釣り会には女性陣も参加! 真ん中に私を囲んでもらい、みんなで記念撮影

毎度毎度、旬の大物を狙って沖に出ていた週プレ釣り部。しかし、今回は番外編として「釣り会」の様子を2度にわたってお届けする。魚との真剣勝負ももちろんだが、みんなでワイワイ楽しむのも釣りの魅力だ!

***今回は取引先関係会社との親睦で定期的に行なわれる「釣り会」にお邪魔させてもらいました。その一部を紹介いたします。

多くの会社には、何人かは「釣り吉」がいるものだ。何かの機会に仲間ができ、釣行繰り返すうちに、人数も増え、「同好会」や「会社対抗」などと発展しながら恒例化していく。そんな方程式がすんなりいくためには、釣り吉のなかに社長や取引先のお偉いさんがいれば話は尚早い。計画は瞬く間に進んでいく。

「釣り」のもつコミュニケーションは、いっとき仕事を忘れさせ、仲間意識と供に運命共同体となる。代表的な例は、社長と一社員の釣り交流を描いたサラリーマン漫画『釣りバカ日誌』だ。22作も映画化され大衆を楽しませてくれた。多少の上手い下手で師弟関係が構築されるが、上下関係は関係ない。もちろん、時として師匠を負かすビギナーズラックで逆転することもあるのだ。

「釣り会」は今回で3回目。朝6時30分、総勢16名(女性3名、男性13名のうち初体験者4名、ビギナー5名、釣りが趣味、または仕事が7名)が定刻通り集まった。

早朝から船宿のテーブルに大吟醸の一升瓶が出ている。フルスロットルで釣り会のテンションは上がって行く!

今まで、特にびっくりするような大物は釣れていないが、お凸(オデコ)でもない。みんな我慢強く、脱落者はいない。ワイワイ騒いで、グッグッと飲む。旬魚を味わい、おもいっきり楽しんで、笑顔で帰るのが「釣り会」の楽しみ方だ。

この時期の相模湾釣り物は魚種多彩。定番のマダイ、アジにカワハギ、アマダイ、イシダイと青物。また、夏場から続いている大型魚のキワダマグロや本ガツオの強烈な引きがアングラーを魅了している。大物釣りは数こそ出ないが一発を求めて通い詰める釣り人も多い。

そして、青物といえば、夏場にエサをたくさん食べたワカシが、成長著しく、イナダになりこの時期ワラサに変わる。その後はブリに出世する。出世魚は成長に応じて名前が変わる魚、ブリ種のことを関東ではワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ、同じく関西ではモジャコ→ワカナ→ツバス→ハマチ→メジロ→ブリとなる。スズキ(シーバス)種はセイゴ→フッコ→スズキ、あまり聞いたことのないイワシ種はシラス→カエリ→コバ→チュウバ→オオバと言うそうだ。

という訳で、今回のターゲットは秋の定番マダイと青物中心のコマセ釣りです。

最高の釣り場に到着!

ここで釣りタックルなどデータ紹介。※初体験者とビギナーは貸道具

■タックルデータ(1)項目、(2)名称、(3)数値、(4)状況・ロッド オモリ負荷50号前後 長さ2m前後6:4調子 波ある時は柔らかめ、硬めは×・リール 中型両軸 ドラグ性能が良いもの PE3号が200m以上巻けるもの・ライン PEライン 3号 10m毎/色付で1m毎のマーク付・リーダー フロロ・ナイロン 7号前後 5m前後・ハリス フロロ 3~5号を6m 青物が多い時4~6号に上げる・ハリ マダイハリ 9号前後 チモトに蛍光玉・オモリ テンビン+ビシ籠 80号 Lクラス(地域によって指定あり)

■エサデータ付けエサ:沖アミ(L~LL、新鮮なもの)コマセ:沖アミ(L~LL、新鮮なもの)

■海況データ天気:晴れ風:北西3~5m波高:1.5~2m(朝方は波っ気があった)潮:長潮潮流:1~2ノット水温:20度前後水色:やや澄み

船は港を出て、左手に江の島を見ながら、葉山~長者ヶ崎~秋谷~佐島と南下し長井沖の一級ポイント「亀城礁」通称「亀城根」と呼ばれる沖の釣り場に到着した。茅ヶ崎港からおよそ40分。船足が弱まり、辺りを見回すといつのまにかたくさんの船団の中にいた。この場所は亀城根灯台を中心に、東西に大きく広がる礁(根)で古くから好漁場となっている。当然、職漁船も漁をしている。船と船が近い! 根の一角に魚が集まっているのだ。今にも衝突するかの距離だ。

周囲に釣り船が点在。ちなみにこのアタッている竿は、結局このあとバレてしまう(笑)

初心者の女性に挟まれて……

船中に貸し竿とロッドキーパー、ビシテンビン、コマセバケツとコマセ+付けエサが配られ、船長のアナウンスが始まった。「水深は35m。底4mくらいからコマセを出しながら6~7mまで巻きあげて待ってください。ではどうぞ~」

私の左右の女性は初体験者なので集合してもらい、一通り釣り道具の説明、釣り方をレクチャーした。

えぇー、これがロッドキーパーで、仕掛けの回収時や魚のアタリを待つときにセットします。・・・このように釣り竿と船べりにセットしてください。ビシには8分目くらいコマセを詰めます。詰めすぎるとなかなかコマセが出て行きませんよー。

付けエサの沖アミは、尻尾を切って尾の方からハリ先を入れたら、沖アミの背中側の方をハリに通して、ハリ先を腹に抜いて完成です。それと、ハリスが6mと長いのでグシャグシャにすると絡み合ってしまうので注意してください。

では、投入してみましょう。必ずビシテンビンの方から落とします。ハリスの方から落とすと、長いので隣の人と絡んでオマツリしてしまいます。……こーやってリールのスプールを親指でサミング(軽く糸を押さえる)しながら、少しずつ落とし、最後にエサの付いたハリを落とします。ここまでできたらあとは船長がアナウンスした通りに、着底したらコマセを撒きながら6~7m上げてアタリを待ってください。時たま竿先をゆっくりおおきく持ち上げて、エサを躍らせてみましょう。魚は動くエサに反応しますからね。

我ながら丁寧な教えに満足(笑)。ふたりとも何度か投入を繰り返し、手順は学んだ様子。よし、問題ナシ! 私も釣るぞっ!!

(11月16日配信予定の後編に続く)