女優の仲間由紀恵に、テレビ東京の大江麻理子アナ、そして大渕愛子弁護士とアラサー美女が次々にアラ50(フィフ)男性と結婚しているーー。
30代、40代の男性も10年待てば、30代女性と「待ち勝ち婚」できるのだろうか?
「そうです。30代の男性は、10年待てばアラサー美女と結婚できる可能性が大いにあります!」
そう断言してくれたのは、脳科学者の中野信子先生だ。
「一般的にキャリアのある女性ほど結婚は負担となります。仕事で結果を求められる一方で、家庭では料理や洗濯、掃除などの家事をしなくてはならないからです。また、美人であればあるほど若いときの結婚は不利なんです。それは美人であるほど『独身だから仕事が回ってきている場合』があるからです。しかし、こうした美人も、『それは35歳くらいまで』と自分ではわかっていたりする。
そこで、35歳前後になると、自分のキャリアや生活にマイナスにならない人なら結婚したいという気持ちが出てくるんです」
その“マイナスにならない人”とは、どんな男なのか?
「それは彼女たちの仕事に対する姿勢やこだわりを許容できる“包容力”のある男性です。脳科学的にいうと、そうした言動を司っているのは脳の前頭前皮質(ぜんとうぜんひしつ)なんですが、この部分の成熟は非常に遅く、55歳ぐらいからピークを迎えるんです。仲間さんや大江さんの場合も、このピーク直前の一番いい時期の男性と結婚しているんです」
この人といれば人生が楽になるかも?
中野先生によると、本を読んだり、人とコミュニケーションを取ったりして得られる知識や経験などで対応する「言語性知能」のピークは55歳。言語性知能が高いと、新しい問題にぶつかったときに落ち着いて解決することができる。それが女性からすると「頼りがいがある」とか「包容力がある」と見られるらしい。
また、総合結婚紹介所「ブライダルジャパン」主宰で恋愛アナリストの坂田陽子さんも“年の差婚”について次のように話してくれた。
「男性と女性の精神年齢は、一般的に女性のほうが7歳程度上だといわれています。そうすると、30代半ばの女性は40代前半の男性でないと感覚が合わないわけです。さらに10歳以上、年上になれば頼りがいが出てきて、男性をリスペクトするようになるようです」
では10年後。ちゃんとモテるためにはどうしたらいいのか。
中野先生は「“協力的行動”を見せることが重要」だという。例えば、高齢者などの社会的弱者に手を差し伸べるなどだ。そうした行動を見ることで女性は、“この人と一緒にいると人生が楽になるかもしれない”と思うのだとか。つまり、“自分の重荷を半分くらい負担してくれるんじゃ……”と思わせるほどでなければ惹かれないというのだ。
また、婚活ナビゲーターで「モテ塾」を主宰する市川浩子さんが覚えておくべきだというのは、エレベーターやエスカレーター、お店への入店などでの「エスコート」。そして、テーブルマナーも大事だ。
「日本人には間違えている人が多いのですが、レストランなどの料理の取り分けは男性がするものです。海外ではそれが常識。もし、合コンなどで女性が取り分けようとしていたら、『それは僕がやるから大丈夫だよ』と言ってあげると『この人、わかってる』と思われるでしょうね」
間違いだらけのマナーと見た目
「また、和食の代表的なNGは取り皿の上に箸をのせる渡し箸です。本来は箸置きを使うのがベストですが、箸置きがない場合は、お皿の端に箸の先端だけ置く、あるいは箸袋で箸置きを作るようにしましょう。
女性は、実はそうしたエスコート術やマナーをよく勉強しています。でも、同年代の若い男性は知らないことが多いので、40代の男性がさりげなくエスコートしてくれたり、きちんとしたマナーを知っていたりすると『さすが!』と思われるでしょう」(市川さん)
さらに、見た目もやはり重要だ。
「女性は、30代の男性ではまだルックスを気にしますが、40代の男性になると顔より着ているものを見ます。だからオシャレで清潔感のある服を着ましょう。おなかが出ているかどうかも重要です。30代でもおなかが出ているとオジサンに見えますし、40代でも出ていないと若く見えます。
そして、この10年間で貯金をしましょう。『どんな人と結婚するかわからないから、まだマンションを買ってないんだけど、頭金はためてるんだ』なんて言われたら、『この人、ちゃんと将来のことも考えてるんだ』と思って、女性はかなり心が結婚に傾くと思います」(坂田さん)
キャリアのあるアラサー美女と結婚するなんて、無理だと諦めてはいけない。10年の努力で、意外と実現可能なことばかりだ。実践後の10年先、仲間由紀恵や大江麻理子のような女性と結婚できる日を夢見て……!
(取材/村上隆保)
■週刊プレイボーイ41号「男40代『待ち勝ち婚』は俺にも可能か?」より