みなさん! いよいよW杯ですね! ワクワクが止まらないマリーシャです。
というわけで、マチュピチュの後、ペルーのリマやエクアドルのガラパゴス諸島まで足を伸ばしたけど、その話は後にとっておいて、今回は「ブラジルに帰って来ちゃった編」だよー!
ペルーのリマからブラジル・サンパウロまでは、南米大陸横断の約3500km。0泊5日のバス移動はさすがにキツイので、飛行機4台乗り換えだけどせめて1日で収まるコースにて、17ヵ国目パラグアイのアスンシオンに到着。
途中ボリビア通過の際、荷物チェックでバックパックをこじ開けられ、ジッパー部分を壊されたし(幸い中身は盗まれたりせず無事)、ボロボロの空港では空港使用料でUS25ドル徴収されたよ! ボリビアはいつも私を悩ませる。
南米で唯一ビザを必要とするブラジル入国のため、そこからさらに、深夜のタクシーやバスを乗り継ぎエンカルナシオンていう小さな街に着いた。
日本でも1週間かかるブラジルビザも、なんとこの街では2時間で取得できる! 必要書類もパスポートとクレジットカードと証明写真だけ。残高証明とか手間のかかる書類が要らないのでほかより楽なのだー。
しかし大使館でのお釣りが、セロハンテープでつないだお札だったので「これ使えるか心配なんだけど変えてくれない?」と言うと、ブラジル人と思われる大使館の人は「こんなの日常だから大丈夫さ! それにこれはさっき日本人がこれで払ってきたから、日本人に返したんだよ!」と笑った。そうですかい。
そして別の大使館員が「日本の試合のチケットあるんだけど要らない?」と聞いてきたので、「“チケット売ります”って壁に貼ったら?」と提案すると、「ここはオフィスだから、それはしたくないんだ」と。きちんとしてるのかしてないのか、その感覚の差がおもしろかった。
パラグアイ、とにかく何もない場所で夕飯もまたイモ出てくるし、コーヒー代ボラれそうになって、また南米を感じたけど、ビザ取りだけは早いので、まあ良しとしよう! 私はなんと1時間ほどでゲット!
ハイテクなサッカーミュージアムへ!
■アメージングなサッカーミュージアム
そして国境を越えて着いたのがビジネス街のサンパウロ。人口約1100万人を誇るブラジル最大都市だけあって、ほかの南米諸国に比べグッと都会度もアップ。物価も。やめてー。
W杯が行なわれるコリンチャンススタジアムはまだ屋根が半分しかなく、完成は大会終了後だとか。業者は「観戦には支障ない!」と言ってるらしいけど、そういう問題? 「W杯に金をかけすぎだ!」という人や、家賃高騰で家を追われ「W杯は要らない。家に屋根が欲しい」と叫ぶ人。サンパウロのキーワードは「屋根」らしい。W杯大丈夫?
街中ではW杯の盛り上がりはまだ薄く、現地ブラジル人の友人も「開幕しないと盛り上がらないよ」と言っていた。
でも、街の一角に確かにサンパウロのサッカー熱が感じ取れる場所があった。そう、サッカーミュージアム。ここがアメージング! かなり出来の良いミュージアムで、さらに木、土は普段から安い$R6(約270円)の入場料が無料。けど、これが無料でいいの?と驚くぐらい洗練されたハイテクミュージアム。
館内にはサッカーに関する古くからのポスターや絵が飾られ、W杯の歴代開催地が書かれたゴール枠がトンネルになっている。迎え入れてくれる神様ペレや、動くネイマールのシステムは未来って感じ! 社会科見学で来ていた子供たちも、サッカーとともに世界の歴史を勉強したりするあたり、さすがブラジルだと思ったし、これなら楽しく勉強できるね! 私もこうやって勉強すればもっと勉強好きになったかもー笑!
まだあまり盛り上がってない街を歩く
■今イチ盛り上がってない街をブラブラ
ミュージアムですっかりW杯気分満タンになり、サンパウロ街歩き。このあたりでも、お店など所々で少しW杯を意識した飾りなどが見られるくらい。
そしてサンパウロで有名な東洋人街は静かだった。W杯の時期は危険だし、皆サッカーを見るので、お店は全部閉まるんだって。
一見、安全そうなオフィス街に比べ、ダウンタウンは見るからに治安が悪く、怪しげな人や警察もいっぱい。でも、「セ」とかいう超短い駅名のカテドラルがとてもキレイだった! つい撮影したけど、カメラすぐ隠して足早に去ったよ。
仕事が終わったビジネスマンを追って夕飯を食べにスポーツバーやレストランを探したけど、なぜかごはんを食べる人は見当たらず皆ビールを飲んでいるだけ。
ブラジル人の友人に「誰も夕飯食べてないんだけど?」とたずねてみると、「夜ごはんはあんまり食べないよ。まあ、みんな大体ビールを飲んでるね」と。ホンマでっか? 信じられない。いまだに信じてない。だって、女子とか夕飯食べてないのにあの豊満体型になるのは、不思議でしかたないから。
ちゃんとした夕飯にありつけず宿に帰ると、アサイー入りのカサーシャ(サトウキビの蒸留酒)というブラジル感たっぷりのショットでウェルカムされた。ホロ酔いのままリオデジャネイロに向かおうとするも、メトロはストで止まったよ。またか。
リオからは長距離バスでまる1日以上かけて北上し、W杯開催地のサルバドールへ。そして週末には日本―コートジボワール戦が行なわれるレシフェまで行く予定。
ビタミン豊富なアサイーと、W杯への期待のおかげで今日もなんとか生きてます。
【This week’s Blue】 サッカーミュージアムにて、スクリーンに映し出された暗闇で動く選手たち。まるで近くにいるような臨場感で鳥肌もの!
●旅人マリーシャ 平川真梨子。9月8日生まれ。東京出身。レースクイーンやダンサーなどの経験を経て、Sサイズモデルとしてテレビやwebなどで活動中。バックパックを背負う小さな世界旅行者。【http://ameblo.jp/marysha/】Twitter【marysha98】