帰省ラッシュ本番。乗車率が100%を超えるお盆の新幹線では、指定席のチケットが取れず、自由席も座れない…なんてことは当たり前。

なんとか自由席で座れる確率を上げる方法はないの? というわけで、旅行総合研究所タビリス代表・鎌倉淳氏に聞いた!

(1)2号車・4号車を狙え!

新幹線は車両によって座席数が異なります。運転席がある先頭車両はもちろん、トイレや喫煙所がある車両(東海道新幹線なら3号車)も座席数が少なめ。例えば『のぞみ号』の場合、1~3号車が自由席ですが、1号車は65席、2号車は100席、3号車は85席。駅のホームに同じ人数の行列ができていたら、2号車に並ぶと座れる確率が高くなるわけです。

また、5号車まで自由席となっている『ひかり号』のような新幹線の場合、4号車も座席数が多いので、2号車と同様に座れる確率が高いですね

(2)後部車両の自由席もよし

「さらに『こだま号』や『やまびこ号』など12号車~16号車あたりに自由席が設置される新幹線が存在します。多くの人は『自由席といえば1~5号車あたり』と思い込んでいるため、このような2桁号車の自由席は空きやすい傾向があります」

(3)改札から遠いドアで待て

「新幹線は1車両にふたつのドアがあります。このうち改札口に近いドアは降車客が集まるため、乗り始めるまでに時間がかかってしまいます。途中駅から乗車する場合は改札口から遠いドアに並んでおけば早く乗車でき、空席をゲットしやすいです」

それでも座れない場合…

それでも座れない場合、少しでも苦痛や疲労を軽減して目的地まで過ごしたいものだ。

(4)車両の中央に立て!

「座れないと連結部のデッキに立ってしまう人が多いですが、それでは途中駅で人が降りて席が空いたとしても降車客に通路を譲っている間に席が埋まってしまいます。デッキでなく車両の中央に立って待つのがオススメ」

(5)途中駅発着号を狙え!

「利用できる客が制限されるため、途中駅発着の新幹線は空席が多い傾向にあります。チケットを買う際に東海道・山陽新幹線であれば東京や博多発着でなく、新大阪や名古屋発着、東北新幹線であれば仙台発着の列車を狙うのも戦略ですね」

せっかくの帰省にぐったりすることなく、少しでもダメージを避ける知識を持っておくべきか。

■『週刊プレイボーイ』34・35合併号(8月10日発売)「大人の男を磨く修行“帰省”を制する7の術」より(本誌では、さらに他の帰省ノウハウも総力紹介!)

(取材・文/黄 孟志)