高さ7.3mの小さなパゴダ(仏塔)が乗っている、今にも転がり落ちそうなゴールデンロック 高さ7.3mの小さなパゴダ(仏塔)が乗っている、今にも転がり落ちそうなゴールデンロック

みなさん、ミンガラバー! ミャンマー最後は「チャイティーヨー」という巡礼地にやってきました!

そこにあるのは、今にも転がり落ちそうな不思議な金色の岩。「3度参拝するとお金持ちになれる」という言い伝えからか、国内では大人気のスポットとなっている。

麓町キンプンから大型トラックで約1時間。人々は荷台にお饅頭のように詰め込まれ、炎天下にボコボコでクネクネの山道を運ばれて行く。

これでもかってくらいのギュウギュウさは、ハタから見るとなんか笑っちゃうんだけど、この方法でしかたどり着けないので私もお饅頭と化して行ってきました!

 トラックは○○株式会社とか○○運送とか書いてある日本製のものが多い トラックは○○株式会社とか○○運送とか書いてある日本製のものが多い

 

 しっかりつかまってないと振り落とされそうな、揺れの激しいアトラクション しっかりつかまってないと振り落とされそうな、揺れの激しいアトラクション

「あそこは岩しかない」のに行きづらいからか、外人観光客は少なく、お饅頭たちはほとんどがミャンマー人。国民にとってすごく人気の場所というのがよくわかる。

ところが……。ポーイ!!

荷台のミャンマー人たちは道中、フルスイングで山にポイ捨てをかます。気持ちいいくらい思いっきり、ペットボトルやお菓子のゴミをポーイ! ポーイ!

だいぶ見慣れたけど、まさか仏教徒にとって崇高な場所でもやっちゃう?(笑) それとも途中の道は関係ないの? “アイラブミャンマー”Tシャツを着るほど愛国心あふれる国民が、自国にゴミを捨てまくるという行動は、最後まで理解不能でした(笑)。

 アイラブミャンマーTを着た観光客と、カゴで荷物運びをする人 アイラブミャンマーTを着た観光客と、カゴで荷物運びをする人

 ゴールデンロックが見えてきた! ゴールデンロックが見えてきた!

ミャンマー人がツバやタンを吐きまくる理由

そして、背後からは勢いよく「ペッ!!」と今日もツバやタンを吐く音が。思わず振り返ると…、なんと血? 血を吐いている男の人がいる! 吐血!

「きゃああああ! 大丈夫? この人体悪いんじゃないの?」

すると、男は口を真っ赤にしてニヤリと笑った。

「きゃあああ! 吸血鬼!!」

 口の中が真っ赤。近くで見ると、ほんとに歯茎が血だらけの吸血鬼って感じ! 口の中が真っ赤。近くで見ると、ほんとに歯茎が血だらけの吸血鬼って感じ!

 町中には至る所に血痕のようなキンマの残骸が 町中には至る所に血痕のようなキンマの残骸が

ビビる私に「おまえもやるか?」と何やら中身の詰まった葉っぱを差し出した。

そう、ミャンマー人がツバを吐きまくる理由が、やっとわかりました。その正体は「キンマ」という葉っぱに包まれた噛みタバコのようなもの。中身はビンロウジという種子と石灰。刺激のあるスパイスみたいなもので、味は酸っぱかったり、甘かったり苦かったりするらしい。

ガムのようにクチャクチャ噛むと種子で口が赤くなり、それをペッペと吐き出す。そういえば、ミャンマーの路上にはよく血痕があって「ケンカかな、怖いな」「この人、歯茎からやたら血出てるな。歯医者とか少なそうだし歯肉炎の人が多いのかな」とか思ってたけど、なるほど、こんな嗜好品があったのね。

