男にとって毎日欠かせないスキンケアといえばシェービング。カミソリ負けでヒリヒリするからあまり剃りたくない…と不精ヒゲになっていないだろうか?
そこで今回は、肌になるべく刺激を与えずに優しくシェービングするポイントについて、東京・日本橋にある「ヘアサロン大野 艶出専科」のスタイリスト・西舘優樹さんにうかがった。
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■シェービングは朝に 顔を剃る時間帯は、できるだけ朝がオススメです。人間は夜中に成長ホルモンが出て、昼間受けたお肌のダメージを回復します。夜にカミソリを当ててしまうと、せっかくお肌が回復している途中に、また傷つけてしまうことに。これでは朝にお肌が回復しきれません。
ヒゲ剃りは、お肌の調子が一日で一番いい朝に。当店のお客様でも、夜に剃って肌荒れしていたのが、朝に変えたことで回復したという方は多いです。
■ぬるま湯洗顔の流れで 冬場でも冷たい水で顔を洗うという方もいるでしょうが、冷水はヒゲを硬くしてしまいます。ヒゲが硬いと剃りにくく、カミソリの抵抗が大きくなったり同じ箇所を何度も剃り直すことになったりと、お肌の負担が大きくなります。お湯で洗顔した後ですと、ヒゲが柔らかくなってお肌も剃る準備ができています。
電気シェーバーでもシェービング剤を
■ホームケアでも蒸しタオルを ヘアサロンでシェービングする時は必ず使う蒸しタオル。特に、ヒゲの濃い方はホームケアでもぜひやってほしいものです。蒸すことによりヒゲが柔らかくなるので、剃りやすくなって肌へのダメージが緩和されます。電子レンジで温めた濡れタオルを30秒~1分程度当てるだけでOKです。
■電気シェーバーでもシェービング剤はマスト 電気シェーバーは比較的肌に優しいため、何もつけないで剃っているという人も多いでしょう。ですが、実は電気シェーバーでも結構お肌は傷ついているもの。シェービングオイルやシェービングフォームをつけることで肌とシェーバーの摩擦が少なくなります。
その結果、肌表面の角質がはがれにくく、お肌へのダメージが軽減されます。電気シェーバー用のシェービング剤も販売されているので、特に敏感肌の方は必ず使ってほしいですね。
■シェービング後は保湿を忘れずに シェービングで角質や皮脂などが削り取られるため、お肌の乾燥を招いてしまいます。シェービング後は化粧水や乳液で保湿ケアをしてあげましょう。
●西舘優樹(にしだて・ゆうき) 東京・日本橋にある「ヘアサロン大野 艶出専科」のスタイリスト。特にシェービングを得意とする。ヒゲデザインコース、ライトシェービングコース、それぞれ20分3000円+税。髭のほかにも、眉毛の形を整えるだけでも印象がかわる。お悩みの方はぜひご相談を。 【http://www.hair-ono.com/】
(撮影/五十嵐和博)