『キン肉マン』連載開始45周年の記念イヤーとなる今年、静岡県・沼津市にこれまでの同作、およびその作者であるゆでたまご先生(嶋田隆司、中井義則)の歩みを振り返る初の常設記念館、その名も「キン肉マンミュージアムin沼津」が誕生!
街の中心・沼津駅南口から徒歩2分という好立地に新設されたこのミュージアムは、作中の人気シリーズ「夢の超人タッグ編」の舞台となった富士山麓の超人闘技場"トーナメント・マウンテン"からほど近い地であるという縁を感じた地元有志が、ゆでたまご先生に働きかけたことからプロジェクトがスタート。1年以上にわたる準備期間を経てこの度、ようやく念願の開館にまで漕ぎつけた。
正式なグランドオープン日となった4月29日(月・祝)に先立ち、オープニングセレモニーが同館内にて開催。ゆでたまごの原作シナリオ担当・嶋田隆司先生、館長に就任した格闘家のミノワマンZ氏、ミュージアム制作委員会の委員長・大谷諒氏、沼津市長・賴重秀一氏、さらに地元出身の衆議院議員・わたなべ周氏とかつまた孝明氏の6名が登壇し、各々が挨拶やトークセッションに応じた。
その中でゆでたまご・嶋田先生は「キン肉マンは作品内で『いつかはキン肉マンランドを建設したい!』という夢をよく語っていて、僕自身もそういう場所が本当にできたらいいなと常々思っていた。沼津は数年前に知人に誘われて来たが、山も海もあってすごくいいところだと感じた。そんな恵まれた土地に、まさにそんな施設ができたのはとても嬉しい。
僕は『キン肉マン』はアメリカのDCコミックスやマーベル・コミックの各人気作品に負けない日本発のコンテンツになれると信じて、今も作品を作り続けている。ここがその魅力を世界に広めるファンの発信基地のような場所になってくれれば」と、長年待望していたミュージアム設立の意義と効果に期待を寄せた。
また、熱烈な作品のファンとしても知られるミノワマンZ館長は「制作委員会の方から館長就任の打診を受け、迷うことなく即答でお引き受けした。ここには僕の好きなもの、思い続けた夢の景色が目の前にリアルに広がっている。まさに夢の中にいるような気持ちになれる場所。大人から子供まで楽しめる展示がたっぷりあるので、ぜひ家族みんなで遊びにきてほしい」と展示内容の充実ぶりに自信を見せた。
そして、数々のミュージアム展示の中で特に来場者に注目してほしいものは、という質問にゆでたまご嶋田先生は「漫画原稿ですね。最近はデジタルで製作される作家さんも多いんですが、僕たちは今もずっと昔ながらのアナログ手法。フキダシ内に貼られた写植や手書きのセリフ、修正液をかけた痕なんかもバッチリ見えるので、それらをじっくり目の前で見てほしい」と回答。続くミノワマンZ館長は「キン肉マンになりきってウォーズマンにキン肉バスターをかけた瞬間を実体験できるゾーンがあるので、そこは是非とも実際に体感してもらえれば!」と力強く語った。
他にも、ゆでたまご先生デビューのきっかけとなった新人漫画賞・赤塚賞の受賞記念盾や、圧巻の身長3メートルを誇る巨漢超人サンシャインを含む超人たちの等身大フィギュア、ゆでたまご作画担当・中井義則先生ご愛用の漫画原稿執筆道具の数々や、お蔵入りとなったため世に出ていない貴重な秘蔵のボツ原稿まで、ファンにはたまらないここだけの展示品が盛りだくさん。
さらには、物販スペースも充実しており、人気のTシャツ最新版やフィギュア、当館限定販売のオリジナルグッズなども多数用意されているとのこと。
生誕45周年という節目の年であることに加え、まもなく7月からの新アニメ放送開始に向けてもますます盛り上がりを見せつつある『キン肉マン』。
そんな今、まさに富士山麓に突如として隆起したトーナメント・マウンテンのごとく、静岡・沼津の地に彗星のごとく現れたこの新名所は、長年追い続けてきたファンはもちろん、なんとなく作品名だけは昔から知ってるけど中身はよく知らんですよというほぼ初見の方々にとっても、再入門にうってつけの"聖地"となっていきそうだ。
●「キン肉マンミュージアムin沼津」
場所:〒410-0801 静岡県沼津市大手町5‐2‐15 1F/2F
営業時間:10:00~18:00(2階ミュージアムスペースへの最終入場17:00)
定休日:毎週水曜日
入場料:1000円(大人、大学生)、900円(シニア)、700円(高校生、中学生)、500円(4歳以下)*すべて税込*施設内チケットカウンターにて購入
公式X:@kin29man_museum
公式Facebook:https://www.facebook.com/kin29manmuseum/
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●2024年放送開始! TVアニメ『キン肉マン』完璧超人始祖編公式サイト
アニメーション制作:Production I.G
原作:ゆでたまご(集英社『週刊プレイボーイ』・『週プレNEWS』連載中)
監督:さとう陽 シリーズ構成:深見真
キャラクターデザイン:丸藤広貴 音楽:高梨康治