『週刊プレイボーイ』に登場する美女たちに記念すべき「初グラビア」の思い出を語ってもらう『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。前回に続いて、173cmの9頭身ボディを持つ元ミス・アース日本代表・斎藤恭代(さいとう・やすよ)さんの後編。
斎藤さんは2015年芸能界デビュー。2022年からグラビアアイドルとしての活動を開始し、2023年『週刊プレイボーイ』44号で初グラビアを披露。173cm・9頭身ボディが話題となり、以降、数々の男性誌、マンガ誌で大活躍。
長きにわたる下積み生活を経て、今年デビュー10周年! 今回は週プレの最新グラビアのエピソード、ほとばしるグラビアへの愛を語ってもらいました。
ーー前回、週刊プレイボーイでの初グラビアのお話を伺いましたが、掲載誌は買いに行きました?
斎藤 もちろんです。ワクワクしながらコンビニへ行きました。めちゃくちゃ素敵なグラビアで、手にした瞬間、ものすごい充実感がありました。と同時に、(グループを脱退した)三人はこれを見てどう思うだろうってことも頭に浮かんで。喪失感の中、地道に撮影会をやってきたことが報われた気がしました。
ーー実際、かなりの反響でしたよ。同時発売されたデジタル写真集もヒットしました。
斎藤 ありがとうございます。デジタル写真集も素晴らしかったです。誌面の都合で本誌に載らない、素晴らしいカットがたくさんあったので嬉しかったです。特に赤い花に囲まれているカットは本当に素敵で。何度も何度も見返しました。一番のお気に入りです。
反響といえば、SNSのフォロワー数がみるみる増え、撮影会のお客さんも激増して! さらに現場ではほぼ全員、週プレを持ってきて、サインがほしいって(笑)。それまでは「斎藤恭代」って普通に書いていたんですけど、それだと毎回、時間がかかりすぎちゃうから「やすよ」っていまも書いているひらがなを崩したサインになりました。ほかにも事務所の社長さんにマネージメントしたいと声をかけていただいたり、『踊るさんま御殿』へ出演が決まったり。嬉しいことがたくさんありました!
ーーその後はグラビア誌ほかさまざまな雑誌からオファーが殺到。現在までに写真集も2冊発売されるなど、大活躍ですね。
斎藤 週プレさんに出た後、グラビアを前向きに捉えられるようになり撮影を重ねるうち、気づいたら......って感じです。私の水着ってこんな需要があったんだって、正直、びっくりですね(笑)。
ーー昨年10月には週プレに通算3度目の登場をしていただきました。タイトルは「華咲くとき」(撮影/田中瞳)。王道ビキニ、カルバンクラインから奇抜な変形ワンピースまで。斎藤さんの鮮やかな着こなしが印象的なグラビアでした。事前に打ち合わせなどはされたんですか?
斎藤 しました。この撮影、私がグラビアを始めてちょうど2年が経った頃で。その間、いろいろな撮影を経験し、表現力も上がったと思うので、3年目に向けこれまでの集大成的なものにしたいとお話ししたんです。そうしたら、私のスタイルを最大限に生かせるよう、バリエーションのある衣装を用意していただけて。タイトルに「華咲くとき」とつけていただいたのにはすごく感激しましたね。
ーー印象に残っていることはありますか?
斎藤 この時はスタッフ全員が女性だったこともあってか、スタイリング、ヘアメイクがいつも以上に女性っぽくて。なのでテンションがあがりました。衣装にはチュールがあったり、髪をアップにしてお団子を作ったり。男性だけでなく、女性も楽しんでもらえるグラビアになった気がします。
『週刊プレイボーイ』2024年44号(撮影/田中瞳)より
ーー撮影において斎藤さん自身によるリクエストもあったんですか?
斎藤 ありました。衣装を選ぶとき「こっちのほうがいい気がします」とか、「この水着のとき、髪を上げてみたらどうなりますか?」とか。意見は言いますよ。
ーー経験を積んで、自分をどう見せるのがよいか、だんだんわかってきたというか。
斎藤 それもあります。それに、1年、2年と撮影していくと、どうしても似た内容になりがちなんですよ。それこそ衣装も同じようなものになったりとか。常にフレッシュな斎藤恭代を見て楽しんでほしいですから。決して主張しすぎるわけではないけど、映るだけでなく、撮影そのものにちゃんと参加したいと思っていますね。
ーーそれだけ気持ちが入っているってことでもありますよね。グラビアのどこが楽しいですか?
