狙って釣るとけっこう難しいマハタ。はたしてコレは、週プレ釣り部が釣ったものなのか?

マハタを釣るため、千葉・勝浦港を出発。松部港真沖の三本松で糸をたれる週プレ釣り部。幸先よく良形のマトウダイを釣り上げるも、9時を回ったところでアタリがパッタリ……。

はたしてマハタは釣れたのか? その絶品の白身を味わえたのか?

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釣りには「時合い」というチャンス時がある。潮の流れ方や天候、水温など色々な条件重なると、魚が活発になって食い付く確率が高くなるのだ。この日、潮流に変化が起きるのは、朝6時ごろと11時ごろ。時合いが当たっていれば、まさに今は潮止まりの中だるみ。次の時合いは11時頃か……。

■主役は突如現れる!?

突然、竿に動きが出たのは軽食を口にしていたとき。

ゴツッン! ゴッゴ! ゴンゴン!

これはまさしく本命マハタのアタリ! しかもでかそう! リールも逆回転して糸が出て行く。すかさず糸を送り出すためのドラグを調整して、魚をいなす。竿もギュンと下を向き、ググッーグググッーと、強い引き! 引っ張る力に対抗し、まったくこっちを向く様子もない。

大物かもしれない……と確信したところで、魚が止まった。……一呼吸置くか置かないかという瞬間、猛烈な勢いで魚が走った。

ギュンギュウーン!グンッ!……フツッ!

あぁーーーやっちゃったっ! 切れちゃった! またしてもバラシ。しかし、魚も食い気が立ってきたのはわかった。こちらももう俄然、やる気満々。気持ちを切り替えて再投入。そしてオモリが着底した瞬間、

ゴツンッ! ゴツゴツ! 食ったっー!

惜しくも逃したマハタ(?)、リベンジなるか!

再び同じようなアタリの感触。「えっ、もう?」と驚いたものの、今度こそ逃すわけにはいかない。さっきよりかは大きくないのか、糸は出て行かないが電動の巻上げは何度も止まる。ここでドラグの調整を間違えれば、またバラシだと焦りが湧く。

あと15m、10m、5m……。

船長の息子さんが魚を取り込むための玉網を持って構えている。「おっ!マハタだっ!」という声とともに本命は無事に納まった。

夢を叶えたら、さっそくその味を!

初めて狙って釣れたマハタは約2kgサイズ。そしてこの1尾から怒涛の連釣となった。ほぼ1投で1尾という具合で、最終的に1~2kgサイズが5尾(0.5kgの1尾はリリース)という釣果となりました。

■釣ったらさっそく実食!

一般的に根魚は釣ったその日より翌日か2~3日置いた方が旨みが出ると言われている。熟成すると身にイノシン酸が出て、旨み成分が形成されるからだ。

しかし、まずはそのまま刺身で。食感は、爽やかでプリプリ。咬むほどに甘みが溢れ出ます。程よい脂は飽きることなく、何枚でも口に入る。一方、熟成された白身は旨みが全体に回り、薄作りの1枚を醤油に付けるや否や脂がパッと広がり、深い旨みが味わえる。

もちろん残りは、鍋魚、蒸魚、煮魚、揚魚でいただくことにしよう!

さてと、希少なマハタは攻略できた! 次はどこでなにを釣ろうかな?

【今回の釣果】 マハタ1~2kgサイズが5尾