池田 私、真剣に頑張ってる人の横顔を見るのが好きなんです。和はもちろん、ほかの五期生にも、ちょっと母性みたいな感覚もありながら(笑)、陰ながら見守りたくなるんです。

井上 母性って表現、瑛紗らしくていいね(笑)。

――加入から常に五期生の先頭を任せられてきた井上さんとしても、そんな池田さんがそばにいるのは心強いですよね。

井上 本当に。メンバーによって、すごく心配してくれたり何か手を貸してくれたりって、いろんなコがいるんですけど、私は私で「誰かに心配をかけたくない」って思っちゃうタイプで。瑛紗はたぶん、そこまで見透かして、私にあまり干渉してこない。その絶妙なところも含めて彼女のことが好きです。

――互いに尊敬し合っているのがよく伝わってきます。

池田 はい。和がどんどんグループの要になっていく姿が頼もしいですし。私はグループの外に向けたお仕事が多いんですけど、「これを乃木坂46につなげるんだ」と思えるのも、中心で頑張っている和のおかげだなって。

井上 私からしたら逆だよ。やっぱり瑛紗が藝大に通いながら、絵のお仕事をしたり、美術系の番組に出たり......乃木坂46のメンバーとしていろんなものを発信してくれるのが大きくて。今、ホメられて、「あなたの頑張りが大きいんだよ」ってすごく言い返したくなりましたね。

――12月ということでこの一年を振り返りたいです。2024年、お互いのハイライトを出し合ってください。

池田 和の名場面はすぐ出せますね。「真夏の全国ツアー」の千秋楽公演(9月、明治神宮野球場)。和は去年に続いて座長を務めたんですけど、そのツアーの最後に、緊張の糸が切れたのか涙を流した瞬間があって。素の和がそこにいて、「頑張ったね......」って胸がきゅっとなりました。

――Wアンコールで、表題曲『チートデイ』の「ごめんなさい」と叫ぶところを「ありがとう!」にアレンジしたのも印象的でした。

井上 瑛紗、あーやのフロント3人で叫ぼうとしたのに、なぜか瑛紗だけ対岸のステージにいたっていうハプニングもあったんですけど(笑)、それも含めて自分の中でも大きい思い出です。

――続いて、池田さんのハイライトは?

井上 春に挑戦させていただいた「"五期生"版ミュージカル『美少女戦士セーラームーン2024』」。初日のゲネプロで瑛紗は階段を踏み外して、足をケガしてしまって。すぐに病院に行ったんですけど、「瑛紗だけ出られないかもしれない」って、ほかのメンバー全員でワンワン泣いたんですよ。

――稽古中の努力も知ってるわけですもんね。

井上 はい。でも、病院から帰ってきた瑛紗はすごく強い目で、「出ます。いけます」って。

池田 私も病院に向かうタクシーで大泣きしたよ。付き添ってくれたマネジャーさんの洋服、びちょびちょにして(笑)。

井上 そうだよね。結局、無事完走できたんですけど、痛かっただろうに、「自分の努力や周りのスタッフさん、ファンの方を裏切りたくない」って思いと根性で走り切ったんだろうなって。

――池田さんは五期生の中でも特に「弱音を吐かないタイプ」のイメージがありますが、まさに。

井上 本当に。病院から帰ってきたときの目を見て、「これこそ池田瑛紗だ」って思った覚えがあります。

――最後に、この年末について意気込みを聞かせてください。

井上 今回のシングルがすごく乃木坂46らしい楽曲で。そして来年、六期生が入ってきて、また転換点を迎える年になるはずなんです。なので楽曲やイメージの「らしさ」を守りつつ、来年に向けて攻める気持ちを持っていないといけないなって。すごく精神的な話なんですけど。

池田 でもわかるよ。来年また形が変わるなら、その前に今の形を「これからの道しるべ」にしたいなって。この年末も忙しくなると思うんですけど、いい形で来年を迎えられるようにしたいです。

■池田瑛紗(Teresa IKEDA)
2002年5月12日生まれ 東京都出身
身長159㎝ 血液型=不明
趣味=絵を描くこと、漫画を読むこと 
長所=一度会った人のことは忘れない
〇2022年2月、応募総数8万7000人超のオーディションを突破し、乃木坂46に五期生として加入。ラジオ『INNOVATION WORLD』(J-WAVE、毎週金曜20:00~)に出演中。アートバラエティ『小峠英二のなんて美だ!』(TOKYO MX、毎週火曜24:00~)のMCを務める。現在、東京藝術大学に在学中

■井上 和(Nagi INOUE)
2005年2月17日生まれ 神奈川県出身
身長158㎝ 血液型=B型
趣味=アニメ、漫画鑑賞  
長所=すごく前向きなところ
〇2022年2月、応募総数8万7000人超のオーディションを突破し、乃木坂46に五期生として加入。ラジオ『SCHOOL OF LOCK!』内『乃木坂LOCKS!』(TOKYO FM、毎月1週目の月~木曜22:15~)に出演中。33rdシングル『おひとりさま天国』、36thシングル『チートデイ』では表題曲センターを務めた。『non-no』専属モデルとしても活動中

●乃木坂46(Nogizaka46)
ふたりが表題曲フロントメンバーを務める、乃木坂46の37thシングル『歩道橋』が12月11日(水)発売。
乃木坂46公式X【@nogizaka46】
乃木坂46公式Instagram【@nogizaka46_official】

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