斎藤 反響がダイレクトなところですね。グラビアはファッションなどと違って自分を見せる仕事。だから素敵なものができあがって、読者に喜んでもらえたら、ものすごく嬉しいです。もちろん反省することもたくさんありますけど、じゃあ何をどうすればいいのか、それを考えるのもまた楽しいです。いまは常に万全状態でいられるよう、美容のことを真剣に考えるようになったし、ジムにも通っています。
ーー撮影現場って「いいね」とか「かわいい」って言葉が飛び交います。それについては?
斎藤 すごくうれしいです。気分が盛り上がって、どんどん元気になります。逆に何も言ってもらえないと「ダメなのかな?」「みんながっかりしてないかな?」とかめちゃくちゃ不安になります。だからどんどん言ってほしいです(笑)。
ーーそれにしても本当に不思議ですよね。最初、抵抗があったグラビアで、斎藤さん自身が変わるというのは。
斎藤 本当にそう思います。すべてが大きく変わりました。撮影の時は、いつもルンルンです。いまも撮影会を続けているんですけど、そこでもルンルン(笑)。その気持ちが伝わって、斎藤さんの撮影会は楽しいって言ってもらっています。
ーーそこまで(笑)!
斎藤 きっと自己肯定感が上がったんでしょうね。
そもそもですけど、私、高身長が本当にコンプレックスだったんです。オーディションには高身長が理由で落ちまくったし、あと最初のアイドルグループをやっていたときも、他のメンバーとの身長差がすごく気になって最終的に卒業を決めたし。それこそ体操も小柄なほうが有利な競技なので、小さければどれだけ楽だろうと、何度も思ったし。
だけどグラビアは、その高身長を「9頭身」とプラスにとらえてくれました。それが嬉しくて。この世界なら自分を生かせる。じゃあもっとよく見せるにはどうしたらいいのか。そればかり考えています。
ーーネガティブな気持ちにはならない。
斎藤 普段からイヤなことはあまり気にならなくなりました。それこそ「(アイドルグループを脱退した三人を)見返してやろう!」みたいに思っていたことは、今日取材されるまで忘れていました(笑)。
ーーこの先の目標はありますか?
斎藤 グラビアの世界で知らない人はいないくらいになりたいですね。あとは毎年年末に開催されているグラジャパ!アワードで入賞したいのと、週プレさんの表紙を飾って、集英社さんから写真集を出したいです(笑)。週プレさんが自分の人生を変えてくれたので、こだわりたい気持ちはすごくあります。
それ以外の目標としてはモデルとして活動し、ファッション誌に出たいです。よくモデルのことを言われるんですけど、ちゃんと仕事したことはほとんどないんですよね。
ーー今後の活躍に期待します! 最後にみなさんに聞いているんですけど、斎藤さんは初グラビアを見返すことはあります?
斎藤 しょっちゅう見ますし、昨日も見ました(笑)。定期的に見たくなるんです。何度見ても飽きないというか、本当に好きなので。
ーーでも活動を重ね、表現力だってあがっているし、初グラビア以上に満足いくものもあるんじゃないですか?
斎藤 もちろん素晴らしいグラビアはたくさんありますよ。でもやっぱり私の中ではこれが一番。これ以上に感激するものは残念ですけど、まだないんです。だからこれを超えたくて、グラビアを頑張っている部分もあると思います。いつか超えられたらいいな。
●斎藤恭代(さいとう・やすよ)
1996年4月22日生まれ 栃木県出身
身長173㎝ 血液型=A型
◯「いちご姫コンテスト2015」審査員特別賞を受賞し、芸能界デビュー。「2017ミス・アース・ジャパン」に選出され、世界大会に出場。2nd写真集『いいんだよ?』(小学館)が発売中。
公式X【@yasuyosaito4】
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