この“上から目線”感!だが、猫好きは思わず肉球を嗅ぎたくなる? この“上から目線”感!だが、猫好きは思わず肉球を嗅ぎたくなる?

グラビアアイドルや女優、コスプレ美女――ネットには様々な美女コンテンツが溢(あふ)れる中、男女ともに圧倒的人気なのが「猫」だ(偏見?)。

Yahoo!のトップページにはほぼ必ず猫コンテンツがあり、TwitterやFacebookでひとたび猫画像をUPすれば、周りのリアクションも熱い。犬派やグラドルファンには申し訳ないが、猫こそ人類の最強アイドルといっても過言ではない!(やっぱり偏見?)

もちろん、リアル世界でも猫は人気。書籍に写真集も続々刊行され、ペット人気の中でも猫関連コンテンツを出せばヒットは“ニャンとかなる”? 愛猫家の偏愛は、端から見ればおかしいほどで、もはや変態とさえ思えるほど過剰…。

昨年末には、ミュージシャンの坂本美雨が『猫の吸い方』と題したエッセーを出版。その内容はタイトル通り、猫の体に顔をうずめて、そのニオイを吸うように嗅ぐマニュアル法などを紹介。「猫とひとつになりたい」など溺愛レベルを超越したとも思える愛情っぷりが綴(つづ)られているが、

「私もしょっちゅうやってます。うちのコ(猫)は胴体から干し草のニオイがして、ほっぺたからは香水のような甘いニオイがするんですよ。だけど食後の口は生臭い(笑)」(31歳女性、マスコミ)、「『吸う』という言い方は初めて聞きましたけど、やりますよ。私の唯一の癒しです。もう子猫時代なんかカワイすぎて、甘噛(が)みしてましたもん。今じゃやりかえしてくるのでできませんけど…」(23歳女性、飲食)

と、聞いてみたところ猫の飼い主の多くから同意の声が! 意外にも猫吸いは愛猫家たちにとって、ただの“あるある”でしかなかったのだ。

この肉球のニオイは違う!?

 ピンクのクリームは見た目も猫の肉球のようにプニプニな「あの猫(こ)とおそろい!? プニプニ肉球の香りハンドクリーム」。ヒアルロン酸やコラーゲンなどが配合されている ピンクのクリームは見た目も猫の肉球のようにプニプニな「あの猫(こ)とおそろい!? プニプニ肉球の香りハンドクリーム」。ヒアルロン酸やコラーゲンなどが配合されている

そして、ついに今年4月には通販カタログサイトのフェリシモから「あの猫(こ)とおそろい!? プニプニ肉球の香りハンドクリーム」が登場! 予約が開始された時点で大きな話題となり、体だけではなく肉球のニオイを嗅ぐマニアックな人まで少なくないことが判明したのだ。

しかし、猫好きたちには納得できる商品化のようだが、理解できないのはそもそも「『肉球の香り』ってなんなんだ!?」ということ。

そこで早速、サンプルを取り寄せて嗅いでみたところ…ミルクキャンディのような甘~~い香りだ。週プレNEWS編集長にも持って行くと「スイーツっぽいというか、食べられるかも…」とのリアクション。

ただ、猫好きではあるものの重度の猫アレルギーで猫に触れない記者は、本物の肉球のニオイを知らないので本当にこんな香りなのか聞いてみることに。なんと、リサーチしたところ猫の肉球のニオイにハマっているという偏愛女性が23人も見つかった。

ところが、彼女たちに嗅いでもらったところ、まさかの全員が揃って「違う!」という答え…。

とはいえ、そのうち13人は「なんとなくわかる」(28歳、通信)、「もう少し香ばしい感じ。焼き立てのシュークリームみたいな」(33歳、マスコミ)、「焦げた感じが薄い。うちのコはキャラメル味のポップコーンみたいなニオイがする」(21歳、飲食)、「これに獣クサさを足したら、うちのコっぽい」(30歳、主婦)、「しばらく付けて薄まってくると似てるかな」(31歳、アパレル)など概(おおむ)ね近しいという意見。それも、ほとんどの人が「これはつけたい」と好評だった。

残りの10人は「うちのコはちょっとクサくてクセになる感じ」(24歳、栄養士)、「今まで5匹飼ってきたけど、みんな家のニオイだった」(39歳、漫画家)、「ほぼ無臭だけど、微(かす)かにホコリっぽい」(23歳、飲食)など様々。共通しているのはニオイ自体が薄いことだ。

調べてみると猫や犬の肉球は、ほぼ唯一、汗をかく場所であり、また臭線というものからフェロモンを出しているそう。それらが混ざり合ったニオイは猫によって当然、個体差がある。

商品を開発したフェリシモによると「一番意見の多かった“ポップコーンの香り”に加えて、ハンドクリームとして使えるように甘さを足した」そうなので、本物のニオイとまったく同じというわけではない。ま、そりゃそうだよね。

男がつければニャンニャンできる?

 ちなみに猫を飼っていない、興味もない女子もこの香りはイイ!と絶賛 ちなみに猫を飼っていない、興味もない女子もこの香りはイイ!と絶賛

そこで、ニオイの疑問が解決したところで我々が気になるのは、男性がこのハンドクリームをつけていたらどうなのか?ということ。

もし肉球のニオイにハマる女性に出会った場合、猫にとってのマタタビのように、このニオイをさせる男に虜(とりこ)になってくれるのでは…と淡い期待を持って、前出の「概ね近い」と答えた13人に尋ねると、11人の女性が「男性がこの甘いニオイはない!」と一刀両断。

記者がガチムチ“熊系”男子であることを差し引いても「男性がつけるなら爽やかな香りがないと厳しい」という辛口な意見だった。どうやら猫好き以前に女性としてそこは当然厳しいらしい。

とはいえ、今回のリサーチでもこのクリームの話題に目を輝かせて食いつく女性ばかりだったのは間違いない。「男性自身はつけずに、女性につけさせたりニオイを嗅がせたりすれば、かなり盛り上がるはず」という意見が彼女たち全員から寄せられ、合コンやデートの話題作りにはもってこいであることが判明した。

猫の肉球のニオイで即“ニャンニャン誘導”フェロモンとするのは無理なようだが、男のアイテムとしてはこれをきっかけにかなり親密になれるかも?

●「あの猫(こ)とおそろい!? プニプニ肉球の香りハンドクリーム」価格:1131円(税込) 通販カタログサイト「フェリシモ」の中でも、猫アイテムを扱った「フェリシモ猫部」が満を持して開発! 現在はWEBサイトで予約受付中(実際に届くのは8月中旬~)

(取材・文/週プレNEWS編集部)