この夏休みを海外で過ごしている人も多いだろうが、日本円を国内や現地の銀行で現地の通貨に両替するのは、海外旅行の常識だ。

この両替の際、誰もが思うのは「為替レートと比べると高すぎじゃね?」ということ。

そんな時に活用したいのが、現地のATMを使ったキャッシング。海外でクレジットカードを使った方はご存じかと思うが、カード払いの場合、銀行での現金両替よりオトクなレートで計算される。

例えば、7月14日のレートを比較すると、銀行の窓口のレートが1ドル126.50円、1ユーロ139.85円に対し、JCBのキャッシングレートなら123.77円、1ユーロ136.03円。

つまり、1ドル、1ユーロとも3円ほどトクをする。キャッシングも同様のレートで計算されるので、1千ドル、1千ユーロの単位で現金を使う場合、銀行で両替するより3千円ほど節約できるのだ。

所定の手数料や金利がかかるので、丸々3千円の節約とはならないが、現地のお金を調達する方法を変えるだけで1千円以上、おトク。

ただ、このやり方で借りた場合、帰国したらすぐに日本円で繰り上げ返済しなければならない。キャッシングは年利15%程度なので、すぐに全額を返済しないと、金利がついて損してしまうので要注意だ。

(取材・文/井出尚志、渡辺雅史、高山 恵[リーゼント])

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