マチュピチュの絶景ポイントにて。落ちそうで実は怖い… マチュピチュの絶景ポイントにて。落ちそうで実は怖い…

みなさん、こんにちは! マリーシャです。最近ではCMで「日本のマチュピチュ」も注目されてますが、本場「ペルーのマチュピチュ」に行ってきました!

ボリビアのイモ地獄……いやイモ・パラダイスを抜け、チチカカ湖経由でペルーのクスコに着くと、街の雰囲気は一変。

かつてインカ帝国の首都だったこの街は、インカ時代の石組み建築の上に征服者・スペインによるヨーロッパ建築を重ねた建物が特徴的。そのコラボがおもしろく美しい。

観光客が集まる噴水広場にはスタバやケンタッキーもあるけど、みなトレードカラーは捨て、景観になじむように壁にロゴだけ。エネルギッシュなボリビア・ラパスの路上マーケットとは対照的な街並み。

 クスコの街並み。インカとスペイン建築のコラボが美しい クスコの街並み。インカとスペイン建築のコラボが美しい

近くの屋根つきマーケットも整然としていたけど、売ってるものはなかなか強烈。肉売り場ではなんとブタの生首がゴロゴロ。全身まるごとのブタさんもたくさんいて、まるで人形みたいだった。

心を痛めながらもカメラを向ける私。すると店員は「ほれ。これでうまく撮れるだろ?」とブタの耳をつまんで持ち上げ、顔をこちらに向けてくれた。そのブタの悲しげな目といったら……。私たちは生きるために、こうして動物の命をいただいてるんだと実感。かわいそうだけど、久々の自炊に買おうか悩んだ。

 

ほかにもマーケットには、まるで帽子みたいな円盤サイズのパンや、人形みたいなものが織り込まれたパンなど、見たことのない食材もたくさんあって、興味をそそられる。

 人形がおりこまれたナゾのパン 人形がおりこまれたナゾのパン

屋台飯では、避けていたクスコ名物・テンジクネズミ料理のクイにトライ。といっても、全部食べる勇気はないので味見だけ! うーーー! ハーブのにおいが強烈。ハーブでネズミの臭みを消してるんだろうな。好き嫌いのない私だけど、これはもうギブアップです。

マーケットの前では、お笑いの路上パフォーマンスに人々がむらがり、ベタベタのオチに大ウケしている。ペルー人はお笑い好きなのかな。

 マーケットの人気店、鶏肉スープはおかわりOK マーケットの人気店、鶏肉スープはおかわりOK

断崖絶壁! デスロードで恐怖のドライブ

■マチュピチュへのデス・ロード

そしてペルー観光のメインといえば、もちろんインカの“天空都市”マチュピチュ。

マチュピチュはクスコから約110km、ジャングルの奥地の標高2400m付近にある。インカ人がスペイン軍から逃れるために作った秘密基地だけあって、そう簡単にはたどりつけない。

私たち観光客15人を乗せたツアーバンは、その名も“デスロード”と呼ばれる細いクネクネ山道をひた走る。

オエー! 気持ち悪いです。

けど、気持ち悪さもぶっ飛ぶ運転の怖さ。対向車が来てるのに前の車を追い越しするわ、飛び出してきたロバに衝突しそうだわ、ついには野良犬をひいてしまった! これには大柄な西洋人たちも背筋が凍りついていた。

そしてここからがさらにデスロード。 崖っぷち! 断崖絶壁!

デンジャラス・ドライバーさん。あなたは多国籍な15人の命を預かってます。一応、死ぬ覚悟しました。インカの太陽神さま、この激しい運転はペルー標準なのですか?

 よく見ると右端に細い道が よく見ると右端に細い道が

長かった6時間の恐怖ドライブが終わったと思えば、今度は通称“『スタンド・バイ・ミー』コース”と呼ばれる線路道。青春心をくすぐられる名前の10kmの道は、正直ただの砂利道。何時間歩いたの? もう歩きたくない。

そして、真っ暗なトンネル内の線路上を歩いていたときのこと。後ろから「プワー」と小さな音が聞こえた。振り向くと、目の前には……電車が????????

