暗闇の中、すべてのコペンが集まり、星空ガイドによる星座や天の川の場所などの解説を聞きながら星空鑑賞。ちなみに真ん中の白いモヤモヤが天の川

今、マイカー市場を席巻している軽自動車。利便性や価格など、コストパフォーマンスは推して知るべし。なかでも注目したいのは、国内唯一の“軽スポーツカー”コペンだ。しかも、コペンに乗れば女のコにモテるらしい……。

ホントか!? これまで「スポーツカーなんて年寄りの道楽」というイメージしか持っていなかった記者は、その噂の真偽を探るべく、早速、長野に飛んだ。

訪れたのは「星が最も輝いて見える場所」日本一となったこともある長野県阿智村。今年6月に発売された新型コペン(ダイハツ)のコンセプト「LOVE LOCAL by COPEN」の下に開催された「PANORAMA DRIVE WITH ACHIMURA」というイベントだ。

会場では、地元の農産物やグルメのショップが12店出店していたほか、コペンのミニ四駆のワークショップ、メインステージでの和太鼓や和笛ライブなどが開催され、事前募集で集まったコペンオーナー96組と一般の観光客らが参加した。

オーナーらがコペンを絶賛するのは目に見えているので、一般観光客の女性に、会場に集まったコペンの感想を聞いてみる。すると、皆一様に「カワイイ!」の声。「一度くらいは乗ってみたい」「少し気になる人にこのクルマでデートに誘われたら、ダメ押しになるかも」と反応は上々だった。スポーツカーは時代遅れと思い込んでいた記者の方が、よほど時代遅れだ。

96台のコペンがずらりと並ぶ会場。すべてクルマのルーフが星空に向かってオープン!

イベントの後半は場所を変え、コペンのオーナーたちだけでの星空観賞会。満天の星空の下、96台のコペンが一堂に会した光景は圧巻だ。

女子はシチュエーションにドキッ!

夜空の美しさにうっとりしていた参加者たちからは「すっごくキレイ!」「こんな星空初めて見ました!」など感動の声が上がる。でも、ちょっと待てよ。オープンカーで空が見えるからといって、わざわざクルマに乗って見る必要があるのか? 意地悪な言い方をすれば、正直、クルマの外に出て見ても、見える夜空は一緒なはず……。

「違いますよ! ひとつのクルマの中で同じ星空を見上げているっていうシチュエーションに女のコはときめくんですよ」

そう教えてくれたのは、夫婦で参加していた30代前半の女性。“同じ空間で星空を見る”というシチュエーションが女心を刺激するというのだ。さらにコペンの場合は車体が小さく、運転席と助手席の間がグッと近いのもメリットのひとつ。物理的に男女の距離が近くなることも功を奏し、ドキドキするという。

ちなみにこの日、かつて週プレで連載していた漫画『彼女のカレラ』(著・麻宮騎亜)のストーリーにコペンが登場したのがきっかけで購入したという27歳の男性にも遭遇!

「見たときに変わったクルマだなと気になって買おうと決めました。軽だから維持費も安くてオススメです」とその魅力を語るカレの隣には可愛らしい年下の彼女の姿(涙)。やはりコペンに乗れば彼女ができるかも!(ただ、この彼女、付き合うまで彼がコペンのオーナーだということを知らなかったそうなので期待しすぎないように!)

イベントのラストはオーナーたちの記念撮影。この日のことは誰もが一生の思い出となったはず

肌寒さを感じるこの時期でもまだ夏の星座が鑑賞可能だ。ただ、星が多すぎて素人には判断不可能?

風光明媚な阿智村の自然

周りを山々に囲まれた会場。これらの山が周囲の光を遮るため、星々がきれいに見える

会場横に流れる川。透明度も高く澄んでいるため思わず足を入れる女性も。ちなみに彼女らとは会場で再会

ステージで行われた地元の人たちによる和太鼓演奏。このほか二胡、和笛の演奏や舞のパフォーマンスも

会場では地元の名産品やお土産を販売。農産物はもちろん、信州名物のおやきや鬼まんじゅうなども

珍しいグルメやかわいらしいコペンも

昔から鹿肉を食べていた阿智村で限定販売されているジビエカレー「星降る森のカリー」(3種)と、猪と鹿肉の缶詰。カレーは株式会社ちさと東のインターネット販売でも購入可能

先着100名に配布されたコペンのミニ四駆。会場限定のステッカー付きで、配布が始まるとすぐに行列をなし、1時間ほどで配り終えた

会場に展示された新型コペンとチーフエンジニアの藤下修氏。「CMは打ちません」と宣言し、そうした予算は購入者たちへのサポートや交流に回すという男前さ

(取材・文/週プレNEWS編集部 撮影/五十嵐和博)