絶対にお世話になりたくない、そして他人に知られたくないのが「性病」だ。歓送迎会などが多いこの季節、お酒の勢いでついつい風俗に突撃しちゃうことも多いので要注意だ。
以下の症状が出ていたら、すでにもらっている可能性が高い。性病治療・性病検査専門の「池袋 山の手クリニック」の山口眞澄先生に解説いただいた。
・痒(かゆ)い、痛い 「腫れて痒いのはカンジダの可能性がありますね。腫れて痛いんだったらヘルペスの可能性があります。おしっこをするときに痛みがあるのは尿道炎かもしれません。となると、淋病にかかっている可能性が高いです」
・発疹、膿(うみ)が出る 「アトピーとか皮膚の弱い人は別にして、発疹があったら尖圭(せんけい)コンジローマや梅毒疹っていうことが考えられます。おちんちんの先から膿が出ていたら淋病やクラミジアだと思いますね。淋病の場合は、濃い色の膿が出てくるんですけど、クラミジアの場合は、サラサラした感じの膿です。たまに、ふたつ同時に感染することもあります」
・自覚症状がまったくないけど? 「クラミジアは自覚症状がほとんどないこともあって、風俗などでよく遊んでいる男性の15%くらいはかかっているという話もあります。痒くないから大丈夫だと思っていると、知らない間に奥さんや彼女にうつしていたということにもなりかねません」
お父さんの淋病が子供にうつったケースも!
・一緒に住んでいる家族にもうつしてしまう? 「たまに、お父さんが淋病で、膿がついてるタオルを子供が使って感染したということがあるんです。だから、尿道から膿が出てるときにタオルを使うとまずいですね。熱湯で消毒するか、捨てるかしたほうがいいです。
お風呂はいっしょに入っても大丈夫ですよ。淋菌もクラミジアも梅毒も熱に弱いので、よっぽど濃厚な接触をしない限り問題ないです。ひとつの鍋を一緒に食べても、HIVも梅毒も、すべてにおいて問題ないです」
・エイズをはじめ、性病にかかる人は減っている? 「逆ですね。日本ではじわじわ増えてますよ。ちなみに先進国でエイズが増加しているのは日本だけです。淋病やクラミジアもうちの医院では増えてますね」
・その理由は? 「やっぱりオーラルセックスだと思いますよ。オーラルセックスってコンドームを使わないじゃないですか。それが原因だと思います。だから、先輩から誘われて、風俗に行くのであれば、フェラをされる前に自分からコンドームをつけて、ディープキスやクンニはがっつりしないようにしたほうがいいですね。お酒を飲んだ後は、本能丸出しになるから、そういうことも忘れがちでしょうけど、ぜひ、覚えておいてもらいたいです。
そして、もし、感染したかなと思ったら、できるだけ早く病院に行くことをオススメします。梅毒は放っておくと命の危険もある病気です。恥ずかしがらずに、ぜひ、診察してもらってください」
上記にちょっとでも当てはまるという人は、今すぐ病院へ。
(取材/村上隆保)
■取材協力/池袋 山の手クリニック 東京都豊島区東池袋1-32-2 小川ビル4F TEL03-3986-2977 http://www.y-cn.jp/clinic/ikebukuro/index.html