具材は麺とスープだけというシンプルさにもかかわらず、「ガチでうまい!」「コスパ最高!」と人気のコンビニPBつけ麺。だが、たまにはひと手間加えて、まったく違った味わいや食感を楽しむのもアリだぞ!
■コンビニつけ麺がおいしいワケ!
この10年ほどの間で有名店が続々誕生し、今やラーメン界の確固たる一ジャンルとなっている、つけ麺。
とはいえ、お店で食べるとなると、安くても600円以上、トッピングをつけるとだいたい1000円前後となり、正直ちょっと高いよな~と思ってしまうこともある。
そんななか、最近「マジうま!」「コスパ最高!」と大人気のつけ麺がある。そう、コンビニのプライベートブランド(PB)のつけ麺だ!
ファミリーマートの冷凍「極太つけ麺」は177円(税込み)。セブン-イレブンは冷蔵・冷凍の2種類あるが、冷蔵「魚介豚骨醤油スープのつけ麺」は150gの麺が2食入って203円(税込み)。
いずれも専門店と比べ、かなり割安! で、肝心の味は?
「ファミマ、セブンのPBつけ麺は味でも満足できますよ!」
そう断言するのは、インスタント麺を365日食べているというインスタント麺研究家の大山即席斎さんだ。
「つけ麺ブーム後の、つけ麺に慣れ親しんだユーザーを狙って開発しただけあってか、ファミマもセブンも現在、つけ麺で主流である魚介系のつけ汁を採用。これが専門店のものと比べても遜色(そんしょく)ないデキなんです。
麺も質がよく、レンジで温めた後、氷できちんと引き締めるというひと手間を惜しまなければ、お店の麺に近い仕上がりになりますしね。それとコンビニの冷蔵・冷凍コーナーに置かれる商品なのに価格が安いのも人気の秘密でしょう」(大山氏)
そんなにうまいつけ麺がお店の半額以下で食べられるとは! というわけで、大山氏の解説付きで実際に作ってみた。
“ちょい足し”で「麻婆つけ麺」と「ポテトつけ麺」
早速、ファミマとセブンのつけ麺を入手して食べてみると、両者とも具材は入っていないものの麺もつけ汁も噂どおりのハンパねぇクオリティの高さ!
「ファミマのほうは『極太』と名乗るだけあって、うどんのような太さの非ツヤツヤ麺が300gもあるので満腹感もばっちり。セブンは麺がつるつるとしており、つけ汁もかつおなどの節系だしのパンチがよく効いています。どちらのつけ汁も魚粉の風味がうまく出ていますね。『六厘舎』などの人気つけ麺専門店をイメージしたものでしょう」
しかしながら、具がないので、さすがに毎日のように食べると少し飽きてくる。セブンのつけ麺には、チャーシュー&メンマ付きの冷凍版(270円・税込み)もあるが、コスパは冷蔵版が上だし……。
「そんなときは、コンビニで買える食材を“ちょい足し”して、味を変化させればいいんですよ。例えば、つけ汁にレトルトの麻婆豆腐を混ぜれば本格中華料理っぽい味になりますし、フライドポテトを入れれば立ち食いそばのコロッケそばのように味わえます」
そんな手がありましたか!
ってことで、まずはつけ汁に温めた麻婆豆腐をブシャー! 食べてみると……間違いなくアリ。とろみのついたつけ汁、さらに豆腐もひき肉も麺によく絡み、食べ応えMAX! いつもと違う満足感を得られたぞ。
「麻婆つけ麺」
続いて、ホットスナックのフライドポテトをつけ汁に投入。ポテトを箸でグニグニとつぶして、麺とともに食してみると、確かにコロッケそばっぽい!
ポテトが汁を吸いすぎて食べにくいという難点はあったが(笑)、満腹間違いなしだ。 う~む、“変化レシピ”、簡単だし、何より楽しい!
「ポテトつけ麺」
*明日、配信予定の後編では、さらなる“ちょい足し”マジ旨レシピをご紹介!
(取材・文/昌谷大介、牛嶋健[A4studio])