鉄オタ界のミューズ(?)市川とテレビでも活躍するエッセイストの能町が、デート向きの路線を紹介! 鉄オタ界のミューズ(?)市川とテレビでも活躍するエッセイストの能町が、デート向きの路線を紹介!

発売中の『週刊プレイボーイ』52号で男性誌初グラビアに挑戦したハーフ美女でモデルの市川紗椰。しかし、その素顔は、実はタモリも驚くほどの鉄オタ! 

そんな彼女が“鉄友”のエッセイスト・能町みね子とガチ鉄トーク! 鉄道の素晴らしさ、異常な愛情を話題の鉄オタ美女ふたりが、ゆるっと居酒屋トーク、後編!

■鉄道は、制限のあるところがいい

―非・鉄道オタクにすすめるとしたら、どんな路線がいいですかね?

市川 東京と千葉を結ぶ京葉(けいよう)線なんかは、意外とオススメですね。羽田から飛ぶ飛行機や、東京湾に浮かぶ船、それにバスの車庫まで、車窓からがっつり見れるんです。乗り物パラダイスですね。

能町 珍スポット好きには神奈川の鶴見(つるみ)線がオススメ。国道(こくどう)駅なんかすごくボロっちくて異世界観があるし、海芝浦(うみしばうら)駅はホームの下がすぐ運河。どの駅も変わっててイイんですよ。私の永遠のフェイバリット路線ですね。あと、これは大きな声では言えないことなんですが、ほぼ無人駅なので、本当の意味でどこに降りてもイイという…。

―その意味は深く考えません! ちなみに、デートに向いてるのは?

市川 八高(はちこう)線!

能町 え? 八高線って、東京の八王子から群馬まで延びてる路線ですよね? 狭山の茶畑をひたすら見せられる印象が…。

市川 そうです! お茶畑の緑がバーって広がって、よくないですか!?

あれ? 違う? じゃあ、池袋から出てる西武池袋線! 途中にある池袋第5号踏み切りは、遮断機を2本の道路で共有してて…!

能町 正直、デートには微妙かも(笑)。私のオススメは、静岡県富士市を走る岳南(がくなん)電車。富士山も見えるし、駅も電車も田舎っぽくてかわいい。しかも、工場のパイプの下を車両がくぐり抜けるところもあって、ちょっとしたアトラクションみたい。誰かと一緒に乗ると、確実に盛り上がると思いますよ。

市川 私、いつもひとりで走行音を録音したり、ドアの開閉を動画で撮ったりしてるので、人と乗るのが想像できない…。

鉄オタのメリットをプレゼン!

―ひとりで楽しめるのも鉄道の良さということで…ずばり、非鉄道ファンに鉄道の良さをプレゼンしてください!

能町 鉄道は、制限があるところがいいんです。逆に、行きたい所に行けちゃう車の旅は、つまらない。むしろ、決まった時間に決まった所にしか着かない鉄道だからこそ、知らない土地に連れていかれる楽しさがあると思います。

市川 私、鉄道好きは幸せのハードルが低いと思うんです(笑)。乗ってるだけで楽しいし、ビルとビルの間に電車が走ってるのを一瞬見ただけで、「うわー!」って有名人を見たような気分になれるから。

能町 あと、地理にも詳しくなるので、初対面の相手でも会話が広がります。その人の出身地の最寄り駅を聞いただけで、地元ネタのひとつは言えますから。

市川 ただ、友達と電車に乗ってるときにドアの開閉を撮ってたりすると、「恥ずかしい」って言われるけど…。

能町 確かに、人を付き合わせるには鉄道ってハードルが高いですよね。こないだ友達と山口に行ったんですけど、「美術館に行こう」とは言えても、「小野田(おのだ)線回りで行こう」とは言えなかったですから…。

市川 だからって、鉄オタ同士で盛り上がれるとも思わないんですよね…。

能町 市川さんって、単にひとりでいるのが好きなのでは(笑)。

市川紗椰(ICHIKAWA SAYA) 1987年生まれ、愛知県出身、アメリカ育ち。鉄道(主に車両や路線図、時刻表)、アニメ、グルメ系の情報に詳しいマニア気質。能町とは、鉄道のほかに大相撲ファンとしても意気投合

能町みね子(NOMACHI MINEKO) 1979年生まれ、北海道出身、茨城県育ち。鉄道系の著書に『うっかり鉄道』など。また、『久保みねヒャダこじらせナイト』や、『ヨルタモリ』などのテレビ番組にも出演中

(取材/関根弘康 構成/西中賢治 撮影/本田雄士 衣装協力/パメオポーズ)

■週刊プレイボーイ52号(12月17日発売)「市川紗椰×能町みね子 鉄子の異常な愛情」より