えーーーーーー??????

1日に2度死ぬかと思いました……。

しかし、よく避けれたな。壁にべったりくっついて、電車が通り過ぎるのを待った。スレスレ。本当にスレスレ。目を丸くして驚く電車内の人と目が合う。日本だったら危険すぎて絶対あり得ない! てゆうか、今まで事故がなかったのか不思議です。

 この小さなトンネルの中で旅が終わるとこでした。本当に怖かったー! この小さなトンネルの中で旅が終わるとこでした。本当に怖かったー!

 この電車とすれ違いました この電車とすれ違いました

フラフラになってやっと着いたマチュピチュ村は、どこか日本の温泉街に似たひなびた雰囲気。アカだらけのぬるいぬるい温泉に浸かって、デス・ロードからの生還を静かに祝うのだった。

 日本で見たような温泉街 日本で見たような温泉街

 これがペルー式?温泉。ぬるいよー これがペルー式?温泉。ぬるいよー

ミステリアスなマチュピチュ遺跡

■インカの“天空都市”はやっぱりスゴイ!

翌朝、またもやバスでくねくね道をのぼって着いたマチュピチュ入り口は長蛇の列。なんだか、テーマパークの開園前みたい。世界中の老若男女が並ぶ様子は、ほかの観光地をよせつけない人気ぶり。

オープンと同時に観光客がなだれこみ、目の前に突然、インカ遺跡が姿を現した。

「マチュピチュだー!!!!」

 これぞ、絵に描いたようなマチュピチュ。やっと来れたー! これぞ、絵に描いたようなマチュピチュ。やっと来れたー!

 市街地入り口の門 市街地入り口の門

その造りはなんとも几帳面というか、角ばった区画できれいに作られている。計算された石組みは見事のひとこと。

そして、段々畑も迫力。この畑で数百人といわれるマチュピチュ住人たちが食べる農作物が作られていた。今や観光地なので作物は作られていないけど、この畑に何か植えてみたいもの。

それにしても、1450年頃という大昔にこの山奥にこのクオリティで街を作るなんて本当にあっぱれ。スペイン軍に見つかって壊されたりしないで良かった。

発見者のハイラム・ビンガム(インディ・ジョーンズのモデルになった人)は、草に覆われた段々畑をよじ登って遺跡を発見したというけど、その冒険心や発掘心たら、近年の旅人には到底マネできないくらい情熱があったのではないかと思う。

またインカ族の発生は謎。ふたつの伝説があるけど、とにかくマンコ・カパックという名前の人がキーに変わりはないらしい。現代の力でもまだまだ謎が解明されていないなんて、マチュピチュやるね!

 マチュピチュの絶景ポイント。よくこんなきれいに作れたなーと感心 マチュピチュの絶景ポイント。よくこんなきれいに作れたなーと感心

 カメラ目線をくれたマチュピチュのリャマ。観光客慣れしてるね カメラ目線をくれたマチュピチュのリャマ。観光客慣れしてるね

帰りに同じコースで死ぬのはゴメンだったので、電車を予約しに切符売り場に行く。料金表を見て、安ーい!と思ったら「日本人よ。観光客用の電車は向こうだ」とひとこと。

なんと10倍の料金! ボリすぎでしょ! マチュピチュの観光業にしっかり協力した私は、2度目のデスロードを通ることはなく、まだ生きてましたとさ!

 10倍の料金だけど、わりと良い感じの観光客用電車 10倍の料金だけど、わりと良い感じの観光客用電車

 

【This week's Blue】 トンネル内でひかれそうになったブルーの車体のペルーレイル。一歩間違えたら大惨事でしたが、車掌さんたちと笑顔で記念撮影

●旅人マリーシャ 平川真梨子。9月8日生まれ。東京出身。レースクイーンやダンサーなどの経験を経て、Sサイズモデルとしてテレビやwebなどで活動中。バックパックを背負う小さな世界旅行者。【http://ameblo.jp/marysha/】Twitter【marysha98】