前回、ボサボサの無精ヒゲから、プロの手により見違えるように爽やかに変身した20代スタッフ。やはり、ヒゲは顔の印象を大きく変えることを実感した。
そこで、今回は実際にどのようにヒゲデザインを作っていったのか、そのポイントを東京・日本橋にある「ヘアサロン大野 艶出専科」のスタイリスト・西舘優樹さんに教えていただきます!
(1)まずはカウンセリング ヒゲの生え方や濃さ、顔の形などを見ながら本人の希望を聞いてデザインを決めていく。「ワイルドさは残しつつも、清潔感を出したいです!」とオーダー。
(2)バリカンで長さをそろえる バリカンで長さを9mmに設定し、長さをそろえていく。長さを均一にするためには、なるべく同じ力加減で行なうのがポイント。「ヒゲは長すぎると不潔に見え、逆に短すぎると剃り忘れのように見えてしまいます。自分でバリカンを使用する場合はなるべく長めに残してみて、長すぎたらさらに短く…を繰り返し、自分に似合う長さを見つけましょう」(西舘氏)
長さをそろえただけでも、こんなにスッキリ!
カミソリの前に蒸しタオルを
(3)シェービングフォームをつける 「シェービングフォームは肌をケアする効果と汚れを落とす効果があるので、シェービングをする前のお肌環境を整えるにはとても重要です」(西舘氏)
(4)蒸しタオルで顔を覆う 蒸しタオルには毛穴が開いて汚れが浮きヒゲ自体を柔らかくする効果が。「この後のカミソリの剃りやすさが全然違ってきます」(西舘氏)
(5)カミソリで形を整える 余分な毛をカミソリで剃って形を整える。「頬・首の絶対に剃る部分は大胆に剃り、ヒゲのラインはバランスを見ながら少しずつ剃って形を決めていきます」(西舘氏)。自分で行なう時は、T字カミソリでももちろんOK。
コームとハサミのW使いで
(6)コームとハサミで不ぞろいな毛をそろえる コームを当て、はみ出た毛をハサミで切る。「バリカンで長さを取って形を決めても、ヒゲのラインはモヤッとしていることが多いので、コームを使い長さをそろえることが必要です」(西舘氏)。ハサミとコームが一体になった便利グッズも市販されている。
(7)ハサミで気になる毛を1本ずつカットする 「仕上げに、はみ出ている毛や気になる毛を1本ずつ丁寧にカットします。コームを使わずにフリーハンドで行ないましょう」(西舘氏)
(8)完成! オーダー通り、ワイルドさは残しつつも爽やかな印象に仕上がって大満足。女性からの評判も上々だ!
「初心者はバランスよくカットするのが難しいかもしれないので、最初はサロンでデザインしてもらい、それをベースに自分で整えて慣れていくのがオススメです。
家でのお手入れは基本的には毎日行なうのがベストですが、なかなか難しいもの。お手入れの目安としては、デザインしたヒゲのラインがぼけて見えなくなる前に行ないましょう」(西舘氏)
●西舘優樹(にしだて・ゆうき) 東京・日本橋にある「ヘアサロン大野 艶出専科」のスタイリスト。特にシェービングを得意とする。ヒゲデザインコース、ライトシェービングコース、それぞれ20分3000円+税。髭のほかにも、眉毛の形を整えるだけでも印象がかわる。お悩みの方はぜひご相談を。 【http://www.hair-ono.com/】
(撮影/五十嵐和博)