じゃい(インスタントジョンソン)
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。
あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第137回】枠なんて関係ない、そう思えるのはどんな馬でしょうか。またじゃいさんの展開の読み方が知りたいです。なにか注目ポイントを教えてください。ドウデュースが出走取り消しになって迷走する競馬好きおじさんより。
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質問にもあるように、有力馬ドウデュースの出走取り消しという衝撃冷めやらぬ中で行われた2024年の有馬記念。僕が本命にしたプログノーシスは、それだけはやめてほしいと願っていた出遅れ。僕の有馬記念はあの瞬間に終わりました。スローな流れで団子状態の有馬記念では致命的でしたね。
勝ったのは単穴に推していたレガレイラ。普通に走れればなんら不思議のない結果です。テン乗りの戸崎騎手も完璧に乗ってくれました。そして2年連続で大外枠が2着。前日の同舞台のグレイトフルステークスも、2着が16番。こうなると、外枠不利という思い込み自体を考え直す必要があるのかも。逃げたダノンデサイルも3着に残りましたが、やっぱり強い馬ですね。
来週のホープフルステークスで中央GIはラストです。今年のGIは散々だったので、最後は締めたいですが、まあ気負わずマイペースでいきます。デス予想として利用してください。
では質問へ。
枠なんて関係ないと思える馬はどんな馬か?
それはどんな走り方、どんなポジション、どんな馬場でも勝てるくらいの実力の差が他馬とある馬ということになるでしょう。
例えば、未勝利戦にレガレイラが出たら?
どんな乗り方したって勝てますよ。騎手は安全に乗ればいいだけだと思います。決して無理をする必要なんてないですから。
例えるなら僕が幼稚園児と相撲を取るようなものです。作戦とか技とかそんなのは必要ないですよね。何があっても普通に勝てます。
では僕と同じくらいの強さの人と相撲を取るとしたらどうでしょう?
作戦を練り、勝つためにどうするべきかを考えます。
それでは、仮に力士と相撲を取るとしたら?
それはもう勝てるわけがないと勝つことを諦めるでしょう。
つまりは、実力差が拮抗していればしているほど、枠の有利不利、斤量などの影響が大きくなるということです。今回の有馬記念ですが、やはりGIだけあって、全ての馬が実力馬です。10回やって10回同じ結果にはなりません。
プログノーシスの出遅れも、10回やれば出遅れないこともあります。ペースがちょっと違うだけで結果も変わってくるでしょう。
騎手の影響も大きいでしょう。今回はテン乗りの戸崎騎手がルメールから乗り替わり勝利。シャフリヤールの好走もCデムーロの騎乗があってのものだと思います。しかし三浦騎手は一体いつGIを勝てるのだろうか......?
そして、展開の読み方なのですが、これは各馬の脚質ですね。
今回の有馬記念は逃げ馬不在で、ダノンデサイルがペースを作りました。これが、例えばメイショウタバルが出ていたら、全く展開は変わっていたと思います。
スローの瞬発力勝負になるのか、ハイペースのロングスパート戦になるのか?高速馬場か時計のかかる馬場なのか?それぞれ得意不得意がありますから、この展開は予想する上でとても大切なファクターになるわけです。
そして、馬場状態、コースの特徴などのトラックバイアスも必要になりますね。これにより内前有利なのか、外差し有利なのか?
基本的には今回の中山2500は内前有利とされていますが、今回は極端な結果で、真ん中、大外枠、最内枠という1.2.3着になりました。枠の有利不利で予想すると難しい結果ですが、前日のグレイトフルSの結果を見ていると、外枠がそんなに不利になってないというのが分かったりします。
残念ながら僕の場合、GIは金曜日に予想をする決まりです。
みなさんの場合は、大抵GIの前日に同じコースでのレースがありますから、そういうレースを参考にするのは非常に予想の役に立ちますので、お勧めいたします。
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。