本誌アンケート調査で判明した「セカンド童貞」率の高さが反響を呼んでいる。

※参考記事「5年以上性交渉ナシの“セカンド童貞”が増えている!」 http://stg.wpb.cloudlook.jp/2014/01/20/24416/

経験はあるものの、現在まで5年以上も性交渉をしていない、いわゆるセカンド童貞。25歳~39歳の男性のうち、なんと1割近くがこのセカンド童貞だったのだ。

彼らの最大の特徴は、「できないのでなく、していないだけ」という、ややこじらせた自意識の持ち主ということ。そのため、むしろ童貞以上に「捨てる」のが困難になっている。

ネットでは「もしかしてオレもそうなのか?」と不安に思う人が続出。余裕ブッこいてた人が、ズバリ真実を突かれる結果となってしまった。

そこで今回は、セカンド童貞を捨てることに成功した人の体験談から、“解脱”の方法を探ってみよう。

S氏(30歳・税理士・年収750万円)は大学1年で彼女と別れ、19歳から26歳までセックスできなかった。整った顔立ちでモテそうなルックスだが、なぜセカンド童貞になってしまったのか。

「別れた彼女との恋愛がステキな思い出になっていたので無理に探すものでもないかと思い、大学で税理士の資格を取るため猛勉強していました。割と忙しかったです」(S氏)

では、セカンド童貞を捨てたきっかけは?

「仕事に慣れてきて、だんだんと時間と心に余裕ができてきた頃、知り合いにチケットを渡され、舞台をひとりで観に行ったんです。すると、隣にすごくタイプの黒髪ロングの女性が座ってきて、思い切って声をかけました」(S氏)

セカンド童貞が女性に声をかけるとは、なかなかできることではないはず。

「もちろんめちゃくちゃ緊張しましたが、『自分がセックスしてこなかったのはこの女性と出会うためだ。この機会を逃すと終わりだ』と思って、勇気を振り絞りました。『おひとりですか?』と聞くと、少し驚いていましたが、普通に返事をして、会話を続けてくれました。

爽やかに声をかけたつもりでしたが、後から妻に聞いたところ、『なんかギラギラしてた』とのことでしたね(笑)。でも僕はチャラついた人間ではありませんし、きっとそれが伝わったから、拒否されなかったと思います。で……3回目のデートで。捨てました。はい」

えっ、妻? そう、S氏はこの彼女とメデタク結婚に至ったのだ。

「運命の相手だったんでしょうね」と語るS氏。出会いは予期せぬところに転がっているものである。他人の誘いは極力断らず、普段行かないところにも出かける。そしてチャンスは逃さない。セカンド童貞を捨てるには、プライドよりも「勇気」が必要なのだ。

(取材/黄孟志)