『週刊プレイボーイ』に登場する女性たちに「初グラビア」にまつわるエピソードや当時の想いを聞く連載、『初グラビア物語～My First Gravure Story～』。前回に続いて、衝撃のマシュマロボディを披露し、グラビア界の新星としても注目される女優・福井梨莉華（ふくい・りりか）さんの後編。
福井さんは2023年、ドラマ『高校生日記～キミとつくる青春～』の主役を演じ、芸能界デビュー。『週刊プレイボーイ』2024年42号で初グラビアを披露すると、その見事なスタイルを愛らしい笑顔でたちまち評判に。『週刊ヤングマガジン』ほかで表紙・巻頭を飾るようになる。現在は女優のみならず、グラビア界の新星として高い注目を集めている。
今回はそんな彼女に週刊プレイボーイの撮影やグラビアへの想いを聞いた。
『週刊プレイボーイ』2025年6号（撮影／熊谷貫）より
ーー初グラビアのお話の続きですけど、撮影前にボディメイクなど準備はしました？
福井 はい。お話をいただいてから、三ヶ月間あったので体づくりに励みました。ネットで「三ヶ月で変わる」と謳っているピラティスを見つけて通い、またそこの先生に診てもらい食事管理もしっかりしたり。それと大好きな大原優乃さんや今田美桜さんの写真集や、週プレさんなど雑誌を何冊も観て、表現の研究をしたり。せっかく誌面に出させていただくので、ひとりでも多くの方に届けたいと思って。撮影の時は緊張や不安はありましたけど、やれることはやったんだって強い気持ちで臨めました。
ーーそうだったんですね。その努力の甲斐もあり、グラビアは大好評でデジタル写真集もベストセラー。週プレには3回目の登場で表紙と巻頭グラビアを飾りました（『週刊プレイボーイ』2025年6号／1月27日発売）。
福井 お話を聞いた時は、「えぇっ！」って驚きました。週プレさんって、有名な人が毎回登場する「甲子園」みたいな雑誌じゃないですか。それの表紙をこんなに早く飾ることができるなんて！ すごく嬉しかったです。ただその反面、「私で大丈夫かな」「売れるのかな」と不安にもなっちゃいました（苦笑）。
ーーその表紙の号のグラビアですが、雪の中でのロケ。これはご自身でやってみたいとリクエストしたとか。
福井 ずっと憧れていたんですよ。雪のグラビアって儚（はかな）い感じがして素敵だなって。あと水着なのに、寒い雪の中ってギャップもインパクトがあるし。
ーー雪景色の中は、"360度レフ板で盛れる"なんて言うモデルさんもいますね。
福井 あ、私もそう思います。立っているだけで、めちゃくちゃ盛れるというか（笑）。
ーーとはいえ当たり前だけど、寒くなかったですか？ 雪のグラビアって伝わりにくいと思うけど、実はものすごく寒いですよね。しかもその寒い中、肌を露出して数十分もいるわけで。なんならカメラが正常に起動しないこともあるくらいです。
福井 確かにめっちゃ寒かったです。だけど辛かったみたいな覚えはないですね。撮影は3ポーズ（衣装）でしたけど、なんならあと2ポーズはいけました。
ーーそれはすごい！
福井 だからってわけじゃないけど、担当編集さんからは「合成に見える」って言われました。顔だけ見ていると、暖かいところで撮影しているみたいだからって（笑）。
ーーなるほど（笑）。この後、温泉に入っているシーンがありますけど、その笑顔が最高に幸せそうです。
福井 いやー、本当にそうで。雪のシーンの後、今度はホテルにあるプールで撮影したんです。
ーーえ？ プール!? 冷たくなかったですか？
福井 うーん。一応、温水ではあったけど、そこまで温かいわけでなく。正直、冷たかったです（笑）。で、その後にやっと温泉に浸かりました。これがびっくりするくらい温かくて。もう、感動しましたよ。カメラが回ってるんですけど、止まらないくらい汗が吹き出て（笑）。できあがったカットは、自分で見ても本当に幸せそうな表情だと思いますね。
『週刊プレイボーイ』2025年6号（撮影／熊谷貫）より
ーーこの撮影の時もやっぱり、体を作ったんですか。
福井 初グラビアの時ほどはやってなかったですね。撮影前に担当編集さんに相談したところ、「絞らなくていい」と言っていただいたので、この時は"ムチムチ系"で（笑）。おかげで、気持ちの上では少し楽でした。
ーーすでにいくつものマンガ誌や写真情報誌などのグラビアに出ていたのもあって、カメラを向けられて緊張、なんてことはなかったですか。
