いよいよ1月12日(日)からTVアニメ『キン肉マン』完璧超人始祖編Season 2がスタートする。
原作コミックスを読みながら"肉"大好き芸人・錦鯉の長谷川雅紀と渡辺 隆のおふたりに新シリーズの注目ポイントを語っていただいた。
●夢にも思わなかった新シリーズの始まり
―まずはSeason 1の感想をお聞かせください。
渡辺 前シリーズ(キン肉星王位争奪編)の続きなので、1980年代の話なんですよね。東京ドームに来たバッファローマンが「日本にこんな屋根付き球場ができたとはなぁ!」と言っていて、時代背景もちゃんと合わせてあって。
長谷川 そもそも原作漫画で前シリーズが終わった(1987年『ジャンプ』連載終了)後、読切や特別編はあっても王位争奪編の続きが始まるとは夢にも思ってなかった。だから子供の頃に戻ったみたいで本当にワクワクしたな。
渡辺 調印式のテリーマンが左利きとか、アシュラマンの字が悪魔っぽいとか、小ネタも効いてたし。
長谷川 完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)が襲来したときのシーンも「これぞキン肉マン」って感じで、久々に興奮したね。
渡辺 あとはやっぱり、復活した悪魔超人勢の活躍も良かった。特にBHことブラックホールが印象的だった。
長谷川 ステカセキングとか、1回こっきりの出番だと思ってたから、もう一度見られるのがうれしくて。新シリーズは再登場する超人も多いし、彼らの活躍ぶりも最高だよね。もちろん、新しく出てくる超人も個性的だし。
渡辺 個人的にはストロング・ザ・武道の技でベンキマンやカレクックが人間になっちゃったとき、髪の毛が生えてたのには思わず笑っちゃったな。あと、もうお決まりがすぎるけど、テリーマンの靴ひもが切れすぎる。事あるごとに切れるから、もうジッパータイプにしたほうがいいんじゃないかな?(笑)
●あの再登場超人が激アツの活躍!
―Season 2ではネメシスたち完璧・無量大数軍の第二陣との闘いが描かれます。
長谷川 ネメシスが初めて出てくるとき、「なんでキン肉族が完璧超人に?」って不思議だった。何かしら秘密があるんだろうな、とは思ったけど。
渡辺 一応、登場直後にみんなで「何者だ!」って追及してるんだけど、ネメシスが「真弓に聞いてみろ」で話が終わってて。そこはもうちょっとツッコめよって(笑)。
長谷川 (笑)。第二陣のメンバーでは誰が気になった?
渡辺 ジャック・チーは、名前の響きが気持ち良くて好きかな(笑)。あとはポーラマン。やっぱり、でかいヤツはひとりほしい。マーベラスも良かったな。ギミックのある超人が好きなんだよね。
長谷川 マーベラスはラーメンマンとの確執があったりして熱いよね。
渡辺 そうそう。ラーメンマンの回想で、かつて自らが殺してしまったブロッケンマンに対して衝撃の事実が明かされたり。まあ、息子(ブロッケンJr.)の前で、口に足を突っ込んだり体を真っニつにしたりしたのかよ、とは思ったけど(笑)。
長谷川 僕はブロッケンJr.が好きなのもあって、あの闘いには感動したな。スーパーヒーローよりも、縁の下の力持ちというか、誰かを支えるようなキャラが好きなんだよね。
渡辺 新キャラでは誰が気になった?
長谷川 クラッシュマンが好きかな。顔がカッコいい。
渡辺 くしゃくしゃの顔なのに?(笑)
長谷川 体もゴツくて強そうなのがいいよね。隆は?
渡辺 新キャラもいいんだけど、やっぱりSeason 2でもBHに注目してほしい。試合展開が衝撃的すぎるし、まさかペンタゴンが絡んでくるとは誰も想像できなかったと思う。必殺技もすごいし、羽根が舞うシーンもホントにカッコよくて。
長谷川 アニメでどういう演出になるのか楽しみだよね。
渡辺 もう「BHから目を離すな!」としか言えない(笑)。
長谷川 僕は初めて読んだのが、2回目の超人オリンピックのウォーズマン戦だったから、ウォーズマンにも思い入れがあって。ロボ超人なのに人間くさいのがいい。今作でもウォーズマンスマイルとかが登場するし、往年のファンも楽しめる。
渡辺 わかる。ただ、本来スマートな闘い方をするはずなのに、毎回泥くさい闘いになりがちで。戦闘経験がリセットされてるっぽいのが惜しいんだよなあ(笑)。
●ロビンマスク戦に名場面あり!!
―アニメのキービジュアルではロビンマスクとネメシスが大きく描かれています。
渡辺 ロビンマスクは、過去シリーズ含めてもずっと紳士的な闘いをしているイメージが強くて。まさに正義超人の「誇り」を体現しているようで。
長谷川 キレたら怖いんだけどね(笑)。僕が一番好きな場面は、ロビンマスクの闘いを見ながらキン肉マンが「カッコイイのう」って感動するシーン。傷だらけでボロボロの姿のロビンなのに、本当にカッコいい。
渡辺 アノアロの杖もしれっと出てくるしね(笑)。新シリーズでは初タッグ戦も面白い。バッファローマンとスプリングマンのタッグチーム・ディアボロス。
長谷川 いいコンビだよね。〝ロングホーン・トレイン〟は小学校の頃にマネしてたから、また見られるのがうれしい。
渡辺 スプリングマンが、バッファローマンのかつてのタッグパートナーのモンゴルマンを意識しすぎてて。バッファローマンは、もうちょっとスプリングマンの気持ちをくんでほしいかな(笑)。
長谷川 ここの闘いはスプリングマンとステカセキングの関係性とかも判明するし、見どころも多い。
渡辺 スニゲーターが悪魔超人の教官だったりとかね。回想シーンで出てきたスプリングマンのキレた表情がすげえ好きで。
長谷川 鼻も口もないのに、怒ってるのがわかるもんね。
―それでは最後に、読者にメッセージをお願いできますか。
長谷川 あの頃見ていた超人たちの新たな活躍もあり、懐かしい場面もあり。そして新たな一面も出てきたりと、とにかく大興奮間違いなしなので、ぜひお見逃しなく!
渡辺 『キン肉マン』は本当に読者の考察を超えてくるんで。そこをぜひ感じ取ってほしいですね。本当に、いくつになってもワクワクさせてくれる素晴らしい作品です。「大丈夫! 皆さんの考察なんて容易に超えてくる!」(笑)。
長谷川 本当に、今回も予想できない展開がたくさん出てくると思います。
渡辺 何度、狐につままれた感じになるか楽しみ(笑)。
●錦鯉(NISHIKIGOI) ボケ担当・長谷川雅紀(左)とツッコミ担当・渡辺隆(右)のコンビ芸人。ソニー・ミュージックアーティスツ所属。漫才協会会員。2012年4月に結成し、21年に『M-1』で優勝、史上最年長で17代目王者となる