『神田伯山対談集 訊く!』『神田伯山対談集 訊く!』

『神田伯山対談集 訊く!』
発売予定日/2024年10月4日(金)
仕組/四六判・ソフトカバー・全304ページ
カバーイラスト/金子ナンペイ
定価/1,980円(税込) 集英社

講談普及の先頭に立って全国各地での独演会やメディア出演など、"日本一チケットが取れない講談師"として活躍を続ける神田伯山の初となる対談集『神田伯山対談集 訊く!』を2024年10月4日(金)に刊行いたします。

同書は、神田松之丞時代の2019年から真打昇進と襲名を経た2022年にかけて、『週刊プレイボーイ』誌に掲載された不定期の対談連載がベースとなります。

二ツ目・神田松之丞から真打・六代目神田伯山へ。激動の日々に出会った各界のトップランナー11人と交わした言葉の数々が、伯山自身の立場と心の変化を色濃く映した"タイムカプセル"と呼ぶべき一冊に仕上がりました。

カバーは"時の移ろい"をテーマに画家/イラストレーターの金子ナンペイが描き下ろし。それぞれの対談について、今の視点から振り返る語り下ろしも収録。珠玉のエピソードの宝庫として、また、稀代の講談師・神田伯山の一時代の記録として。タイムカプセルを共に掘り起こしてもらう心持ちで、皆さまに読み継いでもらえると幸いです。

【対談相手一覧(収録順)】
◆又吉直樹(芸人/小説家) ◆弘中綾香(テレビ朝日アナウンサー)
◆宮藤官九郎(脚本家/監督/役者/ミュージシャン)
◆アントニオ猪木(プロレスラー/実業家)
◆真島昌利(ザ・クロマニヨンズ/ミュージシャン)
◆北方謙三(小説家) ◆高田文夫(放送作家)&矢野誠一(芸能評論家)
◆中村勘九郎(歌舞伎俳優) ◆中井貴一(俳優) ◆寺島しのぶ(俳優)

【神田伯山コメント(本書 前口上より)】
タイトルが「訊(き)く!」とは大きくでましたが、これは私に「訊く力」があるとかないとかそういった類いの本ではありません。何しろ「訊く」と「聞く」の違いすら、よくわかっておりません。ただ、軽く調べたところによると、「訊く」のほうが、より積極的に質問する場合を指すようです。であれば、ある程度は的を射ているのかもしれません。

講談師とは、ある誰かの人生を後世に伝える職業でもあります。そして、この本で私と対談してくださっている豪華11人の皆さん、いずれも世に広く名前を知られているぐらいですから、何かに突出していたり、いい意味で何かが欠けていたり、とにかく面白いエピソードの宝庫です。そんな方たちを目の前にして、根掘り葉掘り訊きたくなるのは、いたって自然なことではないでしょうか。
(中略)
それにしても、です。対談オファーに対して、最初は「講談師?」「誰、それ?」と思われた方も少なからずいたのではないかと想像するのですが、どなたも、驚くほどあけすけに、なんでもお話してくださいました。だからこそのスター、だからこその人気実力......などとも思うわけですが、論より証拠。さっそく「訊く」ことを始めてまいりましょう――。

六代目神田伯山六代目神田伯山

●神田伯山(かんだ・はくざん)
1983年6月4日生まれ、東京都出身。講談師。2007年、三代目神田松鯉に入門して松之丞を拝命される。2012年に二ツ目昇進。2020年、真打昇進と同時に六代目神田伯山を襲名。メディア出演や全国各地での独演会など、講談普及の先頭に立つ活躍を続けている