すっかり寒さも遠のき、日差しが輝く季節がやってきた! 気温の高まりとともに意気揚々とするのは、大海原での戦いを楽しみにする週プレ釣り部だ! さぁ今週もいざ出勤!!
*** 陸は穏やかに晴れていても、この時期の海の天候はまだ少し不安定。しかし、冬場もしっかり沖へ出ていた我々、週プレ釣り部は現地からのダメ出しがない限り、とにかく出動する癖がついてしまった。実は今回も予想に違わず、最初に計画したスケジュールがいとも簡単に悪天候で中止に。急遽、翌日に場所を変更し出漁した。
突然の変更で慌てはしたものの、今回は前半後半の2本立てで釣ることにーー。
まず、前半戦の狙いは中深場の深海釣り(中深場釣り)で本命のアカムツの他クロムツ、メダイ、キンメ鯛、イシナギ、アラなどを。そして後半戦は水深30~90mのカイワリ五目釣りでカイワリ、マダイ、ハナダイ、アジ、サバ、カサゴ、ムシガレイを狙うことにしたのだ。
今回行った場所は、静岡県伊東市の宇佐美港。大きな伊東港の北側に隠れる小さな漁港だ。しかし、小さいといっても遊漁船は10隻ほどあり伊豆諸島への遠征船も在籍している。
港の大きさに比べて船が多いのは、一年を通じ温暖な気候に恵まれ、魚介類も豊富に採れる地区だからだ。この海域は熱海市に属する初島や伊東市東部に位置する手石島などの離れ小島があり、複雑な海底になっている。起伏が多いため様々な魚の生息地として適しているのだ。
普段、前半後半で釣りをする場合、それぞれの海で水深が違うため港を変えることも多いのだが、こうした海底ならばそれをしなくて済むのもメリット。この日は1日中、本命魚のアカムツ・カイワリを専門とする以外にヒラメやアオリイカなど、この海域で釣れるターゲットにも対応している船宿「治久丸」にお世話になった。
中深場は釣り人の新興地?
最初に行なう中深場釣りとは、200m前後~300m前後の水深で釣る、近年盛んになってきた釣りだ。水深1千mでアコウダイやキンメなどを狙う本格的な深海釣りとは違い、比較的手軽にできるのが魅力。
釣り具のメーカー側もその水深やターゲットに合わせたギアを開発しており、今まで、ごつい大型のリールでしか狙えなかった魚種(高級魚)のアカムツ・クロムツ等がコンパクトで両手の中に納まるような道具で狙えるようになった。
さらに、まだまだ開発されていない海域もたくさんあるため、今後に期待できる釣りでもある。それでも深場釣りは水深があるため道具の準備は周到にして急なトラブルに対応したい。今回、使用した道具は下記の通りだ。
【タックルデータ】 ロッド:Alpha Tackle製 AR Sabre Model 202(長さ2.2m、2:8調子) リール:Daiwa製 Seaborg300 ライン:PE300m 仕掛け:胴付き5本バリ ハリス:7号(枝ハリス60センチ) 幹イト:10号(仕掛けの全長3.5m) オモリ:200号
【エサデータ】 付エサ:船宿配布のサンマ切り身(サンマとホタルの抱き合わせ) 特エサ:市販のホタルイカ
【お世話になった船宿】 ■宇佐美港所属「治久丸」 http://www.haruhisamaru.com/
(5月10日予定の第2回に続く)