日本の電機メーカー大手の2014年度連結決算がそろった。
例年以上に明暗がはっきりと分かれる結果となったが、そんな中でもNECとシャープの現状はかなり対照的だ。しかし不思議なことに、夏のボーナス商戦においては、どちらも“買い”と断言できるという。
激安ハンターのじつはた☆くんだ氏が解説する。
「では、NECからいきましょう。惑星探査機『はやぶさ2』の製造と試験を担当するなど先端技術に定評のあるメーカーで、14年度は売り上げ微減ながら見事に営業利益はアップしました。
最近は世界最軽量(779g)の13.3型ノートPC『LaVie Hybrid ZERO』が話題になりましたが、今狙うべきは同じノートでも普及型の『LaVie Note Standard GN202F』。15.6インチの大画面ながら大容量バッテリーで6時間駆動のスグレモノ。普段づかいにちょうどいい仕様です。やはりPCは日本メーカーだと安心感が違う。実売6万円が攻防ラインと、超お買い得のタイミングです!」
そして、シャープは…。
「大幅減資で日本中に衝撃を与えたシャープですね。その再建策は本社ビル売却、人員3千人削減、工場閉鎖、社員の基本給カット…などなど、まさに聖域なき粛正の嵐。まあ2千億円の赤字ではそれも仕方ありませんが…。というわけで、今のシャープは全製品が在庫整理の対象。なんなら工場ごとどうぞ!という勢いで処分しまくっています。
特に、やたら場所をとる型遅れの大型液晶テレビは投げ売り状態。例えば、80インチの『AQUOSクアトロン プロ LC-80XL10』は、2013年12月の発売時に82万円だったのに、今や最安40万円前後! 4K並みの高精細表示を実現したフルHDモデルで、まだ全然ソフトがない4Kテレビを買うより断然こちらをオススメします」
お得だが実用的とは思えない…という人には?
80インチがその価格は確かにお得だが、どうも実用的とは思えない…という人にはこちらの商品を。
「他に、自慢のプラズマクラスター関連製品も軒並み大安売り。空気清浄機、エアコン、ウォーターオーブン『ヘルシオ』シリーズと、なんでもござれです。例えば、空気清浄機は今や最安1万4800円程度とライバルであるダイキンの同クラス製品の半額以下!
強調しておきたいのは、悪いのは経営陣であって製品ではないということ。弱った獲物を狙うハゲタカのような気持ちで…いや、人助けだと思って、ガンガン買ってあげてください」
久々に訪れた大手メーカー家電の「買い時ラッシュ」。ボーナス商戦はすでに始まっている。今すぐ量販店にダッシュだ。
(取材・文・撮影/近兼拓史)