結婚したいけれど「本当にいい出会いがない!」という人なら結婚相談所も選択肢として考えてみたい。費用はかかるが、カウンセラーが長年の経験に基づきマッチングしてくれる。あまり知られていない、そのかけ合わせの舞台裏をのぞいてみた!
■年収100万ごとに女性が1歳若くなる?
婚活男子の心強い味方といえば「結婚相談所」。入会すると、担当カウンセラーが自分に合った異性の会員を探し、お見合いをセッティングしてくれるシステムとなっている。強く結婚を望む男女がほとんどであるため、お見合いの成功率は婚活パーティよりもずっと高いという。
そこで気になるのが、担当カウンセラーの人は、引き合わせる男女をどのように選んでいるかという点。
その実態を調査すべく、お話を伺ったのは全国1200社の結婚相談所が加盟している「日本仲人協会」副理事長・中西清美氏。
―まず、どんな相談者が多いんですか?
中西「男性は30代から40代、女性は20代後半から30代の方がメインですね。女性は学校の先生や看護師、保育士など出会いの少ない職場に勤められている方が多いです。あまり大きな声で言えないのですが、実は出会いがなく、さらに公に結婚相手探しができない宝塚歌劇団やタレントの方などもいらっしゃいますよ」
―カウンセラーさんは、どのように引き合わせる男女を選んでいるんでしょう?
中西「まずは相談者さまのご希望をヒアリングし、できるだけ条件に合った異性をご紹介するようにしています」 ―具体的には、どんな条件を挙げる男性が多い?
中西「やはり男性は女性に『若さ』と『容姿』を求めますね。もちろん現実的にはご希望どおりの女性をご紹介できる男性は一部になりますが」
“ワケアリ”と呼ばれる女性をまず紹介?
―どんな男性だと、希望どおり、若い女性を紹介してもらいやすいんですか?
中西「わかりやすい尺度として、年収が重要になってきます。女性も年の差を受け入れやすくなりますので。30歳以上で年下女性を希望される場合、紹介される女性との年の差は“年収100万円につき1歳”広がると考えてください。例えば、年収が500万円であれば5歳年下まで、年収が1000万円であれば10歳年下までが紹介される女性の年齢の目安となりますね」
―では低年収・低学歴・非イケメンの場合は?
中西「年上の女性、特に離婚歴のある女性や子持ちの女性など、一般的に“ワケアリ”と呼ばれる方をまずはご紹介させていただくことが多くなると思われます。男性の容姿に関しては、ファッションなどでカバーするようアドバイスなども行なっていますので、顔だけで判断することはありません」
―例えば“巨乳”だけは譲れないという場合、そのような女性を紹介してもらえるんですか?
中西「私たちも女性に具体的なサイズを聞くことはできませんので、あくまでパッと見ですが、グラマラスな方を優先的にご紹介する努力は可能です」
■低スペックでも性格で逆転可能!
なかなか現実は厳しそうにも思えるが、一方、低年収でも性格次第で若い美女と結婚できる可能性もあると話すのは、成婚率65%を誇る結婚相談所「アルパ青山」代表・小山礼子氏。
小山「お見合いといえど恋愛の要素は必ずあるので、コミュニケーション能力が高い方は年収が低くとも若い女性に受け入れてもらえることは当然あります。なので、そのような男性には若い女性も積極的に紹介しています」
カウンセラーがいい女性を紹介したがらない性格とは
―男性の性格は、どうやってジャッジしてるんですか?
小山「内面的な部分の評価は面談中に行なうものなので、基本的に担当カウンセラーの主観になります。希望条件を伝えるだけだと油断せず、しっかりコミュニケーションをとったほうが印象がアップして得ですよ」
―ハイスペックなのに希望どおりの女性を紹介されづらい性格の人もいるんですか?
小山「高収入であるにもかかわらず、カウンセラーがいい女性を紹介したがらない性格ナンバーワンは『神経質で怒りっぽい人』ですね。『日程はまだ決まりませんか?』などとしつこく連絡してくるような男性は、お見合いでもうまくいく可能性が低いので、素敵な女性を紹介することはあまりありません」
―ちなみに、暗い性格の男は?
小山「男性で人見知りな相談者は多いですが、意外と問題なく結婚されていますよ。内気な方同士を引き合わせるとお見合い中に会話が成り立たなくなるので明るい女性を紹介するようにしているのですが、それがいいのかもしれませんね。結婚は似た者同士より、お互いの足りない部分を補完し合える関係のほうがうまくいくことが多いですので」
―最後に、美人なのに男性に多くを求めない“超お宝物件”な女子が現れた場合、優先的に紹介してもらう裏技ってないんですか?
小山「カウンセラーも人間なので、自分に優しくしてくれた男性にいい結婚をしてほしいと考えるもの。お中元やお歳暮をくださる方にはやはり好感を抱きますね(笑)。また、この業界、お見合いをドタキャンする女性も少なくないのですが、そのようなシーンで怒らずにいてくださった方には、次に素敵な女性を紹介したくなります」
(取材・文/黄 孟志)