ココスで「いちごオレ+ミックスジュース」にトライ。ミルクと果汁が混ざると、大阪の喫茶店で出しているミックスジュースのような味わいになってうまい!

今から22年前の1992年に誕生したといわれるファミレスのドリンクバー。現在ではドリンクバーは当たり前、ないほうがレアケースというほど普及した。

このドリンクバーに今、変化が起こっている。東京都内ではなく、郊外や地方都市を中心に店舗を広げているチェーンで変わり種のドリンクが増えているのだ。

そこで、東京の郊外にあるファミレスを調査。どんな変わり種があるのか、変わり種をベースにしたミックスドリンクを作る場合、何と組み合わせるのがおいしいのか、自由研究することにした。

まず訪れたのはココス。ドリンクバーのコーナーで目につくのが、パイナップル、ぶどう、桃などが描かれたミックスジュースのサーバーだ。そしてもうひとつ目立つのが、いちごオレ、キャラメルオレなどのミルクを使ったコールドドリンクのサーバー。カフェラテやココアがアイスで飲めるドリンクバーはよく見かけるが、ミルク系がここまで多いのは珍しい。

ということで、ミルク系のアイスドリンクをベースにオリジナルドリンクを研究したところ……コーラやメロンソーダで割ると「コーラフロート」や「メロンフロート」のような味わいとなり、意外とうまくなることを発見。さらに、ックスジュースといちごオレを組み合わせた味が最高にうまかった。ただ、ミルク系は爽健美茶との相性はあまり良くなかった。

ジョイフル、フライングガーデン、ジョナサンでもトライ!

続いては梅ジュースが置いてある、九州に店舗が多いジョイフル。「梅がうめぇ」というダジャレが成立するような組み合わせを探すべく、梅&オレンジ、梅&白ぶどう、梅&コーラなどを合わせてみたところ、どのドリンクもそこそこ合うことがわかった。和と和の組み合わせで相性が良さそうな、梅&緑茶は、逆に変な味がした。

北関東を中心に展開するフライングガーデンは、オレンジ、グレープフルーツ、アップル、ミックスなどミニッツメイドの果汁100%ジュースがサーバーにズラリと並ぶ。ミニッツメイド同士なら、どの組み合わせでもOK。果汁100%ドリンク好きにはたまらないドリンクバー。ただ、ミニッツメイド系のドリンクをウーロン茶で割るのは絶対NG。

最後に入ったのは関東地方に店舗の多いジョナサン。ここの特徴は、アセロラ&りんご酢、野菜ジュースの健康志向ドリンクがあること。早速アセロラ&りんご酢でミックスドリンクを作ったところ、どのドリンクを混ぜても激マズ。野菜ジュースもほかのドリンクとの相性が最悪。

「マイナスとマイナスをかけたらプラスだ」と思い、アセロラ&リンゴ酢&野菜ジュースを作ったところ「マイナスにマイナスをプラスすると、マイナスだよな」という数学の真実を実感する結果となった(涙)。

(取材・文/渡辺雅史[リーゼント])

■週刊プレイボーイ33号「好奇心を忘れない大人になれ!オトナの夏の自由研究」より(本誌ではこの他、ガリガリ君からガンプラ、AVまでを自由研究課題に!)