スラマッ・ハリ・クリスマス!(マレー語でメリークリスマス!)
マレー半島を狭いバンで南下すること16時間。タイからマレーシアに入ったマリーシャです。マレーシア国境は建物が超近代的! これまでの国境はほったて小屋(失礼)みたいなのが多かったから感動しました(笑)。
首都・クアラルンプールに到着するなり、超高層ビル群の主張が激しく、“ザ・夜景”といった感じはまるで東京! 2020年に先進国入りを目指すマレーシアは、急速に近代化をとげている。
道行く人々も明らかに都会的でファッショナブル。女性はカラフルなヒジャブ(スカーフ)をオシャレにまとい、グッチやシャネルのマークが付いたものも。男性はシャツとピッタリしたパンツの細身スタイルがトレンド。サイドを刈ったヘアスタイルは東南アジアどの国でも人気みたい。
そんな急成長するするマレーシアの象徴ともいえるのが……ドドーン!! 高さ452mを誇るペトロナス・ツインタワー!
1998年~2003年までは世界一だったけど、現在ではシカゴのウィリス・タワー(527.3m)、台北101(508m)に抜かれ世界第3位。でもツインタワーとしては依然、世界一!
その近未来的で“スーパークール”なデザインをしたのは、大阪の「あべのハルカス」と同じアルゼンチンの建築家だとか。施工はタワー1が日本のハザマ、タワー2が韓国のサムスン、そしてふたつのタワーをつなぐ橋がフランス……という多国籍ぶり。モスクをイメージしたデザインらしいけど、現代建築とミックスするとこうなるのか!
ただし、このツインタワーには日本人旅人の間でまことしやかにささやかれている、あるコワ~イ噂が……。
タワーが「昼は2本、夜は1本」と言われるワケは?
「片方のタワーは傾きかけている!」
ヒエェ~!! コ、コワすぎる。傾いているのは、右側のタワー2のほうらしく、なんでもタワー1にライバル心を燃やし完成を急いだのがその原因とか……。さらに、傾いているほうのタワーはテナントがほとんど埋まらず、夜も電気のついてない部屋が多いとか……。
「アジアの“ピサの斜塔”でーす♪」なんて、テヘペロじゃ済まされないけど、果たして“傾き”の真相やいかに…?
そんな都市伝説レベルの噂はさておき、タワーの夜景は現地人や観光客のホットスポット。「ツインタワーを見ながら飲めるオシャレなバーがある」というので、赤道に近づきカラカラになっていたノドを潤そうと行ってみた。
旅で汚れたスニーカーがドレスコードにひっかからないだろうかと心配しながら着いたのは、ツインタワー横のペトロナスタワー3の57階のレストランバー“マリニーズ・オン・57”。
ババーン!! 目の前に見えたのは、見上げていたのとはまた違う、横からのツインタワー! かなり近い! お店はというと、DJがクラブミュージックを流し、窓からはギラギラした都会の夜景が広がる。まるで六本木ヒルズそっくりなのがなんかおかしかった。結局、傾いてるかは肉眼では確認できなかったけど(笑)。
アジアで一番ゴハンがおいしい!
そんな大都会のマレーシアですが、イギリス統治時代のコロニアル建築が残る歴史的な街も健在。2008年に世界文化遺産に登録された、ペナンのジョージタウンはめっちゃオシャレ~!
美しい白亜のヨーロッパ建築や中国寺院など、異なるデザインの低層建築が積み木のように並んでる。高さが統一されているからか、意外と調和がとれているのがスゴイ。日本占領時代もあるペナンは、もはやどこの国なのかわからないくらい。
そしてペナンは、マレーシア人も誇る“グルメの町”でもあります。「アジアで一番ゴハンがおいしい国ってここかも!」ってくらい(あ、日本は別格ね)。
福建麺もおいしいけど、一番のお気に入りはワンタンミー。テンメンジャンのような甘辛の濃いタレとあえてあり、ちぢれ麺の感じも良い。日本でも売れそうなのになー。脱旅したらワンタンミー屋台でもやろうかしら。あー日本のラーメン食べたい!(結局! 笑)
そしてマレーシアからさらに南下し、来年建国50周年を迎えるシンガポールにも行ってきました。ワーホリ時代、オーストラリアでお世話になったハウスオーナーのオシャレ住宅に泊めていただき、マリーナベイサンズを眺めての素敵なお食事に、マリーシャのHPは完全回復。
東南アジアの湿気で濡れた汗臭い“旅人の服”も洗濯させてもらい、マリーシャの装備は整った。洗濯できるのがこんなにうれしいなんて、旅人でもやってなきゃ感じないことだろうな~(と、つかの間の極楽気分を味わっていたが、まさか次の国ミャンマーでアレを経験するとも知らず……)。
そして、シンガポールといえばやっぱり、今日も元気にマーライオン! 年末みんなもマーライオン(笑)。 すてきな新年をお迎えください! 今年も1年ありがとうございました☆旅人マリーシャでした!!
【This week's BLUE】 ペナンのジョージタウンの安宿エリアにある「LOVE LANE・愛人港」ストリートは、その昔、男の人が愛人と過ごした通りなんだとか。通りにあるアイアンアート「チーティングハズバンド」は、こっそり家に帰る旦那の姿がいかにもで微笑ましい。
●旅人マリーシャ 平川真梨子。9月8日生まれ。東京出身。レースクイーンやダンサーなどの経験を経て、Sサイズモデルとしてテレビやwebなどで活動中。バックパックを背負う小さな世界旅行者。【http://ameblo.jp/marysha/】Twitter【marysha98】