 路上で売られている噛み煙草。自分の好きな塩梅(あんばい)に調合できるらしい 路上で売られている噛み煙草。自分の好きな塩梅(あんばい)に調合できるらしい

そうこうするうちに、トラックはやっと山頂に到着ー! 外国人料金を払って入場すると、お土産屋や屋台には目もくれず、岩に向かって一直線。

見えた! ゴールデンロック! 今にも落ちそうな姿にテンションアップ! この絶妙なバランスは、岩上の小さな仏塔の中にあるブッダの遺髪が保っているんだって! スゴーイ! 金運アップに胸を鳴らし、神秘の岩に近づこうとすると…。

そこに触ってよいのはなんと男性だけ…って! が~ん! 「男子ズルイ~!! 私も触りたいよー、チャイティーヨー……」

女性は近づくことすら許されていません。せめて空中で触ってやろうとトリック写真を撮り、またお饅頭になってガタゴト山を下りました。私だって直接タッチで金運アップしたかったのにー! むしろ遠路はるばる来てお金使っちゃったっつーの!

 せめて空中タッチ! 皆も画面をタッチしてー! 金運が上がりますように! せめて空中タッチ! 皆も画面をタッチしてー! 金運が上がりますように!

 金箔を貼ったり、祈りを捧げる男性巡礼者たち 金箔を貼ったり、祈りを捧げる男性巡礼者たち

ちなみに、このお饅頭トラックは1日に何台も山頂まで往復を繰り返す。予想で計算したら、日本円で1日に150万円以上の収入になりそう。これはミャンマーの貨幣価値では、かなりの大金。

トラックは政府運営だそうで、“3回巡礼すると金運があがる”のは、国内のお金の循環が良くなって結果、景気が上昇するってことか?とか思ったりしました。

原っぱクラブ、トリはまさかの…?

さて、夜になると麓(ふもと)の町ではなにやら陽気な音楽が流れ始めた。ミャンマーソングだけでなく、今風のヒップホップやレゲエのような曲も。同じ宿の西洋人グループに「きっとクラブがあるんだ! ダンスしに行こうよ!」と誘われたのが、なんとただの原っぱ(笑)! 皆、唖然!

 ここがクラブ!…じゃなくて原っぱでした! ここがクラブ!…じゃなくて原っぱでした!

だけど、そこには電飾バリバリのド派手なステージが仮設されていたのだ! このステージが不思議で、楽器の演奏はやたらとうまい。

そして、やはり仏教の国。ブッダに祈りを捧げる儀式から始まり、ダンスやら寸劇やらライブ、そして決して上手とは言えないエコーがガンガンのカラオケ大会。

私たちは宿に戻りベッドに入ったが、この謎のステージはいつまでたっても終わらない。

夜中の1時を過ぎ、2時を過ぎても、宿まで響く陽気な音楽は鳴り止まない。いつまでやるんだろうと思った深夜3時頃かな、それまでのミャンマーポップのような曲から、まさかシメが長渕剛の「乾杯」を皆で大合唱! 面白すぎて、目が覚めたわ(笑)!!

 ハープや木琴のようなキレイな音とリズミカルな演奏がとてもハイレベル ハープや木琴のようなキレイな音とリズミカルな演奏がとてもハイレベル

 ミャンマー美人のダンスショー。と、派手な照明 ミャンマー美人のダンスショー。と、派手な照明

……とまあ、いろいろツッコミどころや笑いも多かったミャンマー。清楚でピュアなカワイイ女の子に、イケメンも多い。

ガンガンのエコーと電飾や、ゴテゴテの金色など派手好き。イモ虫食べちゃったことはまだ後悔してるけど、気付くといつのまにかこの国を好きになっていた。この魅力的な国の今後がとても楽しみです。ミャンマー来れてよかった。チェースティンバーデー(ありがとう)!

【This week’s BLUE】 チャイティーヨーの敷地内では人力カゴで移動もできる。運ぶ人たちは炎天下、汗かいて大変そ~!

●旅人マリーシャ 平川真梨子。9月8日生まれ。東京出身。レースクイーンやダンサーなどの経験を経て、Sサイズモデルとしてテレビやwebなどで活動中。バックパックを背負う小さな世界旅行者。【http://ameblo.jp/marysha/】Twitter【marysha98】