じゃい

あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。

【今週のお悩み・第153回】3歳牝馬は人気馬が飛ぶ印象が強くて馬券が難しいです。牝馬戦の買い方のコツがあれば教えてください。(PN:エビ高・40代・会社員・男性)

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桜花賞は本命のエンブロイダリーが完勝! 良馬場想定だったのですが、本番は稍重(ややおも)。相手は割と堅めの決着でしたね。馬券は外れました。予想自体はそんなにピントはズレてないので、皐月賞はまた真摯に予想します。ただ、金曜日に予想をあげるので、馬場読みは難しいですね。

それでは質問へ。

昔から若い牝馬のレースは荒れることが多いイメージでした。今は阪神ジュヴィナイルフィリーズという名前ですが、昔は阪神3歳牝馬ステークスでした。そもそも昔は今の2歳が3歳でしたね。

荒れたレースで思い出すのは、やはり1992年の9番人気で勝ったスエヒロジョウオウでしょう。さらに2着が12番人気のマイネピクシー。馬連は120740円。その頃は3連系の馬券がありませんでしたが、あったら相当な配当だったでしょう。

そして2008年の秋華賞も激荒れしました。1着が11人気のブラックエンブレム。2着が8番人気のムードインディゴ、そして3着は16番人気のプロヴィナージュ。そして3連単は10982020円という1000万円オーバー馬券。ブラックエンブレムは買ってたんだけどなぁ。

そして、過去最高GⅠの3連単の配当もストレイトガールが勝ち、18番人気のミナレットが3着に入った牝馬戦のヴィクトリアマイル。2000万円オーバーでした。

今年の3歳牝馬も、阪神JFが20万馬券、ファンタジーステークスが62万、フェアリーステークス10万、クイーンカップ10万、フィリーズレビュー54万、チューリップ賞19万と激荒れです。

それで桜花賞は堅いんかいっ!とツッコミ入れたくなりますが。

ではなぜ牝馬の2歳、3歳が荒れるのか? ここを紐解いていきましょう。

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あくまでも私個人の見解なので、それが当たっているかは分かりません。

まず、荒れるレースというのは、人気馬が飛ぶか、人気のない馬が来るかです。その2つが同時に起こると超大穴馬券が生まれることになります。人気馬が飛ぶ要因を挙げると、

①過剰人気

成績、血統、前走の勝ちっぷり、騎手などで実力以上に人気をしている。

②バイアス

トラックバイアス、距離、枠、馬場などの条件が合わない。

③調子

体調、馬体増、馬体減、海外帰り、輸送など、調子が良くない。

④他の馬の好走

人気馬以外の馬が強い、絶好調、他馬のバイアスが恵まれているなど。

まあこんな感じです。

牝馬戦が荒れることが多いイメージがあるのは、この中で③の要素が強いのだろうと考えます。

牡馬に比べて牝馬の方が体調の変化に敏感な可能性が高いです。人間も男性と女性で身体の作りが違います。

ちなみに馬には生理というものはないらしいですが、性別による体調、メンタルの違いはあるように感じます。まあ詳しいことは分かりませんが。

そう考えたら、牝馬は凄いです。

人間の世界では、運動競技で女性が男性に勝つことは困難ですが、牡馬を一蹴する牝馬がいるわけですから。

そして、桜花賞もそうでしたが、牝馬戦が絶対荒れる!というわけではありません。桜花賞は3年連続でギリギリ万馬券という割と堅めの配当ですし、堅い時は堅いです。逆に牡馬のレースでも荒れる時は荒れます。

なので、牝馬戦は荒れる!という決めつけをせずに、そのレース単位で堅いか荒れるかを見極めることが大事です。

人気馬が飛んで馬券が難しいとのことですが、これは僕の大好物です。

GⅠは別として、平場のレースではそういうレースを厳選して買っています。もちろん穴狙いで買ったのに堅くおさまったなんてことは日常茶飯事ですが、ハマった時は大きく稼ぐことができます。

実際に的中率は大したことはありませんが、今後どんなに負け続けても生涯を勝ちで終えることが出来るくらい勝っています。そして競馬で払った税金で家が建ちます。この税金制度は一刻も早く無くしてほしいですね。あまりにも理不尽です。

まとめると、変に牝馬だから荒れるという固定観念を捨てて、牡馬牝馬に限らず、常に荒れるレースを見極めること、荒れる可能性を視野に入れた予想をすることが馬券で稼ぐコツなんじゃないかと思います。

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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。

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じゃい(インスタントジョンソン)

じゃい(インスタントジョンソン)

1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。

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