彼氏の有無に関わらず、独身女性の約9割が「春のドライブデートに行きたい」と回答

記録的な寒波が次々と押し寄せた寒い冬もようやく終わり、待望の春がやってきた。

部屋に閉じこもってばかりの生活をやめて、少し遠くまで足を運んで暖かな日差しと新鮮な空気を身体いっぱいに浴びたくなってくる。そして、どうせなら助手席に可愛い彼女を乗せて春のドライブデートと洒落(シャレ)込みたいところ。

そんな男子に耳よりのニュースが飛び込んできた。P&Gが実施した「全国47都道府県の独身女性に聞く春のドライブデート実態調査」である。

「春、ドライブデートに誘われたら行きたいか?」という質問に対し「行きたい」と答えた女性は87.5%。そのうち「とても行きたい」が56.9%にも上っている。そう、春の到来とともに「お出かけしたい」と思っているのは女性たちも同じなのだ。

ここはひとつ、春のドライブデートで思いっきりアクティブに攻めてみるべきかもしれない。

春はやっぱり「お花見の名所」が1位だったが、2位以降は、山、夜景、海…と、アウトドアの開放感を求めているのがわかる。

香りの好みは県民性でも違いが?

アンケートで特に注視したいのは「ドライブデートで重視することは?」という項目。

おそらく男子にとっては「どんなクルマに乗っているか」が最重要ポイントだろう。メンツもあるし、できるだけカッコいいクルマで見栄を張りたい。そして車内の内装やグッズ、オーディオ機器などにもこだわってイケてる快適空間をアピールしたい。だがしかし、男女の意識の違いはグラフを見れば一目瞭然。

「高級車であること」が14.2%だったのに対し、「車内のニオイ・香り」が93.7%。これは驚きの結果だ!

女性が最も重視しているのは、圧倒的に「ニオイ」、そして「清潔さ」なのだ。男子がこだわっている車種やオーディオ機器などは、はっきり言ってどうでもいい。まして「高級車じゃなきゃイヤ」と言う女性なんてごく少数派。ヘタにこだわってカスタマイズしても引かれるだけ。

クルマや装備に無駄なカネを使うより、まずは「ニオイ」に細心の注意を払うべき、ということがよくわかる。

また、面白いことに「ニオイ」へのこだわり方は県民性によって微妙な違いがある。

「自分好みの香りの強さを調整できる」「おしゃれなデザイン」「好きなブランド、メーカーである」など車内の消臭・芳香剤に様々なこだわりを見せる傾向が強いのは、なぜかどれも四国地方の女性たち。

ぜか四国女子は“いい香り”に弱い。車内の消臭芳香剤にも多くを求める傾向があるようだ。

県民性研究の第一人者・矢野新一氏によると、それは何百年にもわたって刷り込まれてきたものらしい。

「四国地方は、愛媛みかんに代表されるように柑橘類の生産が昔から盛んでした。日常的に香りに囲まれる経験が多いため、香りに対して敏感になっているのだと思われます。敏感であるとはすなわち、“いい香りに弱い”ということでもあるので、香りによる演出で落ちやすいとも言えるでしょう」

アンケートでは「いい香りでのドライブデートに弱い」という回答は徳島県の女性で最も多かった(76.7%。全国平均64.0%)。これは柑橘類に加え、阿波踊りなど幼少時から口紅などの化粧をつける機会が多かったため、なおさら敏感になったためではないかとも考えられている。

「香りの好みにも県民性は伺えると思います。東京、大阪、福岡などの大都市の女性は自己主張が強く、香りも強いものを好むようです。車内が刺激的な香りに包まれていれば、理解しあえる相手として距離が縮まるかもしれません。一方で、東北やあるいは石川、鳥取、島根など、のんびりした土地の控えめな女性には清潔感重視で控えめな香りが好まれる傾向が強いでしょう」

香り以外も口説くのに使える県民性分析が!

クルマのニオイに気を配るだけでなく、誘う相手の出身地によって芳香剤を選ぶ。これでドライブデート対策は8割がた完了したようなものである。

ちなみに彼女たちに最も人気が高かった消臭芳香剤は『ファブリーズ プリミアムクリップ』でおなじみの「ファブリーズのシリーズ」。ドライブデートの演出もファブリーズに任せておけば安心ということか?

「カー専門店で売っているもの」を押さえて「ファブリーズのシリーズ」が1位に! やはり独身女性は消臭芳香剤を見る目も厳しいのだ

とはいえ「ニオイ」だけで簡単に落とせるようなら最初から苦労はしない。もう少し、口説き落とす参考になるような県民性分析はないものか。と聞けば、すかさず「ありますよ」と、再び矢野氏。

「クルマの中は言わば密室でしょう。ふたりきりの空間で相手のペースにハマりやすいタイプの県民というのが千葉、埼玉、関西なら奈良といった“大都市の近く”出身の女性です。つまり地理的にコンプレックスを抱いている県ですね。なんらかのコンプレックスを持つ女性と言うのは受け身になりやすく雰囲気にのまれてしまいやすいんです。

また、47都道府県の中で突出してロマンティックな傾向を持つのが福島県人。美味しいものを食べに行くより手作りの料理、というのが当たり前で、とにかくふたりっきりになりたがる。ドライブでふたりっきりの空間を用意されたら弱いと思いますね」

なるほど、確かにそういうタイプの女性ならドライブデートがかなり有効かもしれない。県民性分析を参考に、誘う相手と香り選びをじっくり考えてみたほうがよさそうだ。

とにもかくにも、今春のドライブデートはターゲットの出身地を確かめてから。その先に本当の「春」が待っているかも!?

(取材・文/週プレNEWS編集部)