福井 どの撮影もそうなんですけど、その時々でスタッフさんも撮り方も違うので、完全に緊張なしで臨むことはないんですよね。
ーーこの雪グラビアの時はどんな感じの撮影を？
福井 カメラマンの（熊谷）貫さんは、シーンの意図やポージングや表情についてすごく丁寧に説明いただきました。特に目線についてはすごく教えていただいて、ちょっとした目の動きで印象がまったく変わるってことを学びました。そこまで教えてくださる方はあまりいないので、すごく勉強になりましたよ。
ーーあるインタビューによれば、普段、福井さんは撮影中にご自身の写真はご覧にならないとか。
福井 最初に「こんな感じでいきますんで」みたく出してくれたものを見ることはありますけど、それ以外はないかな。自分のカットを見るのが嫌いなわけではないんですよ。ただ自分がこう見せたいっていうより、スタッフさんが自分をどう見せようとしてくれるのかを大事にしたいというか。
ーーあくまで自分を客観的に見たいと。
福井 あー、そうですね。ただ貫さんとの撮影で、見ることも大事な作業なんだとわかったので、いまは見ないではなく、要所で見て、よりよい写真にできればと思っています。
ーー初グラビアから約半年。写真を見て自分が成長していることを実感しますか？
福井 はい。それこそ表情だったり、ちょっとした動きだったり。できることが増えていっている感覚があります。だからもう最近、グラビアの撮影が本当に楽しくて仕方ないんです。特に大人っぽい感じも自分の中でちょっとだけ出せるようになった気もするし、気づいたら終わってしまっているなっていう感じですね。一方で見てくださる方々からも、どんどん表情良くなってるとか言っていただくんですよ。それもまたすごく嬉しいです。
ーー女優としての仕事にフィードバックも？
福井 すごくありますね。やっぱりカメラを向けられて表現するということに関しては同じですから。どういう表情を見せるか、どういう動きを見せるか。グラビアで学んだことも時折思い出して、参考にしています。
ーーなるほど。ちなみに福井さんのチャームポイントは？
福井 う～ん。どこだろう。ずっとそばかすと言っていたんですけど、最近、口元をほめられたので、それがいいのかなって。唇と歯並びがいいんだそうです。私、撮影中、すごく笑っちゃうんですよ。前歯もがっつり見せちゃう。だから安心しました（笑）。
ーー確かに、福井さんの笑顔は楽しんでいる感じが伝わってきます。
福井 だって本当に楽しいですから（笑）。その気持ちが誌面を通してしっかりと伝わってくれていたらすごく嬉しいです。
ーー最後に、福井さんは自分の初グラビアを見返しますか？
福井 見ますね。いま家に初グラビアが載っている号がどういうわけか4冊もあって（笑）。たまに思いついたように見返しますね。最近見た時は、半年くらいしか経ってないけど、髪の毛が伸びたなって思いました。あと意外とホクロが多いんだなとか、ドキドキしているんだなとかいろいろと思います。
ーードキドキしてるって表情を見て、ですか？
福井 表情もあるけど、この時のグラビアで左手と左足をあげているポーズがあるんですよ。普通は同時にあげるなら、左手と右足じゃないですか。
ーー（ページを見て）あー、本当だ！ 運動会の行進などで、子供が右手と右足を一緒に出してしまうみたいな感じですか？
『週刊プレイボーイ』2024年42号（撮影／市川秀明）より
福井 そうです（笑）。きっと緊張していたんだと思いますね。でもそうやって見る度に何か新しいことを発見するのは、自分がその時より成長しているのかな、なんて思ったりして。これからもグラビアやドラマなどを通して、常に新しい自分の姿を見せられるように頑張っていきたいと思います。
●福井梨莉華（ふくい・りか）
2005年1月12日生まれ 岐阜県出身
身長158㎝ B90 W59 H86?血液型＝O型
○ドラマ『高校生日記～キミとつくる青春～』（NHK）の主要キャストに選ばれ一般人から女優デビューを果たす。BS時代劇『おいち不思議がたり』（NHK BS）に出演。
ドラマ10「しあわせは食べて寝て待て」（NHK）第4話（4/22）放送に出演予定。
また「ミュージックブレイク」（テレビ東京）4/15～25にも出演予定。
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