今年もこの日がやってきたーーバレンタインデー。
だが休日土曜ということで、本命以外の男にはすでに前日金曜に渡されているパターンが多いはず。そこでどういう態度を取ったか、振り返ってからまた月曜に出社したほうが今後のためだ。……なぜか?
あなたは「会社や義理チョコを雑に扱った経験」がないだろうか?
実はコレ、大失敗なのだ。女子は義理チョコであっても受け取り方をしっかりチェックして、オトコを値踏みしている。
しかも、それは「もらったことに感謝する」だけでは足りない。20代女子30名(6名大学生、24名OL)への取材で、多くの女のコが漏らしていた不満は、「食べた感想がない」だったのだ。
「冗談でも『まずかった』なんて言うのはNG。別に無理においしかったとか言う必要ないけど、ある程度は気を使ってほしい」(販売・26歳)
気を使うべきは、くれた女のコの前だけではない。
「手作りの義理チョコをあげたとき、あからさまにイヤな表情をされたんです。その後、男の同僚に『オレ、手作りのモノって基本苦手なんだよね。衛生管理ヤバそうじゃん』とか言ってるのが聞こえてきて大ショックでした」(金融・24歳)
義理チョコのお返しも工夫が必要だ。
「ホワイトデーに会社の先輩が、クッキーに手紙を添えてデスクの上に置いておいてくれた。SNSがあるのに、手書きの手紙はうれしいし、スマートでした」(メーカー・24歳)
さらには、こんな話も。
「ちょっとした義理チョコだったのに、ちゃんと箱に入ったチョコを『ありがとう』という言葉と一緒にホワイトデーにさっとくれたのはキュンキュンしました」(映画会社・26歳)
「義理」から「本命」に変えるために
一方で、「お礼のしすぎ」は女のコたちの間の「ホワイトデーあるある」ネタの鉄板でもある。
「ホワイトデーに焼き肉デートに誘われたんです。そこまではよかったけど、その後にラブホに連れていかれそうになって…。義理チョコをあげたくらいで、すぐヤレる女だと思われたのがムカついた」(商社・24歳)
「確かにチョコのお礼だと言って食事に誘ってくれる男の人って結構います。で、こちらは軽い気持ちなのに、なぜか『バレンタインデーのお返し』だと、すぐ口説いてくる人が多いんですよ。
でも、女は基本的にキモいと思っている男とは仕事以外では食事にも行かないので、一緒に食事に行く時点で脈はゼロじゃない。だから焦らなくてもいいと思うんですが、なぜか『お返しメシ』だと男の人って迫ってくることが多いんですよね」(出版・24歳)
最後に、男が言動に注意すべきは、バレンタインデー当日だけではないということも知っておこう。
「バレンタインの2日前、職場の男性が『やっぱりチョコはマズい手作りなんかより、ゴディバひと粒とかのほうがよっぽどいい』と話してるのを耳にしちゃったんです。でも、私はもう職場用の手作りチョコを用意しちゃっていて…。それまで彼には好印象を持っていたんですが、もうこの人、生理的に無理!ってなりましたね」(IT・24歳)
女のコたちは噂好きだ。いい噂も悪い噂も瞬(またた)く間に広がる。義理チョコひとつでも、さりげない大人のマナーをもって受け取れば、キミの女子間での評価は必ず上がる。「義理」から「本命」に格上げすることも十分あるのだ。
(取材・文/黒羽幸宏)
■週刊プレイボーイ8号「その先につながる? 義理チョコの正しい受け取り方」より