みなさん、こんにちは! 先週はご心配おかけしましたが、その後、恐怖のマニラからマリーシャは天国へと導かれました。
……と言っても、生きてますよっ(笑)!
天国とは、アジアのベストビーチにも選ばれた“ホワイトサンドビーチ”のあるボラカイ島。治安も良く、人々も温かい。そして透明度の高い青い海! 同じ国とは思えないほどのパラダイス!
あまりにも最高な海だったから、しばし旅を忘れて毎日ビーチで寝転がり現実逃避シリーズ。
白い砂浜の上でゴロゴロ~、ゴロゴロ~。
「あ~あ、なんでも10ペソで買えたらなぁ~」 「あ~あ、同じ人間ってことでネイマール付き合ってくれないかな~」 「あーあ、実家が世界遺産だったらなぁ~」
と、カンカン照りの日差しに頭がおかしくなりかけてた時だった!
「ずんずんずん!!」「キンコンカン!!」
どこからともなく、地響きする太鼓と空まで届きそうな鉄琴の音が、サンバリズムを奏でながら近寄ってきた!
顔を上げると……「あ! アレはなんだ!」「鳥だ! 飛行機だ! いや、ア ティアティハンだ!!」(古っ!)
練り歩いてくるのは、頭に派手な羽や花飾りを付け、顔や体を真っ黒に塗りた くった仮装軍団! その後を地元の人々が踊りながら陽気に行進する。まるで フィリピン版リオのカーニバルみたい!
「ラッキー! 突然こんな派手なパレード見れちゃうなんて、神様からのごほうびかな。さすが天国!」
『ドラゴンヘッド』に悪魔…奇抜な仮装
これは“アティアティハン”という、フィリピンでも有数のお祭り。13世紀にボルネオ島民が入植した時、山に追われ飢餓に襲われたアティ族が、村人から食べ物を分けてもらったお礼に歌と踊りで感謝したのが始まりだとか。奏でる音楽「ハラ・ビラ」は、独特なリズムでかなりクオリティが高い!
炎天下、興奮し夢中で撮影。そんなとき、ベストタイミングでお酒を差し出してくるフィリピンボーイ。“旅中に知らない人から食べ物や飲み物をも らって睡眠薬でも入ってたらいけないので、お断り”ーー普段はこのルールを順守してるけど、ここは天国なのでいただくことにした。
ボラカイラム酒かな? キュッっと一口! ヌルーイ(笑)! この一発が効いて天国でハイになったマリーシャ。
ボラカイ気に入っちゃった! お酒もおいしいし、ビーチは西洋美女であふれてるし! なんて、浮かれていたらちょっと熱中症でダウン。ほらね。
ああ、頭痛。天国と地獄を行ったり来たりのマリーシャです。
ボンヤリしながら夕方を迎えると、これまた絶景で完璧なサンセットにうっとり…。日が沈むと、海沿いのオシャレなレストランやバーが賑(にぎ)わい、音楽に合わせてファイヤーダンスショーが始まった。
その曲は、な・な・なんと…『カンナムスタイル』! 南米でもこの曲が流れていたっけ。すごいよ、世界のカンナムスタイル!
そう、よく見るとボラカイ島は韓国人観光客であふれていた。ここは天国でも地獄でもなく、韓国だったのか!
かつてのボラカイ島は…?
実はアティアティハン祭りの本場は、ボラカイ島への玄関口となるパナイ島カリボ町。こちらも盛り上がりがハンパない! 一般市民のほかにコンテストチームのパフォーマンスもあり、数日間に渡ってお祭り騒ぎが続く。
アティアティハングッズもいっぱい売られていました。その中にはヘンテコな子供の人形もあって、「なんかコワ~イ」と思っていたら、それは奇跡と幸運をもたらすサントニーニョ像(幼きイエス)。このお祭りの主役でした(笑)。 ヘンテコなんて言って、すみません!
チームごとにおそろいのTシャツを着て、体育祭みたいなノリが楽しそう~! 街中で、歴代(?)デザインのアティアTシャツをプリントして売ってたので思わず買いそうになったけど、荷物増えるし今後着ないだろうからやめといた(笑)。
汗だくになりながらビールを求めて屋台に行くと、そこのお父さんとすっかり仲良くなってしまった。
「ボラカイ島は、昔は店も宿もない、警察もいない、海と椰子しかなくてみんな裸で泳いでいたんだ。今は観光客だらけになってしまったよ」
そっかー。私も観光客のひとりだからなんとも言えないけど、人のいないボラカイ島はもっとキレイで天国みたいな所だったんだろうな。
7000以上も島のあるフィリピン。まだそんな島が残ってるかもしれない…。
【This week’s BLUE】 ボラカイ島大好き。またいつか戻ってこれますように……!
●旅人マリーシャ 平川真梨子。9月8日生まれ。東京出身。レースクイーンやダンサーなどの経験を経て、Sサイズモデルとしてテレビやwebなどで活動中。バックパックを背負う小さな世界旅行者。【http://ameblo.jp/marysha/】Twitter【marysha98】