あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第155回】ローカル(第3場開催)の馬券購入についてアドバイスを頂きたいです。ローカル開催は荒れるイメージがあり、結構穴の方に軸を置くことが多いのですが、それ以上に良く分からない馬が来たり、逆に人気順だったりという結果が多くて、どういうアプローチで買えばいいのかが分からずに困っています。
そもそもローカル開催は買わない方が良いのかも含めて、じゃいさんが普段ローカル開催で、どういう考え方で馬券を購入しているのかについて教えてもらいたいです。(PN:なつゆき・男・33歳)
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今週はフローラステークスとマイラーズカップ。マイラーズCは堅いとの判断でやらなかったです。ロングランが頭に来たのでそこそこ荒れましたね。
そしてフローラSは4頭の推奨馬のうちカムニャックとヴァルキリーバースが来たのですが、3着がまさかのビリ人気。完全にノーマークでした。そしてWIN5は1億8千万円! 難しかったです。
では質問へ。
ローカル開催とのことですが、ベースはどこで競馬が行われようが予想自体は同じと考えていいと思います。ローカル開催が荒れるイメージはあるし、実際荒れることも多いですが、ローカルだから荒れているとは思っていません。荒れる要素があるから荒れるというだけの話です。
では、なぜローカルが荒れやすいのか? そこを自分なりに紐解いていきましょう。
まず考えられるのはトラックバイアスです。
福島競馬場や小倉競馬場は小回りですから、競走馬によって得意不得意が変わります。枠の有利不利も加味されると、今までの成績通りの結果にならないことがあります。
函館競馬場や札幌競馬場は洋芝で、これもまた適性が問われます。
新潟競馬場は外回りは直線が長く、日本で唯一の直線競馬があるくらいなので、これもまた外枠有利というトラックバイアスがかかります。
基本的に馬券は、競走馬の過去の成績が重視されるので、トラックバイアスがかかればかかるほど、人気通りの結果にならない可能性が増えます。
今週のギャンブル格言【見えている部分を見ることは誰にでも出来る。人が見えていない部分をいかに見れるかが大事である】
他にも輸送の影響が少なからずあるかもしれませんね。
そして3場開催の場合は、やはり主流の馬は東京、中山、京都、阪神に集まりがちなので、メンバー的にも紛れが起こりやすいというのもあるとは思います。
買わない方がいいというのはないですし、むしろ傾向が分かったうえで狙える馬がいれば積極的に買うし、よく分からなかったり、狙える馬がいなかったり、配当的に妙味がないと思えば買わないという感じです。
例えば将棋で言えば、2日制の対局と早指しの将棋とではまた予想が変わったりします。
もちろん、強い人は強いのは変わらないのですが、得意・不得意があるということです。
芸人でも、お客さんの年齢層が高い方がウケる人もいれば、若いお客さんの方がウケる人もいます。
この例えが良い例えかは別にして、力を発揮出来る舞台、発揮出来ない舞台というのがあるということです。
それを理解することによって予想も深みが出るってもんです。
逆に馬券を買う側も、ローカルが苦手なら買わなくたっていいのです。
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。