軽自動車の進化が止まらない! 快適性や走行性など、あらゆる面で改良が重ねられ、今や“軽”は国内自動車の主役と言ってもいいほどの存在感だ。とはいえ、「軽=小さい」というイメージは拭(ぬぐ)えなかったはず。
普段、街乗りとして活用するには、軽であってももちろん問題ない。ただ、それがアウトドアのレジャーに出かけるとなったら話は別。荷物が増えてしまいそうなときには、そのキャパシティーがネックになりがちだ。グループで行くならなおさらで、大きなクルマを借りるハメになったりする。
しかし、そんな中、ダイハツが新型軽乗用車の技術説明会を行なった。この新型車、“多用途に使える軽自動車”としてあらゆるレジャーに対応できる新ジャンルのクルマだというのだ!
最大の特徴は183.5cmもの全高。昨年11月の東京モーターショーに参考出品した「DECA DECA(デカデカ)」がベースだとか。
車高が高くなったところで、実際、何に活かされているのかが気になるところだが……。
まず驚くべきは、その収納力。例えば、ブーツや板などスノーボード道具一式なら4人分がすっぽり荷室に納まってしまうのだ。それを実現したのが、114cmの荷室高に加え、深さ32cmもある90Lの大容量ラゲージアンダートランク(2WD車のみ)。これだけの高さがあるので、板を縦に積めてスペースを節約できる。もちろん、乗車スペースにはみ出さないので後部座席も開放的!
車内で寝そべって女のコと…
また当然、荷室が広いからといって、室内が窮屈になってしまったら意味がない。しかし、「ウルトラスペース」と名づけられた軽最大の室内空間は、4人が座っても広々と余裕がある。それも魅力のひとつだ。同社の「タント」も室内スペースの広さには定評があったが、そのサイスを上回っている。軽ナンバー1の室内高145.5cmはもちろん、室内長221.5cm、室内幅134.5cmという“超ビッグスペース”なのだ。
シートを倒せばサーフボードや自転車も詰め込める。なにより十分寝転べる上に、オプションには高さを調整するジョイントクッションもあるから最高だ。レジャー中の仮眠用に役立つ、この広さとアイテムだが、彼女と車内に寝転んで開いたバックドアから夜景を見ながらイチャイチャ……なんて、思わず妄想してしまいそうだ。
走行性能も安心安全
そのほか、この高さによって見晴らしのよさを実現。フロントも短く、広い視界でより安全な運転が可能に。そして通常、高くなった分だけ出るフラつきも、安定性を高める空力フィンの採用や軽量化により重心を低く抑えることで相殺し、走行時の安定感を発揮。高さを感じさせない基本性能を実現しているのだ。
この新型車の発売は11月上旬を予定。日中も涼しく出かけやすい、この季節。すぐに行楽に出るものよし、もう少し待ってスノーボードに行くもよし、何しろ、たくさん荷物を詰め込んで遊びに行くのには最適な一台。発売が待ち遠しい!!
(取材・文・撮影/週プレNEWS編集部)