1980年代から90年代前半に放送された伝説の深夜番組『オールナイトフジ』を復活させた番組として2023年4月にスタートした『オールナイトフジコ』。番組のレギュラーである現役女子大生たち・フジコーズはアイドルグループとしてもデビューし、人気を集めた。
しかし、3月21日(金)の放送をもって番組が最終回を迎えたことに伴いフジコーズは解散することに。彼女たちのラストステージとして3月30日(日)に『フジコーズ卒業式2025』が開催され、多くのファンが集まった。
ステージには、番組でMCを務めていた佐久間宣行、伊藤俊介(オズワルド)、森田哲矢(さらば青春の光)、準レギュラーの渚カオリ(純情のアフィリア)、GO!皆川、また番組で進行を務めていたフジテレビアナウンサー・佐野瑞樹も出演し、彼女たちの門出を見送った。本記事ではそのラストイベント『フジコーズ卒業式2025』をレポート!
■毎週欠かさず番組をチェックしていた視聴者なら全問正解当たり前?
最初のコーナーはフジコーズ卒業検定。『オールナイトフジコ』愛を測るテストとして、視聴者から募集した問題114問のうち20問(1問5点、合計100点満点)を四択形式で出題。80点以下の成績となってしまったフジコーズには、ヤモリの唐揚げを食べる罰ゲームが用意された。
特に会場が盛り上がった問題をピックアップ! 例えば「番組で天然発言する上西萌々さんですが、アクリルパネルキスの回で何を言ったでしょうか?」という問題。シンキングタイム中、前列のファンがこぼした「今日もう一回言ってくれるかな?」というつぶやきを森田が拾い「絶対に俺が言わせてやるからな!」と会場を沸かした。
正解は「キスだけでいいの?」というものだが、上西は正解発表後「本当にチューだけでいいの?」と、あざとさ増し増しでセリフを披露した。
また第16問「髙村(栞里)さんのお家にある紫のクマのぬいぐるみの名前は何でしょう?」という問題では、MCの佐久間が「さくまだったら激コワなんだけど」とぽつり。
正解はまさかの「さくま」。「コワイ、コワイ!」とどよめく会場。髙村は「大きめのクマが家に3体目で、3個目の"さくま"なんです」と、佐久間に出会う前から名付けていたことを説明した。ただ、1個目、2個目のクマには名前がないそう。
正解数トップは、山下未愛と多田七帆で85点。最下位は髙村栞里の40点。ほか、雨宮凜々子、上杉真央、小杉怜子、沖玲萌、鈴木心緒、上西萌々、入山七菜、髙村栞里の8名が80点をクリアできずヤモリを食べることに。最初は抵抗を見せるメンバーばかりだったが、食べ始めると「えびせんみたい」などと意外な感想が続出。罰ゲームを経て全員が卒業検定をクリアした。
■卒業ソング生演奏披露
坂本結菜がドラムを、上杉真央がギターを、多田七帆がベースを、久木田帆乃夏がピアノを演奏しバッグバンドを担当した。
1曲目に披露されたのはレミオロメンの『3月9日』(髙村栞里、鈴木心緒、沖玲萌、入山七菜が歌唱)。2曲目、森山直太朗の『さくら』(上西萌々、今井陽菜、山下未愛が歌唱)。3曲目はいきものがかりの『YELL』(雨宮凜々子、小杉怜子、藤本理子、三好菜乃が歌唱)。
そして4曲目は、学校の卒業式でよく歌われる合唱曲『旅立ちの日に』。久木田のピアノ演奏から始まり、会場のお客さんにも歌詞カードが配られ、全員で合唱した。途中、涙を流すメンバーもちらほら。文字通り、卒業式らしいコーナーとなった。
■フジコーズファン感謝祭 ベストカップル決定戦
続いては、番組でも放送されたことのある視聴者参加型の交流企画「フジコーズファン感謝祭 ベストカップル決定戦」を卒業式バージョンにリメイクしたコーナー。会場内にいるファンの中から、開演前に行われた「騎乗糸通し」(ロデオマシンに乗りながら針に糸を通す時間を競う競技)の上位4名が、代表としてステージ上に。推しフジコとペアを組み、ベストカップルを目指す。上位4名に選ばれたのは、それぞれ山下未愛推し、三好菜乃推し、髙村栞里推し、藤本理子推しのファン。
最初の対決は「ペアでパシャリ 感動の再会 2ショット対決」という、カップルの根性と相性が試されるバトル。ステージの両端から体に強力なゴムを付けた状態で中央目掛けてダッシュ。ふたりが近づいた瞬間にスマートフォンカメラのシャッターを押し、いかにブレずカップル感のある2ショットを狙えるか、というもの。判定はMC陣が行う。制限時間は30秒。チャンスは3回。
まずは山下ペアと藤本ペアによる対決。バトル開始前、お互いに下の名前を叫びあってから走り出すという胸熱な演出に会場内が大きく沸く。必死に走って、時に転びながらも、写真をパシャリ。結果は山下ペアの勝利。試合終了後、藤本推しとして出場したファン(唯一の女性)が最近結婚をしたこと、また夫がフジコーズのファンで、一緒に番組を観るうちに一緒に応援するようになったというエピソードが明かされ、ほっこりした空気が流れた。
続いては、三好ペアと髙村ペアの対決。ただ必死に駆け寄るあまり、両ペアともファン側のゴムが切れるハプニングが発生。それでも何とか撮影できた写真で勝負をし、結果は髙村ペアが勝利した。
そして決勝は「激辛!宮古素麺わんこ対決」。かつて番組内で行なわれた宮古島ロケで上杉真央、沖玲萌、小杉怜子、入山七菜が悶絶した「宮古素麺」の鬼激辛味と、見た目がそっくりなトマト味(こちらも実際にお店で出されている)を用意。ファンが激辛麺を食べずに済むよう、フジコは見極めながら麺を差し出していかなければいけない。制限時間は3分間。結果、髙村ペアが21杯、山下ペアが32杯。どちらも鬼激辛味が来ても顔色を変えず、気合いで食べ抜いたようだ。結果、山下ペアが優勝に輝いた。
■フジコーズによるラストライブ
黒を基調としたギラギラのドレスで登場し、1曲目に『ウェーイTOKYO』を披露。フジコーズのデビュー曲でもある、バブリーな楽曲。ファンも立ち上がり、ペンライトを振る。続けて『思い出泥棒』『キスから始めましょう』『僕たちのforgive』と続き、5曲目『渋谷センター街』では、井手美希、エブラヒミ椎菜、佐藤佳奈子、友恵温香、松尾実季果、山中ありさ、和智日菜子ら卒業生が制服姿でサプライズ登場した。そして最後は、番組のオープンング曲『We're フジコーズ』を披露。大盛り上がりでラストライブを終えた。
ライブ終了後、MC陣も再びステージに。「お疲れ様」とあたたかい拍手でフジコーズを労いながらも「現時点で1時間15分押してる」と佐久間から衝撃的な一言。「フジコーズを支えてきてくれた皆さんがあたたかく見てくれていたんだと、ライブ中ずっと感激していました。2年間、本当にありがとうございました。」とコメントを残し、さらば森田、オズワルド伊藤、GO!皆川、渚カオリのコメントが続き、村重杏奈、峯岸みなみもVTRでコメントを寄せた。最後はフジコーズ15人もそれぞれ涙ながらにファンやスタッフに感謝を伝え、ラストイベントは名残惜しくも幕を閉じた。