家電量販店やディスカウント店がセールを展開するGWに狙い目の商品は“ブランド代”が価格に上乗せされた大手メーカー品じゃない! 安くて高性能なジェネリック家電が底値でさらにお買い得なのだ。
ジェネリック家電とは、大手メーカーの製品より機能をシンプルにすることでコストを抑えた家電製品のこと。安いだけでなく機能面もしっかりしていることから近年、人気を集めているのだ。
しかし、そんなジェネリック家電がなぜGWに格安となるのか? そのきっかけについて、激安ハンターのじつはた☆くんだ氏は3月31日の「デジアナ変換サービス終了」が背景にあると指摘する。
確かに、これまで地デジ移行が間に合わなかった世帯のためにケーブルテレビなどを通じて、地デジ放送をアナログ放送化して送り届けるサービスが暫定的に行なわれていた。しかし、それがなぜジェネリック家電の値引きにつながるのか?
「これで、アナログテレビは完全に“使用期限切れ”。そのため業界は4月に莫大な買い替え需要を見込んでいました。特にシェア拡大を狙う中国・韓国の大手家電メーカーと国内のジェネリック家電メーカーが、普及価格帯のニューモデル機種を大量投入していたんです」
なるほど。確かに最近、家電量販店の店頭に見慣れないメーカーのテレビが増えている。
「しかし、予想に反して買い替え需要は大したことがなかった(苦笑)。結果、ジェネリックテレビの在庫が大量に残ったのですが、量販店としては6月からのボーナス商戦までに売り場の主力商品を4Kモデルなど利ざやの大きい高級機と入れ替えたい。それで今、激安でジェネリックテレビが大放出中なんです。
そして、テレビの値段が下がれば、引きずられるように家電全体の値段が下がるのがこの業界。つまり、今は千載一遇の“ジェネリックお買い得期間”というわけです!」
「デジアナ変換サービス」完全終了後の買い替え需要が空振りに終わり、ジェネリック家電はいまや投げ売り状態。お店に急げ!
(取材・文・撮影/近兼拓史)
■週刊プレイボーイ19・20号(4月27日発売)「GWはこのジェネリック家電でしみったれた生活を立て直せ!」より(本誌では、さらにテレビ以外のお買い得なジェネリック家電も一挙紹介!)