『週刊プレイボーイ』本誌で好評連載中の「婚活廃人」。
メンバーはセカンド童貞で女性恐怖症の小心者、週プレ編集者・トダ(30歳)。彼女いない歴=年齢、鉄オタ兼アイドルオタという本格派廃人の週プレライター・セキネ(38歳)。童貞のマザコン、極度の潔癖症のため彼女がつくれない元週プレアルバイト・オブチ(26歳)。剛毛のセカンド童貞、コンプレックスの塊でかなりの女性不信という週プレ編集者・ヤノ(30歳)。
だが、2年以上が経った今もメンバーたちは結婚どころか彼女すら作れないていない状況に変わりはない。そんな中、廃人たちは、歌っていれば自然に女性と仲良くなれるということで、前回訪れた東京・恵比寿横丁のカラオケスナックに可能性を感じた。
オブチ「でも欲をいえば、彼氏のいない女性限定にしてほしいですよね」
そこで調べてみると、なんと!新橋に“婚活のためのカラオケスナック”があることが発覚! 通常のスナックとして楽しむことはもちろん、店内には出会い希望者のプロフィールファイルも置かれており、会員登録すると気に入った異性との出会いの機会をセッティングしてもらうのも可能とのこと!
オブチ「行ってみましょう!!」
ハナ金の夜9時。サラリーマンとOLでにぎわう新橋に降り立ったメンバーのうちのふたり、トダ&オブチは立ち飲み屋で一杯飲んで勢いづけし、婚活スナックへ。
オブチ「外観はおしゃれなバーすね」
店の看板は扉に取りつけられた小さなネオンライトのみ。「婚活」の文字もどこにもないため、入店時に恥ずかしい思いをする心配はなし。
ママ「いらっしゃいませ~!」
扉を開けると、なんと日本仲人協会に所属しているというママが明るく迎え入れてくれる。席数は15席程度と狭めで、この日はすでに男女10名の客が。
トダ「誰も歌ってないですね」
見ると、男性客、女性客ともに会員専用のプロフィールファイルを黙々とめくっており、カラオケをする気配はなし。ママに詳しいシステムを聞くと、会員の年会費は5400円、プロフィールファイルの中の気に入った異性を指名すると、ママが後日連絡を入れ、相手のOKがもらえ次第、店内にて出会わせてくれるという。
カウンター席を見ると、この日もひと組の男女がお見合い中!
オブチ「金欠なんで、とりあえず今日は様子見でお願いします」
女性が婚活スナックを選んだ理由とは?
ちなみに、会員登録せずに通常のスナックとして利用すると、90分3250円で歌い放題・飲み放題。これで出会えれば、かなり割安! そこで、かなり歌いづらい雰囲気ではあるが、試しに曲を入れてみることに。
オブチ「『ロンリー・チャップリン』す!」
恵比寿横丁のスナックでは女性が参加してきてくれた成功例のあるデュエット曲だが…本日は誰も入ってこず、ママwith童貞のデュエットに。盛り上がりもイマイチ。
聞くと、通常のカラオケスナックにいるような酒好き女性でなく、まじめで控えめなタイプの女性が多いためカラオケでどんちゃん騒ぎになることはまずないという。
オブチ「あの…なんでわざわざスナックに来てるんすか?」
恐る恐る、隣に座っていたアラサー女性に聞いてみると…。
女性「普通の結婚相談所より気軽そうだったので。今日初めてでしたが、会員登録しちゃいました」
とのことで、ほぼ結婚相談所感覚である様子。この後、会話はまったく発展せず、ママもアシストしてくれない!
ママ「身分のわかっている会員同士なら店内でも引き合わせますが」
真剣な出会いを求めている女性に遊び目的かもしれない男性を紹介するわけにはいかないという。仕方なく、この日のために練習した『愛が生まれた日』をママとデュエットし、帰宅した廃人たちであった。
女性客は真剣に婚活中だが、皆控えめな性格。カラオケで盛り上がり交流することは難しい。会員登録しないと、ママも非協力的…?だが、それが信用できるというなら行ってみる価値はあるのでは。