あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第145回】真面目に働いているけど、生活が苦しいです。いつか楽になると信じて頑張ってきましたが、疲れてきました。
子供のためと思ってなんとか頑張っていますが、どうしたら生活が楽になるのか...。少額で一発逆転できる可能性のあるギャンブルはなんでしょうか。（40代・男性・会社員）
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今週は京都記念と共同通信杯。どちらも予想はてんでダメでした。まあ見で良かったと思っていますが。
来週は今年初のG1フェブラリーステークスです。今から予想に取り掛かります。ロケットスタートになるといいですが。
それでは質問です。
この質問を読んで心が痛みました。なぜこんな状態が起こるのでしょうか？ 働いてないなら仕方ないですが、真面目に働いて生活が苦しいというのはおかしなことです。
まず、やはり日本の制度の問題が考えられます。増税、増税で国民の負担は増え、一生懸命働いても生活が楽にならない。かたや、その制度を作っている政治家が裏金を貰っている。とても残念です。
おそらく同じように苦しんでいる方は、僕の想像を絶するくらい存在していると思います。
しかし、この国の体制を覆す事は一個人で出来るようなものではありません。誰かのせいにしても自分が好転するわけではないのです。今現状を把握して、打破するためには自分が何とかしないといけません。
真面目に働いて生活が苦しいということは、給料が少ないか、出費が多いかのどちらかになります。給料が少ないのなら、給料を増やす方法を考えなくてはいけません。
真面目なのは素晴らしいことですが、そこに知恵を入れなくてはいけません。
お金を稼いでいる＝生活が楽な人は「秀でた才能」と「知恵」と「運」と「行動力」を持った人です。
今週のギャンブル格言【人生のギャンブルくらいは勝ちで終わろう】
その一方で、自分には今の仕事しか出来ない。他の仕事も出来ない。独立する勇気もない。そんな人がたくさんいます。
才能も人それぞれ、頭の良さ、運、行動力も人それぞれ。それは分かります。しかし「僕には無理です！」と諦めてる人が多いんです。
どんな人にだって可能性はあるはずです。諦めた人は決して夢は叶いません。お前そんなこと言って責任取れるのか？と言われても責任は取れませんが。
ただ、現状が苦しいなら何とかしなきゃ！
どうすればこの状態を打破出来るのか。これを悔いの残らないくらい考える必要があるはずです。こんなに頑張ってるのに、誰も僕のことなんかわかってくれない。なぜ報われないんだ？ 国が悪い、あいつが悪い、いつか僕を助けてくれる人が現れるはずだ！
それでは何も変わりません。愚痴なんか時間の無駄です。人のせいにするのも無駄な行為です。根拠のない希望なんかただの妄想でしかありません。
仮に今の会社を辞めたらもっと生活が苦しくなるかもしれません。でもこのままでも苦しいままです。どうせ苦しむなら、一度どん底に落ちて何かしらの可能性に賭けて這い上がる！ それこそギャンブルです。
例えば、稼いでいるビジネスの成功者がいるとします。仮にその人がある日突然、質問者と同じ境遇になったとしましょう。
おそらくその人はその状態を打破し、必ず苦しい生活から抜け出すでしょう。もちろんビジネスの才能も必要です。働いた時間と収入は比例しません。理不尽かもしれませんが、そういうものです。
少額で一発逆転出来るギャンブルは無くはありません。宝くじを買って当たれば一発逆転は可能です。競馬だって一発逆転は可能です。
ただ、一発です。残りの99発、いや、9999発かもしれませんが、更に悪化します。僕はそんな夢は見ません。
勝ちの道筋の見えないギャンブルは好みません。それなら、人生を賭けた自分のギャンブルをしてみてはいかがでしょうか？
それがどんな方法か、何が正解かなんて僕には知るよしもありません。今の自分には何が出来るのか？ 自分の長所はどこで、短所は何か？
真面目なことは大きな取り柄です。とにかく脳をフル回転させて、何かしら行動に移してみたら何かが変わるかもしれません。もちろん失敗に終わるかもしれません。でも宝くじでハズレてしまった、競馬で負けて一発逆転出来なかったのよりも価値のある失敗だと思います。
別に仕事を辞めろということではありません。ただ、色んな手段があるはずだということです。闇バイトみたいなアホなことは絶対にしないでくださいね。
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』（KADOKAWA）など著書も多数。
